秋の日と床暖工事

月曜日から外壁塗装の足場を組む工事が始まりました。午前中は隣の母のところに、ケアマネージャーさんが父の帰宅に備えて手すりを付ける業者さんを連れて来ることになっていました。たっぷりお昼までかかりました。ビックリしたのはベッドを下に置かないで二階に置くようにと提案されました。先日の一時帰宅の様子を見ていると、2階にした方が良いとのこと。プロの助言に従うことに。お風呂で使う補助道具や、玄関、小さな門から玄関までは4本支柱を立てて手 すりをつけることに。見積もっていただたいて、市役所の許可をもらってから工事に入ることになり、出来上がり次第、父は帰宅OKということになります。もうあと少しの辛坊です。
我が家の足場工事が終わってから、私は水中歩行へでかけることに。
唐池公園に差し掛かるとオレンジ色の花をつけた木が見えてきました。あちこちからいい香りが漂う金木犀です。民家の金木犀は丸く刈り込みがしてあって丸く花が咲いていますが、公園の木は刈込がしていない自然の樹形ですので、気づくのに少し時間がかかりました。

昨日は、道を変えて、ヴィソラの近くの二つの公園を横切ることに。道中、ピラカンサスの赤い実や、紫式部が鈴なりだったり、早々と赤い実をつけた南天を見つけたり。近くの当対池公園の池が決壊した時水がめになるカラ池状の公園には下りていくための大きな階段がついています。それで、段々公園というのでしょう。珍しく自転車が沢山止めてあって、上にも下の公園にも子供たちがいます。下ではフリスビーを投げ合っているようです。ヴィソラの近くの駐車場のハナミズキは低い位置で実がたくさんついていて、真ん中に黒いビーズが付いたような実が西日につやつやと赤く輝いています。先にイオンで買い物を済ませてから水中をひと歩き。
さて、帰ってからが大変でした。9月の初めごろ、ダイニングの横、サンルームに続く和室を床暖にすることにして、一応10月末に工事ということにしていました。9月中に契約したいというお話でしたが、工事はもっと遅くにとお願いしてあり工事が近くなれば確認の電話を頂けるはず、その時に先に外壁塗装工事が入ったと言えばいいと思っていました。ところが、「明日工事です」と下見に来られたと携帯に連絡が入りました。これは大変。下見に来られた方もビックリされたのか、事務所に電話しても連絡がとれず、電話を待つことに。その後、電話で話し合って、結局、そのまま翌日工事決行となりました。

35年前に家を建てた時に敷いた畳を止めて、隣のダイニングと同じ床にしたいと前から思っていました。孫ができて実家に帰ってきた時に和室があればいいだろうと畳にしたのですが、いつまでたってもそんな時は来ないみたいだし、炬燵も引き払ったし、正座のできない夫は椅子の生活だし、思い切って床に、ついでにガスの床暖にとなりました。夕食を終えてから、棚の中のものを段ボール箱に移しサンルームに詰め込みました。クッションを外した籐の長椅子の骨が残りました。35年前、もらった新築祝いで家具を買うことに。箕面の籐家具屋さんで、今サンルームに置いている四角いガラステーブルとセットの椅子を二脚。寝椅子にもなる長椅子と丸いガラステーブルを組み合わせようと購入しました。そのころ、籐家具ブームのハシリで、家具屋のご主人の話ではこの太さの籐そのものが現地でも手に入らなくなっているというお話でした。むき出しになった長椅子を雑巾を濡らして丁寧に拭くことに。そういえば、ご主人に、家具は濡らしてはいけないというけれど、籐家具だけは大丈夫。濡れた雑巾で時々は拭いてやってください、乾燥すると縛ってある籐が弾くので水で湿らしたほうが良いのですと言われたのを思い出しました。なるほど、この籐の太さ、縛ってある細い籐の綺麗な結び目、と拭き終わったのは夜中の12時ごろになりました。
さて、床の工事は今日一日で終了。外回りは外壁の水洗いと重なったので、ガス管とつなぐ工事は後でということになりました。おそらくこれが人生最後の外壁塗装…と先日お茶の時に言ったら、友達に、もう一回はしないといけないんじゃないと言われました。年金生活ではどうなることか。家より”生活でしょ”となりそうです。
出来上がったリビングに家具を戻す時いつも、玄関の隅や部屋の隅に置いていた丸いテーブルを真ん中に置くことにしました。やっと本来の使い方ができるようになりました。一息ついて、夕食のとき、「これでダイニングとリビングが床ですっきりしたね」と言うと、「リビングの向こうはシャイニングだしな」「サンルームが、シャイニング! うまい!」。35年がかりでやっと家が完成したような感じです。