エノケンの「これが自由というものか」(「さようなら原発1000万人ニュース」第13号より)

昨日は午後からSさんとお茶にしました。
玄関脇の部屋から夫が覗いて新年のあいさつ。Sさんからは今年初の行動食のクッキーを「ご主人のために焼いたんですよ〜」と言いながら渡された夫は恐縮してお礼を述べておりました。「ご主人は?」に「4日から仕事です」とか。箕面の山の管理のお仕事を知り合いに誘われて週何日か行っておられますので、「それは、それは…」と。テーブルに着いて、いつものようにコーヒーをと、カップを出しにかかった私、そう、そう、美味しい羊羹があるので、お薄茶を淹れようと、居間の戸棚から抹茶茶碗を三つ取り出すことに。
お正月二日にお茶を点てたので、棗の中にはお抹茶が入っていますし、道具はそろっています。まず、羊羹を少し厚切りにして、3人分を用意しました。ストーブの上には薬缶のお湯が煮えています。これで準備OK. お茶碗を温めて、茶杓で二匙お茶を入れて、薬缶の湯を直接注いで、茶筅で勢いよくお茶を点てます。先に甘い羊羹をお勧めするのを忘れたので、一杯目は夫に。その間に羊羹を食べてもらって、二回目のお茶を点てました。
羊羹が美味しい!と言われました。これが息子のお土産の羊羹。今年は頑張って上等の羊羹を隣に持ってきました。祖母の心、孫、知らずです。母は実家に戻ってくるとき、たまには手土産の一つもと言ったつもりなのに、息子は言われた母に気を使ってお祖母ちゃんとこだけにお土産を持って帰省。母は「ウチだけに持って来たのかいね〜」と言って、息子が東京へ戻った後、立派な熨斗つきの重たい羊羹の詰め合わせの箱ごと「食べて〜」と我が家に持ってきていました。その羊羹ですので、美味しいわけです。
◎ところで、昨日は、そのSさんと”細川さんが出るらしいよ”と噂をしていたところでしたが、夕方以降のニュース番組ではどうも本気らしいということです。今朝(金)の日経4面(政治)にも「都知事選 細川元首相が出馬検討」という記事が出ています。「官邸や自民党都知事選が安倍信三首相と小泉氏の代理戦争になる展開を懸念する。『脱原発』が争点に浮上して支持が広がれば、今後のエネルギー政策への影響も避けられない。東京都は東京電力の大株主でもある。」
〇昨夜は息子が食事を共にする最後の夜だったので、遅くから鍋を囲みながら夫と二人がお酒を飲み出したので、三人で夜のニュースのハシゴをしながら夜更かししました。最後の11時台、TBSだったか、大きな写真が3つ並んでいます。細川・小泉・小沢一郎です。これは初めてのケース。なるほど3人とも脱原発を公表している大物たちです。やっと日本の政治の世界から脱原発を掲げる政治家を世界に送り出すチャンスが来そうです。
〇昨日の「日々坦々」さんのブログでは、先に立候補を表明した宇都宮健児さんについて、脱原発で一本化できればいいが、共産党がそうはさせないのでは?と書かれていました。しばらくはどうなるか見守りたいと思います。
◎日経の朝刊でも都知事選の記事と並んで名護市長選をめぐって決起大会が相次ぐという記事が。ニュースで沖縄県議会の様子が少し紹介されていました。仲井真知事が東京で自民党と約束した内容を読み上げる様子が、何とも異様というか、情けないというか、滑稽と言うか・・・沖縄も怒っていますね。
◎年末に届いた「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」の茶封筒を昨日になって開けました。
12月号ですので、今年3月の集会のチラシが同封されていて、昨年9月1日の集会の講演を掲載しているニュース(8頁)の最後に坂本龍一さんのメッセージが紹介されています。それが エノケンが歌った『これが自由というものか』。この歌詞がすごすぎるので、この歌詞をメッセージとしてあげたいです。これは1954年ですけれども、三木鶏郎の歌詞があまりにも本質的で驚きます。結局権力というものは同じことをやってきているということですね。というメッセージです。
紹介されているエノケンさんが歌った歌詞をコピーします。
60年も前の歌詞ですが、全く古くないのが悲しいです。

 
 これが自由というものか


 知らない間に実験で 知らない間にモルモット
 知らない間にピカドンで 知らない間に水爆病 
 これは呆れた驚いた 何が何だかわからない
 これが平和というものか あちら任せの平和論


 知らない間に値上げして 知らない間にMSA
 知らない間に教育法 知らない間に機密法
 これは呆れた驚いた 何が何だかわからない
 これが自由というものか あなた任せの自由論


 知らない間に金上げて 知らない間に金取って
 知らない間に税金で 知らない間に自衛隊
 これは呆れた驚いた 何が何だかわからない
 これが政治というものか おかみ任せの政治論