「最高責任者は私です!」と自民党改悪憲法草案

左のイラストは「晴天とら日和」と言うブログからお借りしたものです。
LDPってなんだ?と思ったら自民党 ( The Liberal Democratic Party of Japan)でした。
自民党のトップ3がそろいもそろって・・・という
真ん中が安倍晋三総理:「私が最高責任者です!」
右は麻生太郎副総理:「ナチスの手口を学んだらどうか
左は石破茂幹事長:「反対デモはテロ行為と同じ
どの発言も一頃はこの発言一つでマスコミや国民が大騒ぎしたほどの民主主義に反する発言ですが、今は何を言ってもOKです。他にも自民党の方たちの発言をこのブログさん(http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/52138696.html)から:

  自民党憲法起草委員会事務局長礒崎陽輔 「立憲主義なんて聞いたことがない
  片山さつき参議院議員 「天賦人権論は止めようというのが私達の基本的考え」
  石破茂幹事長 「国防軍にしよう。出動を拒む兵員は死刑にしよう」
  細田博之幹事長 「憲法は法令の一つ。日本国基本法という程度のもの
  西田昌司副幹事長 「そもそも国民に主権があることがおかしい
  西田昌司副幹事長 「婚外子相続権平等の最高裁判断は非常識
  自民党憲法改正推進本部本部長代行の船田元 「立憲主義を守ると国が滅ぶ」 
  脇雅史参院幹事長 「一票格差違憲判決は取り消してほしい。はなはだ変な判決だ
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◎私はたまたま、安倍総理のこの発言をチャンネルを変えるときに見てしまいました。大変気色ばんで大声で何回も「最高責任者は私です!」と。何事かと思いましたが、「解釈するのは私だ。私の解釈が憲法だ」ということですから、何という・・・・記録のために「日本がアブナイ!」さんからこの場面をメモっておきます。


『これまで認められないとされてきた集団的自衛権の行使について安倍首相は12日、野党議員が内閣法制局の見解を何度もただしたことに対して強い調子で反論した。

 民主党大串博志議員「(集団的自衛権の行使に)憲法改正が必要だという指摘は必ずしも当たらないという同じ答弁をこの場で内閣法制局できますか?」

 安倍首相「俺が総理大臣だから私が言おうか?」

 大串議員「今一度、私の質問に答えていただくように明確に質問します。同じ答弁を内閣法制局はできますか?」

 安倍首相「先程来、法制局長官の答弁を求めていますが、最高責任者は私です。私が責任者であって、政府答弁に対しても私が責任をもって、その上において私たちは選挙で国民から審判を受けるんです


 安倍首相はまた、「国際情勢が大きく変わる中、一国のみで国を守ることはできない」などと述べ集団的自衛権の行使をめぐる憲法解釈の見直しに改めて強い意欲をにじませた。(NNN14年2月12日)』


<『安倍総理大臣:「最高責任者は私です。私が責任者であって、政府の答弁に対しても私が責任を持って、その上で、私たちは選挙で国民から審判を受けるんです。審判を受けるのは法制局長官ではない。私なんですよ」(ANN14年2月13日)』>

◎いくらなんでもこの発言を見過ごすようでは民主主義国家とは言えませんので、各党が反論していますし、さすが自民党内でも反発が出ています。詳しくフォローして下さっているので、コチラ「日本がアブナイ!」さんの「国辱の安倍発言、憲法の本質もわからない暴君首相に与野党から批判続出」(http://mewrun7.exblog.jp/21692087/)で。タイトルになっている「国辱」は枝野氏の発言からで、東京新聞からです。

民主党枝野幸男憲法総合調査会長は十四日、会合で「権力者でも変えてはいけないのが憲法という、憲法の『いろはのい』が分かっていない」と首相を批判した。
 首相は国会答弁で「立憲主義」の考え方を「王権が絶対権力を持っていた時代の主流的考え方だ」と説明。枝野氏はこれについても「世界のほとんどの国が立憲主義に基づいて国家統治を行っている。こうした発言が外国に出て行くことは非常に恥ずかしく、国辱的だ」と反発した。(東京新聞14年2月14日)』

