「ウクライナ取材を終えて」(田中龍作ジャーナル)と「笑っていいとも最終回」



我が家の庭にも春が来ました。
ムスカリが咲きだし、椿も大きく花開いています。
チューリップも色づいて開きかけています。
貝母(ばいも)ゆりも咲き出しました。
編笠ゆりの別名があり、花びらの内側に網目が見えます。
スミレやハナニラも咲き出しています。
◎先週、ヨーガの先生が、”日本がウクライナ支援で出すお金は1200億円”と言っていましたが、田中龍作氏の記事によると「1500億円が無駄になる」とのこと。3月3日にクリミヤに入り、その後キエフに移って連日現地取材報告を掲載していた「田中龍作ジャーナル」(http://tanakaryusaku.jp/2014/03/0009051)の「ウクライナ取材を終えて」をコピーしてみました。


ウクライナ取材を終えて 米国のお先棒担ぐ日本マスコミ


 読者の皆様。田中は本日(31日)、ウクライナを離れて帰国の途につきます。滞在が長引いたのはウクライナ軍の投降を見届けるためでした。


 首都キエフの独立広場(マイダン)に来て驚いたのは、治安警察と戦っていた市民たちに日当3千円が支払われていたという話でした。失業率30%(※)とも言われるこの国で仕事のない人々が各地から集まり、石や火炎ビンを投げたのです。

 
 金を出していたのは米国です。米国は自らに都合のよい政権を作る策動をオレンジ革命(04年)の頃から続けていました。フライヤーの作り方から抗議行動の起こし方まで指導していたのです。それはAmerican Projectと呼ばれています。


 米国はロシアに後押しされるヤヌコビッチ政権(当時)を倒すのは容易でないと見ると、極右も利用しました。独立広場の戦いを指揮した極右組織「ライトセクター」には、アメリカからもロシアからも間接的に金が出ていた、と見る向きもあります。


 独立広場の戦いが「自由と民主主義を守るためだった」という報道は西側のプロパガンダです。親露派のヤヌコビッチ政権を倒して自分たちに都合のよい政権を打ち立てたかっただけです。プロパガンダに一役買ったのが欧米や日本のマスコミでした


(スナイパーは正面ビルの屋上から狙撃した。死体に残された弾丸から同じスナイパーが治安警察と市民の両方を撃っていたことも明らかになっている。騒乱を激化させるためだった。=キエフ市内 写真:筆者=)


 American Projectの仕上げは5月の大統領選挙です。欧米にとって好都合なティモシェンコ元首相の当選が確実視されています。彼女はオレンジ革命のヒロインでした。米国が育ててきたスターがいよいよ権力の頂点に登りつめるのです。

 親露派のヤヌコビッチ政権から親欧米派のティモシェンコ政権になったからといってウクライナの国情が良くなるわけではありません。人々の暮らしが向上するわけでもありません

 国の予算の半分が政治家の「お手当て」に費やされる構造は何一つ変わっていないのです。政治家が国の富を簒奪する構造は続くのです。ある大学教授は「この国はほとんど破たんしている」と喝破しました。 

 日本の「ウクライナ支援1500億円」がムダ金となるのは、火を見るより明らかなのです。米国のお先棒を担ぐ日本のマスコミに乗せられていては、いつまで経っても「米国の財布」から脱却することはできません。 


※失業率
社会保険の支払を渋る企業が被雇用者の実態を明らかにしないため、公式発表と実態は異なる。30%と見るのが妥当といわれる。


◎ヨーロッパとロシアの間に挟まれたウクライナ。民族問題や東西問題を抱えて大変です。大金(それも税金)がその国の人々のお役に立たないと解っていても出さないといけない……政治って一体何なんでしょうね〜。こんな政治・・・地球規模でオカシイですね。
先日SPYBOYさんがブログ「特別な1日」でジャック・アタリの新著「危機とサバイバル」を紹介、内容の4つ目に、「将来的には世界中の人が合理的利他主義の考え方を持つようになっていかないかぎり、地球は存続できないだろう」と書いてありました。当てはまりますね。コチラ参照:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140328/1396016219

タモリの「笑っていいとも!」が昨日8054回の最終回でした。テレホンショッキングのゲストはタケシでした。夜には”感謝の”長時間特番で過去の連続出演者も交えて70名ほどでタモリ感謝祭のような内容。全部見ていたわけではなかったのですが、日本のお笑い界の凄いメンバーが集まっていました。そういえばタモリに育てられ鍛えられて送り出された人たちが沢山います。色んな方の感謝のスピーチがタモリという人物を浮き彫りにしていくようです。

その中で太田光のスピーチが面白かった。太田光タモリの番組が32年間も続いたことを先ず挙げて、自分は続かない、失言で自滅の方だと言って、「タモリさんはどの人物も徹底的に対等に扱ってきた。そして先週の安倍首相がゲストの時、タモリさんは二つのことを安倍さんに言った。SPの目つきがよくない、アルタの観客を睨んでいた事と、国はお笑いをつまらないと見下してきたのではないかと。この二つでタモリさんについて行こうと思った」。一寸光っていましたね。
タモリさんは、自分は本当に生意気な奴、続けていく中で皆さんの反響がタモリを作ってくれたのだと仰っていました。CMで成り立っている民放でCM枠に入り込むという型破りな生番組から始まって、そういえば、生意気な番組つくりでスタートしたのが32年前だったのですね。最近は、特に3・11以後は「♪おひ〜る休みはウキウキウォッチング!」どころではなくなって、殆ど見なくなっていました。お化け番組の最終回でした。