「秘密保護法は新たな治安維持法になる」(青木理氏)

フィギュアスケートのグランプリファイナル福岡、日本勢頑張っています。
ショートプログラムの羽生君、99.84には本人もコーチのブライアン・オーサーさんもビックリ! 女子では浅田真央さん、ショパンノクターンを見事に滑って首位発進でした。
昨日午後、ヨーガ仲間で小中学校の同窓生でもあるMさんと、来年の小学校の同窓会の件(女子だけでやろうという話が持ち上がっています)で話し合うため「フクロウの喫茶店」へ。朝から父のデイサービスの見学や病院の付き添いで間際までバタバタしていましたので、肝心のカメラを持って出るのを忘れました。昨日、ヨーガの後、Mさんと約束をしている時、Uさんから、”報告楽しみにしてるね”と言われたのに、写真がなければちょっと難しいかな。
階段を登って喫茶店に入ると、正面のガラス窓は全部黒いブラインドが下りていて、右手・北側の窓だけが開いています。そこに2羽のフクロウが外を眺めています。触ってもいいとかで、帰り際に触らせてもらいました。後ろ首のあたりを撫でてやると目を閉じて気持ちよさそう。まるで犬か猫みたいです。Mさんには大きな目の片方を閉じてウィンクして見せたそうです。羽は柔らかくて温かでした。
通りに面した窓(ブラインドが下りている)の反対側は天井まで届く巨大な横長のガラスケースのようになっていて、薄暗がりの中にフクロウとミミズクが5,6羽並んでいます。その前がカウンターになっていますので、二人並んで腰かけて、コーヒーとクレープで1時間半ほど。テレビで紹介されてから「一度行ってみたいね」と二人で話して、年内に実現しました。写真がないのが残念ですが。(初めての人には入り口で注意があって、写真撮影はOK,ただしフクロウは夜行性なのでフラッシュが目に当たると失明するのでフラッシュ厳禁、撮影前に注意)
さて、やはり、参院特別委でも、強行採決でした。修正も第三者機関もお話になりませんし、「政治家が自ら官僚任せにして平気」という、生活の党・小沢代表の先日の衆院特別委での強行採決後の声明(4日の蛙ブログ)に書かれている通り、「民主政治の否定につながる行為」だと思います。小沢氏の声明には、また「最終的に警察・検察国家になる危険性がある」と書かれていましたが、この点で同じことを指摘している記事を。
「日々坦々」さんの12月3日のブログ<「特定秘密保護法」の裏で糸を引っ張っている「内閣情報調査室」は警備公安警察出先機関で秘密法は「平成の治安維持法」になる!青木理氏>http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-2205.html)からジャーナリストの青木理氏の記事です。

秘密保護法案は現代のあらたな治安維持法
ジャーナリスト 青木理
 


秘密保護法案は、安倍政権の右傾化とセットで語られることが多く、それは決して間違いではないと思っていますが、この秘密保護法をもっとも必要とし推進しているのは警察官僚であるという問題を考える必要があります。


 民主党政権のときもほぼ同じような法案の成立を狙っていましたが、それは裏で糸を引っ張っているところがあるからです。それは内閣情報調査室です。


 
秘密保護法案をめぐって裏で糸を引っ張っているこの内閣情報調査室というのは、通称、「内調」と言っていますが、せいぜい200人規模の組織でたいした能力もないところではあるのですが、基本的には警察官僚の出島なんですね。警察官僚の中でも警備公安警察のトップクラスの官僚たちでほぼ構成されて、必ずトップには警備公安警察の官僚が座り、その下には警備公安警察あがりの警察官たちがいます。内閣情報調査室は、基本的には警備公安警察出先機関で、ここが今回の法律の事務局になっているのです


 そういう視点で見てみると、今回、外交や防衛のために秘密保護法が必要と表向きは言っているのですが、この秘密保護法は、どの官僚にいちばん使い勝手がいいかと言うと警察官僚になるのです。警察官僚にいちばん使い勝手がいい法律になっているという点が重大なのです。 


たとえば、ほかの省庁においては大臣が秘密を指定することになっているのですが、警察は警察庁長官が秘密を指定することになっているのです。警察庁長官というのは警察官僚の頂点の人間がなるわけです。つまり完全に警察の内部で完結するのです。外部のチェックがまったく入らないのです


 そして、秘密保護法案にテロ対策がなぜ途中で忍び込まされたかという問題です。テロ対策という名目がつけば、警察に関する情報のほぼすべてが秘密になってもおかしくないのです。ほかの外交とか防衛などの情報はある程度は秘密が限定されます。ところが、テロ対策という名目になると、ありとあらゆる警察に関する情報を全部、秘密にしかねないのです。
 


 たとえば、警察が必死に隠していてこれは今でも全容が分からないのですが、自動車ナンバー自動読み取り装置、通称「Nシステム」ですね。こんな情報などは確実に特定秘密になるでしょう。


 また、この法案を中心にすすめた警備公安警察の人員や組織形態、どんな事務所があってというようなことも確実に特定秘密になるでしょう。つまり、警察がいちばん使い勝手がよくできているのです。


 そして、秘密保護法による個人の資格審査の調査を公安警察が請け負うことになります。そうすると国民のあらゆる階層の官僚と一般人の交友や男女関係、酒癖まで公然と合法的に犯罪の事実の有無は無関係に調べるお墨付きを与えることになり、盗聴も自由にできるようになります。 


この秘密保護法でいちばん強化されるのは治安、警察権力なのです。治安維持、つまり内政におけるところの治安維持です。私は言葉遊びでも何でもなく、今回の秘密保護法は本当の意味での新たな治安維持法になると思っています

(写真はフランネルフラワーと小菊、そしてシャクナゲの春待つツボミ)