ここが危ない!秘密保護法案(そもそも総研)

昨夜は、前日大台ケ原で一泊だった楽天星野ファンの夫には結果としてラッキーなことに、優勝決定戦が1日延びて、家に向かう車の中でラジオの実況を聞きながら8時半には帰宅。二人でテレビ観戦をして、優勝シーンをライブで見ました。東北の地を本拠地とする球団ができて9年目、星野監督3年目の初優勝でした。今年大活躍の田中投手が9回巨人をおさえての優勝でした。東北の皆さん、おめでとう!

さて、山本太郎参院議員の手紙問題。私も記者会見の様子から「山本太郎氏の溢れる思い」と書きましたが、福島の現地を訪れて被災者や事故現場で働く人たちを真近に見てきて東京に戻った時に、出てくる思いを想像してみると、責められないと思ってしまいます。
3・11以前は年間1ミリシーベルトだったのに、チェルノブイリでは5ミリシーベルト以上は強制移住なのに、日本の福島では3・12以後、20ミリシーベルト以下の地域に子どもたちが生活しているという現実は変わらないし、政府は変えようともしないし、マスメディアは大きく取り上げようとはしない。「手紙」を渡す行為は「軽挙」であっても、その気持ちは軽いものではなかったと思います。(「手紙」全文がネット上飛び交っていますが、ねつ造だそうです。注意!)
その脱原発の運動を封じ込めるために使われる日が来ないとも限らない特定秘密保護法案についてです。脱原発運動や福島の実態を知らせたり、知ろうとすることが東京オリンピックの邪魔になると考えられる可能性は大きいと思います。
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先週の木曜日(10月31日)のモーニングバード、玉川徹キャスターのそもそも総研は「今の秘密保護法案 悪用されないと言い切れるんですか?」。文字起こしをされているサイトを見つけましたので、全体はソチラで。私は、文字起こしをお借りして写真を添えてダイジェストで:


まず、先々週の金曜日に閣議決定された特定秘密保護法案の目的は、「防衛、外交、スパイ防止、テロ対策」です。一見当然とも思える内容ですが、何が問題なのか?

全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡弁護士「まず政府にとって、公開したら都合の悪い情報、これが全部非公開になるという不安ですね」
問題はテロ対策ですよね。テロ対策を理由として、特定秘密に指定できると。それを言い出したら、あらゆるものがテロ対策に結びつけることができるんですね」
例えば、原発です原子力発電所の事故の情報とか、あるいは構造の情報とか、あるいは、事故の対処の方法とか、そういった問題について、これテロに当然使われるというふうに考えるはずなんですね。つまり、使用済み核燃料についてもそうなんですが、核兵器の開発にそれが利用されるということになると、原発の稼働とか、事故だけじゃなくて、原発に関係する情報すべてを非公開にしたくなる。 住民の安全よりも情報の非公開というのが優先すると。これ、十分に想像できることです」「ほかに、例えば、橋です」


玉川「今回の秘密保護法なんですけども、日弁連としては、反対という立場ですよね。具体的に、なぜ反対だということなんでしょうか?」

日弁連秘密保全法制対策本部長の清水勉弁護士秘密の定義が法律に書かれているが、その範囲が非常に広くて、非常に曖昧で、それが処罰とリンクされているために、処罰範囲がどこまで広がるか分からないという非常に重大な問題が、欠陥があるというふうに考えています
清水「テロリズムについては、第12条の適正評価の評価基準のなかに定義が書かれていて、テロリズムには3種類ありますということをここで書かれていて、(1)最も広い概念としては
政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要するための活動、というのがテロリズムということになります」

玉川「国家に強要っていうのは、例えばどういうことなんですかね?」

清水「国家に強要、例えば、国会前とか、首相官邸前とかで、たくさん人が集まって、なにか一定の、反TPPでも脱原発でも、それを言えば」

玉川「デモってことですか?」

清水「デモでもそうなりますよね」

玉川「要するに、国会前で多くの方が集まって、脱原発デモってありましたよね。あれは、テロリズムになっちゃうんですか?この法律だと」

清水「なります。間違いなくなりますね。これは」

(2)「24条で共謀とか教唆、扇動、こういったことも処罰の対象。つまり、その情報にまだ手を出していない状態であっても、共謀するだけ。実際に相手方が、じゃあその情報を提供しますよというようなことを言ってくれなくても、つまり、一方的に言っただけでも、教唆、犯罪になります」