天木直人氏は、16日の御厨貴が司会するTBSの日曜日早朝の「時事放談」でも、安倍首相の「憲法解釈は私が」と言う暴言を、古賀誠氏が「あんな発言を首相がしたらこれまでの国会ならすぐに審議がストップしていたはずだ」と言い、野中広務氏が肯いた場面をとりあげています。
全文はコチラ:[集団的自衛権行使容認に走る安倍首相を一喝した野中と古賀]http://www.amakiblog.com/archives/2014/02/16/#002869


◎次から次へと憲法を否定するような発言がどうして出てくるのか。
天皇美智子さままでご自分の誕生日に事寄せて現憲法擁護ともとれる発言で現政権の憲法観を心配されている。それは、憲法改悪を準備している安倍政権が、現憲法を順守する義務があるにもかかわらず今の憲法を”押し付け”憲法と言う理由で否定して、すでに頭の中では自分たちの目指す改悪憲法で日本を統治しようとしているからではないでしょうか。
<『日本国憲法改正草案』がヤバすぎだ、と話題に・・・>と言うタイトルで「お気に入り」にいれていたブログからです。
★ブログの正式タイトルは「日本国憲法改悪草案 日本の未来にふさわしくない 憲法改悪阻止を今こそ
○改悪憲法を左に、現憲法を右に、横書きで対比してあり、改悪の解説入りで、とても分かりやすい表示になっています。ぜひ一度訪ねて今の自民党政権が目指す憲法の恐ろしさを知っておきましょう。
☆その中から一部を。第一条の天皇について、「天皇は、日本国の元首であり」(象徴あらため)(国民主権と真正面からぶつかる
☆第三条、「国旗は日章旗とし、国家は君が代とする。日本国民は国旗と国歌を尊重しなければならない」(新設
☆「天皇の国事行為等」の所:「すべての行為は、内閣の進言を必要とし」(現憲法では、「助言と承認を必要」(進言されたこと以外は出来なかったり、逆に拒否することもできなくなる。)(政治利用もされ放題、内閣の思うがままにされてしまう危険がでてくる!!

☆第二章の「戦争放棄」は、「安全保障」(平和主義)となり、「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動としての戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない。」(現憲法の「放棄する 」を削除)次で、「 前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」(憲法の:「 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」は、きれいさっぱり削除され、その代わりにトンデモない集団的自衛権行使・可能を捻込んできた! 2005年版よりもっと過激になった。
☆第19条 「思想及び良心の自由は保障する」(現憲法では、「これを侵してはならない」)◎特定秘密保護法の考えで、自由は与えられるものとなり奪うことも可能となる。

◎是非、関心のある個所を確かめてみてください。コチラです:(http://www.geocities.jp/le_grand_concierge2/_geo_contents_/JaakuAmerika2/Jiminkenpo2012.htm#1

PS:舛添都知事自民党憲法改正(悪)草案を批判!!(今日の「日本がアブナイ!」さんより)
 
『東京都の舛添要一知事は14日、就任後初の定例記者会見で、選挙で支援を受けた自民党憲法改正草案について「立憲主義の観点から問題がある。今のままの草案だったら、私は国民投票で反対する」と述べた。

 舛添氏は2005年に自民党がまとめた第1次憲法改正草案の取りまとめに関わった。会見で野党時代の12年に出された第2次草案について問われると「学問的に見た場合、はるかに1次草案の方が優れている」と指摘。2次草案の問題点として(1)天皇を国の「象徴」から「元首」に改めた(2)家族の条文を設け「家族は互いに助け合わなければならない」と規定した(3)「国防軍」の創設を盛り込んだ−−点などを挙げた。
 また国民の権利に関し、1次草案の「個人として尊重される」を2次草案で「人として尊重」と変えたことに触れ「憲法は国家の対抗概念である個人を守るためにある。人の対抗概念は犬や猫だ」と厳しく批判した。(毎日新聞14年2月14日)』

(写真は我が家のこけし。私が買い求めたのは就職して次の年、職場の同期の3人で福島・宮城旅行先で.真中の写真の左端。後は父がお土産で買って来たのや家にあったもの。下の入れ子マトリョーシカは1986年、夫のソ連土産。85年ブーニンショパンコンクール優勝の翌年でモスクワ音楽院の写真とともにオネダリしたもの)