大間原発の危険性

25日の「shuueiのメモ」さんで見つけたのが「大間原発の危険性」という記事です。
大間原発と言えば、確か、以前、取り上げたことがあったと、過去のブログを探して見つけました。
昨年の8月4日のブログです。「青森大間原発を知っていますか?」とタイトルをつけて、マガジン9条の記事を紹介しています。
その中に、青森県を斧に見立てた寺山修司の文章が紹介されていました。

 青森出身の劇作家・寺山修司はかつてこう書いた。
下北半島は斧の形をしている。大間村から北海岬へかけての稜線が、その刃の部分である。斧は、津軽一帯に向けてふりあげられており、「今まさに頭を叩き割ろうとしてる」ように見えるのが青森県の地図である。しかし、惨劇はこれから始まろうとしてるのではない。すでに竜飛岬から鼻繰岬へかけての東津軽は、一撃を受け、割られたあとなのである>(寺山修司著『わが故郷』)
 

 寺山がいう斧とはドストエフスキーの小説『罪と罰』の主人公ラスコーリニコフの振り上げた斧であり、寺山がそれに見立てた下北半島は早世した寺山が予期しなかったであろう「核半島」となってしまった。


 「斧」の付け根には六ヶ所核燃再処理工場、「背」には東通原発、「ノド元」にはむつ中間貯蔵施設(リサイクル燃料備蓄センター)、そして「刃の切っ先」には大間原発(出力138.3万kW。改良型沸騰水型軽水炉=ABRW)が建設中なのだ。下北半島は商用原発13基が立ち並ぶ若狭湾沿岸と並び、原子力施設が集中する原子力半島だ。


・全文はコチラ:「原発のある地域から」の第3回<青森県大間町>下北「核」半島に建設中の「大間原発」はラスコーリニコフの斧か」(その1) (http://www.magazine9.jp/genpatsu/120801/

◎私にとって、自分のこの時の記事が印象に残っているのは、大間に住む17才の方から長いコメントを頂いたからです。どうしていらっしゃるでしょう?
さて、「大間原発の危険性」をコピーします。(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20131125/1385324375

大間原発の危険性 | 
 再稼働と大間原発はセットになって進めてくる(原子力ムラは) 
└────  野村保子 (大間原発訴訟の会) 


                    

津軽海峡をはさんで函館の対岸に建設中の大間原発は、初めてづくしの原発です。

プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を世界で初めて全炉心に使用します。
人間が作り出した猛毒物質プルトニウム半減期が2万4千年です。長崎原発の材料です。

大間原発ではそのプルトニウムを1年間に6.5トン使います。実験室で扱う危険な物質をトン単位で扱うのです。

大間原発をつくる電源開発(株)はこれまで原発を作ったことがありません。
世界でも経験のないフルMOXという技術を、

原発を作ったことも、動かしたこともない電源開発がつくるのです。大変危険です。


大間原発は火山帯に接する大変危険な場所に建てられます。
原発の立地指針では火山の危険についてはこれまで取り上げられていません。

大間原発裁判で初めて焦点となっています。また敷地内に人の住む未買収地があります。

大間原発反対を貫き、海と土地があれば生きていけると土地を売らないで亡くなられた熊谷あさ子さんのログハウスは今も健在です。


原発は冷却のために1秒間に91トンの海水をくみ上げ、

7度温度を上げて化学薬品混じりの温廃水として津軽海峡にもどします

海水温に敏感な大間のマグロ、函館のイカなど豊富な魚貝類、海藻類は生育出来なくなるでしょう。

また添加された化学薬品は海の生態系をこわします。


○日本中に溜まり続ける使用済み核燃料は日本でも世界でも行き場がないのが現実です。

六ヶ所再処理工場は20年を超える年月と3兆円に届く予算を使って、未だに試運転でつまずいています。

まともに運転できず、使用済み核燃料から新たな燃料をつくりだす国の政策である「核燃料サイクル」はすでに破綻しています。


大間町に住む約6500人の住民、函館とその近郊に住む約37万人の人達は、

今これ以上の電気を必要としていません。

六ヶ所再処理工場で作られるプルトニウムは原爆の材料となる大変危険な物質で、

その存在は世界から監視されています。
事故続きの再処理工場からまともにできるかどうかも分からないプルトニウムのために、
こんなに危険な大間原発を作るのは大きな間違いです。

(写真の紅葉は箕面メープル通りのモミジ。滝道にはまだ行けていませんが、街中でもモミジの紅葉に出会えました。)