玉川「共謀っていうのは、具体的にどういうことをやったら、共謀として罰せられちゃうんですか?」

清水「卑近な言い方をすると、企画会議は共謀になりますよね」

玉川「そんなの私、日常的にやってますよ。当たり前ですけど。接触して、秘密をもらって、かつ目的は報道ですから、それをテレビで流して、初めて成立するものだと、テレビを見てる人は思ってると思うんですけど」

清水「ことごとく犯罪ですよね。これは、実行の着手を必要としませんから」

玉川「それ、むちゃくちゃじゃないですか。それで懲役何年ですか?」

清水「懲役で5年です。5年以下の懲役です」

玉川「そんな法律を悪用して、例えば、政治的なことをやっている一般市民を逮捕するなんてことはないだろうと思ってる人もいっぱいいると思うんですけども、これはどうなんですか?」

〜2004年、東京立川市反戦ビラ配布事件〜
反戦活動を行なう市民団体がイラク戦争への派兵反対のビラを自衛隊員官舎の郵便受けに投函。許可なく官舎に侵入したとして逮捕・起訴され、有罪判決を受けた。
清水「はい。それは立川反戦ビラ事件のようにですね、単に、自分たちの意思表明をマンションの郵便受けにポスティングをしたという事件が、これが建造物侵入で逮捕されて、起訴されて、有罪になった。他のピザとかラーメンとかのポスティングはOKなのに、反戦ビラだとなぜ有罪になるの?というのは、権力的に介入してきて、そのビラの内容を選んで、逮捕したり、起訴したりという。これ極めて恣意的なことだと思うんですね。
そういう実例からすると、今回の法律ができてしまうと、テロリズムは、要するに公安警察が何をテロリズムにするとするかは、さきほど説明した定義ではなにも中身がわかりませんから」
玉川「逆になんでもできるってこと?」

清水「ということになりますね」
玉川「12条の2というとこにテロリズムとはなにかというのが書いてあるんです。

テロリズムというのは、
政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し
または、 社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、
または、 重要な施設その他の物を破壊するための活動。

これ、または、または、で結ばれてるってことは、一個だけでも成立するんですよ。この下の二つだったら、我々も、ああテロリズムかなと思うんですけども、実はこの上の部分だけでも、テロリズムという意味を持つと清水弁護士はおっしゃってます。
テロリズムとは、政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要するための活動。
これが法律のなかの定義に入るんですよ。ということは、例えば、私が知り合いに、主義主張に基づいて、例えば脱原発だと言って、これを、あなたも脱原発になってくださいよというふうにして、ある種、強要する。それから今度は大勢で、国会の前で、これが強要になるわけです。デモだとね。
こういうふうなことというのは、テロリズムとして逮捕しようと思ったら、できると。この、できるというところが重要なんです」
羽鳥「うーん。これは非常に危険な」
松尾「集会の自由とか表現の自由とかそういうものが一切否定されるってことですよね」
玉川「もうひとつ。はい、これ。
ここ、共謀・教唆について書いてあるんですけど、これとこれに関して、共謀・教唆したもの。これって何を表してるかというと、はい。
これは秘密を漏らす行為。それから、これは秘密を入手する行為。この二つの行為の遂行を共謀・教唆した者は5年以下の懲役。
共謀って何かというと、要するに、これを何とか手に入れたいなというふうなことで、例えば話し合いをしますよね。企画会議って言ってましたけど。そういうふうなこと。それから、例えば一般の方でも、わたしやっぱ原発おかしいと思うわ。じゃあ、この原発で、例えば、フィルターベントというものがどういうものか、情報って入手できないかしらね?あ、私、そういえば、メディアに知り合いがいるから、ちょっと相談して、一緒にやってみましょうか?これ、共謀になっちゃうんですよ。
で、問題は、最終的には、この法案のなかに、報道に対する配慮とか、知る権利の配慮って入れたんです。確かに。公明党の主張で入ったんですけども、だけど、こういうのがある限りは、逮捕はできるわけですよ。捜査も。逮捕も。
だけど、我々のこの社会。本当は我々も責任あるんだけど、逮捕とかの段階では犯人じゃないわけですよ。有罪が確定しない限り、その人は犯人じゃないんだけど、やっぱり我々、逮捕されたら、もう社会的には、信用抹殺ですよね
それで十分だというように使われかねないということで、私はやっぱり不安なので、自民党のこの法律のプロジェクトチームの座長である町村議員に、悪用されないんですか?本当に、というふうなことを聞いてます。VTR」

◎そしてここから、笑いながら答える町村氏のインタビューが始まりますが、<以下省略>
◎全文はコチラで:http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/689.html