宇都宮健児氏の東京オリンピック(昨年の都知事選出馬表明より)

◎昨日のブログの書き起こしラジオ放送の最後、「東京都知事の首都の顔が誰になるのか? これによって、おかしな方向へ行っちゃうのか?多少まともになるのか? もともと賛否のあった東京五輪ですから」と言う締めくくりを受けて、都知事選についてです。
昨年暮れも押し詰まった12月28日、1年前猪瀬都知事と選挙で闘った弁護士の宇都宮健児氏が都知事選出馬表明を。その時のスピーチ全文を書き起こしておられます。東京都が抱えている問題と国の問題、選挙の意義が語られていてとても分かりやすいですので是非訪ねて読んで見てください。タイトルは:
<安倍政権の暴走にストップ!>政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか、が今問われている12/28宇都宮健児都知事選出馬表明(全部文字起こし)
火曜日、この記事を読んだその日、宇都宮健児(67)さんが都知事に立候補というニュース。それに次いで、元自衛隊航空幕僚長田母神俊雄氏(65)も!? 応援に石原慎太郎氏が名乗りを上げました。まさか田母神さんを都民が選ぶなんて?と思いましたが、分りませんね〜大阪府民が言えたことではありません。今朝の新聞では、自民党は「新党改革」問題で除名処分した舛添要一氏(65)を、民主党と一緒に支援するとか。
まずは、宇都宮健児さんのお話を読んで見てください。

都知事選の戦い方ですけれど、去年は猪瀬は400万票以上取って大勝したわけですけれども、この(宇都宮陣営)96万票をどう考えるか?ですかれども、私は「短期決戦でよく頑張った」と思っているんです。つまり、100万票近くの基礎点があるわけです。それをもうひとまわりふたまわり大きくできるかどうか? それが今回の選挙戦で問われているというふうに思っております。そのためには私たちの運動が、「政治的・イデオロギー的な立場を超えてどれだけ繋がっていけるか」これがいま問われているんじゃないかと思っております。


都知事選の政策は、基本的には昨年の政策が基礎にはなると思います。その上で、昨年と今との違いは何なのか?
昨年はまだ安倍政権は誕生していなかった。だけど残念ながら衆議院選挙で安倍政権が誕生してしまった。これが一つ大きな違い。安倍政権は軍国主義的な国家主義的な傾向をどんどん強めている。秘密保護法を強行採決する、一昨日は小泉さん以来7年ぶりに靖国神社に参拝する。中国・韓国の反発はもちろん、アメリカも「失望した」。ヨーロッパやロシアですら問題にしている。国際的に孤立するようなこともいとわず、気にしないで、どんどん反動的な政策をやっている。こういう安倍政権が誕生しているという事と、
2020年のオリンピック招致が決まった。昨年の都知事選挙の段階では、まだ決まっていなかったんですね。
◎それで昨年に付け加えて重要なのは、安倍政権の暴走にストップをかける。まず東京を変えて国政を変えるそこが重要かと思っています。

この後お話は、都政の大事な問題点を沢山取り上げて進みますが、省略して東京オリンピックについて引用します:

2020年のオリンピック招致
前回私が立候補した時には、「オリンピックの前にやることがあるんじゃないか」と。被災者の救済、それから、この震災対策、老朽化した施設の補修
こういう事を言ったんですけど、基本的にはもう決まってしまいましたので、これをどういうふうなオリンピックにするかという事が、問われていると思います。 これはあとは研究者の方、学者の方いろんなお話を聞いて政策を立ち上げなきゃいけないんですけど、まず私が考えているのは、このオリンピックが本当に東日本大震災の被災者や原発事故の被害者も歓迎できるオリンピックにしなきゃいけない。
―拍手ー

〇そのためにはですね、それまでに本当に被災者の救済、原発事故の被害の救済、汚染水問題をはじめとする原発事故の収束、こういう事をやりきっておかないと歓迎できないでしょ。自分たちがそういうオリンピックムードから退けて、取り残されてしまっている。そういうオリンピックはやったらダメですよね、この問題がひとつ。


〇それからオリンピックは平和と友好の祭典だと言われています。今の安倍政権が続く限りですね、下手するとオリンピックが開けなくなる可能性があります。 ―拍手ー あんな靖国なんかに行って中国や韓国と犬猿の仲になってですね、下手すれば軍事衝突が起こりかねない。


実は、日本は前例が一つあるんですね。1940年のオリンピックは東京オリンピックが決まっていたんです。その前の1936年というのはベルリンオリンピックですよね。これはヒットラーナチス政権を誇示するためにオリンピックをやったんですけれど、1940年は東京オリンピックの筈だった。
ところがどうだったか?というと、皆さんもご承知だと思いますけど、日中戦争。その前にも満州事変で満州国を設立して、国際連盟から脱退して、国際的に孤立する。さらには日中戦争に走って、そのオリンピックの翌年は日米開戦アメリカと戦うことになるんですけど。そういう中で決まっていたオリンピックが開けなかった訳ですね。



だからオリンピックの招致をやるためにも、やはりアジア諸国との関係改善、友好的な関係をつくる。基本的平和主義を守っていく。こういう様な事をしっかり首都東京で確立しないと、平和と友好の祭典じゃなくなりますよ。
 ―拍手ー


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私なりにちょっと考えてみた都知事選のスローガンですね。


安倍政権の暴走をストップさせ 東京から国政を変えよう

お年寄りも子どもも みんなが安心して暮らせる 希望のまち東京をつくろう

それから私はあんまりテレビを見たことがないんですけど、半沢直樹というのがどうも流行っているらしいですね。
今度こそリベンジ 倍返しだ

―拍手ー

100万票取りましたから、
倍返しで200万票取って 都知事選に勝利しよう

こういうスローガンを考えました。


それで最後に、私は何時も講演でこれも言うんですけど、

私たち一人一人の市民は大変微力なんですよね。
でも無力ではないんですね。
無力という、ゼロというのはなんぼ集まってもゼロなんです。
だけど一人一人は小さな微力でも、沢山集まれば大きな力になります。


だから、今日からそういう繋がってですね、
昨年の都知事選を戦った繋がりよりももうひとまわりふたまわり大きな微力と微力が繋がれば
勝利の展望が出てくるんじゃないかというふうに思っておりますので、
是非皆さんと一緒に都知事選を戦って、そして東京を変えて国政を変え、都民の暮らしを守る。
そしてその中で市民運動が成長する。日本の民主主義が成長する。
そういう戦いをみなさんと一緒にやっていきたいと思っています。
頑張りましょう。

都知事候補宇都宮健児氏のお話を最初から是非コチラで:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3485.html