クリスマス・ローズと男子フィギュアと「魔法の時代にあって」(有田芳生氏)


◎男子フィギュアスケート羽生結弦(はにゅうゆずる)くん19歳の金メダルで終わりました。
今朝のコーヒータイムで母が、「はぶくん・・・」と言うので一瞬何のこと?将棋の話?でしたが、漢字が同じで読み方が違うんですね。将棋は「はぶ」でフィギュアは「はにゅう」、なんて話をしていたのですが、母が言いたかったのは、試合後の二元中継で日本の織田君(今は競技の解説者やコメンテーター役で活躍)と話をしていて、織田君がまた泣いてたという話でした。泣き虫織田君らしい話ですが、今朝のサンデーモーニングでも26歳の若々しい解説者ぶりでした。

ところで、今朝の新聞(日経)に出ていた試合直後の高橋大輔さんの笑顔の写真。私もこの穏やかで充足した笑顔でオリンピックを終えた高橋君、良かった〜と思った一人です。高橋大輔が切り拓いた日本男子のフィギュアスケートだと思います。スケートを履いて氷上を踊る、ダンスすることの素晴らしさ、魅力を体現した人ですね。スポーツであり又美しくなければというフィギュアの独特な魅力。尻餅をついても続けなければならないという過酷なスポーツですし・・・「透視線」と言う小さなコラムで高橋選手の振付師として8年ほどお付き合いがあったという宮本賢二氏が書いています:「彼の素晴らしさは自分の感性をプラスアルファできること」「自分の世界観を持っているから、何者でも演じることが出来たのだろう。すごく癖があるようで、何の癖も無いとも言える不思議なスケーターである]。高橋くんが切り開いた道を羽生くんと町田くんが追い越して行くのを、彼はあの笑顔で見届けたことになります。良いシーンでした。
◎上から見たら大きな葉の陰で分らなかったのですが、葉の影から少し赤みが見えて気づきました。
クリスマスローズが蕾をもたげています。開花が待たれます。

名前は「クリスマス」でもクリスマスの頃には咲かないのに・・・で調べてみたら、ややこしいです。
キンポウゲ科ヘレボラス属で、「ニゲル」と言う一種に付けられた名前だけどヘレボラス属全体も指すとか。ネットで調べて書いてあるのを引用しますと:

日本では春に開花するオリエンタリスを元とした園芸品種が広く普及しており、それを見てなぜクリスマスと名前が付くのか首をかしげる方も時々おられますが、狭い意味でのクリスマスローズ「ニゲル」が12月末頃に開花すると言うと、納得していただけると思います。ちなみに、イギリスではオリエンタリスのことはレンテンローズと呼びます。これはレント(四旬節)の頃に咲くので名付けられました。

クリスマスローズ(ニゲル)が日本に入ってきたのは明治初期と言われています。観賞用ではなく、薬草として試験的に植えられたのが栽培の最初とされます。

属名のヘレボラスはヒポクラテスなどが用いた名前で由来は諸説ありはっきりしません。一説には、ギリシア語のヘレイン(殺す)とボーラ(食べ物)の2語からなり、これは茎葉、根などにに有毒成分のサポニンを有するところにちなむとされます。「食べたら死ぬ」とか、「狩猟に用いられた」などがその理由とされています。

◎今朝の「生き生き箕面通信」さんは、「オリンピック熱をあおっての愚民化が加速しています」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/d7cc843e6c6b953c735374eea4771656)。確かに新聞はデカデカと写真入りで紹介してますし、NHKは朝から晩まで放送してますし、国会中継を見ている人はそうそう多いわけではありません。
●オリンピックの裏で安倍さんは国会でこんなふうだそうです:(「shuueiのメモ」さんより)

魔法の時代にあって(2月11日付有田芳生の『酔醒漫録』)


2月11日(火)富山空港。今朝の新聞に安倍政権が武器輸出三原則の緩和を三月にも決定すると報じられていた。1960年代に自民党の佐藤内閣で決定し、三木内閣で厳格化したものを民主党の野田内閣が緩和し、さらに進めようというものだ。自民党野田派と呼ばれたのは至言で、消費増税もふくめ、安倍政権の暴走路線の露払いを果たしたことは、もはや明らかである首相は本会議で民主党議員が質問している最中に、両手を大きく伸ばしてノビをしたり、共産党の質問には、聞きもせずに麻生大臣と談笑していた。一事が万事。こんな不遜な態度は日常的になっているテレビで放映されないときには、「時間、時間、終わりだ」と声に出し、手持ちの資料を放り投げることもあった。少しのヤジに反応し、声を荒げるなど、まるでわがままな態度なのだ。
これが日本の首相なのかとあきれるほどのことが多い。民主主義は議会制のもとでも形骸化していくそれは先進的なワイマール憲法のもとでナチズムが育っていったようにである都知事選でネット右翼を代表するような候補者が60万票を獲得したことは、もはやこの国が大きく変質していることを明らかにした。「今やわたしの魔法はすべて消え、わたしの持てる力はわたし自身のものです」(シェイクスピアテンペスト』)。すべて逆行するものの魔法を一刻も早く解かなければならない。


◎マスコミが意識的にオリンピック騒ぎを伝えて、危険な安倍政権の動向をあまり伝えない・・・国民はそのマインドコントロールにかかって大人しくお祭り騒ぎに浮かれている。その陰で…気付いた頃にはもう遅い、という過去の失敗をくりかえしつつあるのでしょうか。
昨日のブログでSPYBOYさんが、「考えるヒマ」についてコメントを寄せて下さっています。私もその通りと思ったのですが、あれから考えてみるに、日本人は考えることも捨てさせられているのでは・・・ヒマがあっても考えない.とも。電車内でケイタイやスマホに夢中なのは年齢を問わずですし・・・いつのころからか大学を受けるのに鉛筆を転がして解答するような試験を全国規模でやられるようになっていました。問題を解くのではなく、解答の方法を教えるようになったり…日本人全体が考えない方向になっていました。そして感情の赴くままにネット上で暴言を吐き、正論に絡み、挙句の果てがNHKの会長や経営委員までもが「たかじんのそこまで言って委員会」レベルに。そういう人たちの支持をバックに安倍首相が自分好みの政治のしたい放題。批判しているのはもっぱら海外メディアで、日本のマスメディアは無批判のダンマリというより助長しています。こんな日本で本当にいいの!?ですが、こういう話を主婦レベルで出来る雰囲気でもないような・・・・考えないといけませんね。