花冷えの同窓会とサンデーモーニング「戦後レジームからの脱却」


日曜日、桜が散り始めているというのに、気温は冬に逆戻り。
この日、小学校の同窓会が「風の杜」(旧箕面山荘)でありました。
ドライブウェイの外気温7℃という表示でした。古稀の節目の同窓会だったせいか、参加者も25名もありました。
二クラス、卒業まで3年間持ち上がりで担任だった先生お二人も92歳と80歳でご健在です。わが母校、今もクラス名は、いろはです。息子が小学校時代、転校してきた父兄から今どき恥ずかしいとクレームがついたことがありました。逆に、「いろは」を教えることができるので良いという賛成の父兄もあってか、伝統の呼び名が残っています。私たちの小学校時代は一クラス50名くらいで、2組。団塊世代は3組までありました。大阪の人間は母音を伸ばして発音しますので、いぃ〜ぐみ、ろぉ〜ぐみ、はぁ〜ぐみと呼んでいました。
毎年秋の同窓会でしたが、昨年は飛ばして、今年から春ということに。遠方の千葉・松戸や横浜からも。また卒業後初めて参加という方もお一人。大方は箕面在住か関西近辺。不思議なもので、会えば60年以上も前にすぐ戻れます。亡くなられた方も多く、すでに2割ほど。
同窓会は長い目で見たり考えたりするきっかけにもなります。60年前と変わらない人や、スッカリ変身を遂げた人や。あるいは一人の人の中にも変わらないところと、変わったところと。あるいは貧しさが人を鍛えたり、幼少時の裕福さが仇となることなども。小学校時代、目立たなかった人(ご本人いわく”口きいたことない”?)が地域興しのリーダーになったり、活躍されているのを知ったりもします。
ところで先日、唐池公園で山桜を撮っているとき、公園のトイレの清掃作業中の同窓生とバッタリ会い、「あれ、お仕事中?」。彼からは「何、してんねん?」と言われました。「あさって行くか?」と言われ、「行くよ〜」と私が答えた相手の彼が、「ヤマザクラ、撮ってたな〜」「ヤマザクラと言えばウタがあったな〜」と隣りの彼が言いだして、「あぁ、あれは敷島の・・・」となりました。3人ともその場では全部思い出せなかったので、ここに。作者は本居宣長(もとおりのりなが)です。
 

 しきしまのやまと心を人とはば、朝日ににほふ山ざくらばな    



その日曜の朝の毎日放送(TBS)、サンデーモーニング
最後の「風をよむ」は、「〜揺らぐ"日本への信頼"〜」でした。
ヘイトスピーチ靖国参拝従軍慰安婦NHK会長問題、まだよくわからないアンネの日記のことやSTAP細胞<小保方さん?あるいは理研(=利権)?>の問題もあるかもしれません。
ここで取り上げられていたのは武器輸出三原則を解禁にして武器輸出国になるのでは…という問題でした。外国人へのインタビューでは、「平和憲法があるのに・・・」と答えています。

『政府は1日午前の閣議で、実質的な全面禁輸方針とされる武器輸出三原則に代わる「防衛装備移転三原則」を決定した。防衛装備品の第三国への移転に際し政府が事前に同意する手続きに例外を設け、国内企業の国際共同開発・生産への参画を促進する。


 武器輸出をめぐっては、旧三原則を策定して以降、計21件の輸出をその都度、例外的に認めてきた。新原則は、複雑になってきた武器輸出の考え方を再整理し、輸出の可否に関する基準を明確化したものだ。

 新原則は(1)国連安保理決議の違反国や紛争当事国には移転しない(2)平和貢献・国際協力の積極推進や我(わ)が国の安全保障に資する場合に
限定し移転を認め、透明性を確保しつつ厳格審査(3)目的外使用および第三国移転について適正管理が確保される場合に限定−の三本柱で構成される。

 具体的には、国連などの国際機関に対する防衛装備品の海外移転が可能となるほか、シーレーン海上交通路)沿岸国に対する巡視艇などの輸出もできるようになる。防衛装備品の第三国への移転では、政府が事前に同意する手続きを義務付けるものの、国内企業が各国で部品を融通し合う国際共同開発に参加するなどの場合には、例外として事前同意を不要とする

 輸出の重要案件は国家安全保障会議(NSC)で可否を判断。輸出する場合には結果を公表する。それ以外の装備品の輸出件数や輸出先などの全体像も年次報告書として公表する。(産経新聞14年4月1日)』

◎最後に岸井成格(しげただ)氏が、「海外からの不信の背景に、韓国、中国との歴史認識の問題があるんです」といわゆる安倍政権の「歴史修正主義」と言われる歴史観の問題が不信感の原因と結んでいました。下の図は、安倍政権の狙いとやってきたこと、やろうとしていることが上手くまとめられていて大変分りやすいと思います。

◎個別にやられてきたことが、こうやって並べてみると狙いがハッキリしてきます。「戦後レジームからの脱却」とは歴史の逆行。戦前回帰ということになりますね。戦争をしないと約束した憲法のもと、着々と、戦争が出来る国を目指しているということです。
昔から経済的に行き詰まると戦争と言われてきました。今、同じ道を歩みつつあります。それも、国民の同意なく、誤魔化しながらです。安倍さんの考え方と同じ人をメンバーに据えた私的?な機関(閣議決定とかNSCとか諮問会議とか)を作って、そこで決めた事が国を動かすという仕組みになってきています。民主主義に反します。
◎「積極的平和主義」という言葉は即ち「戦争で」ということです。こんな言葉に”騙されない”と皆が思い始めている・・・と「生き生き箕面通信」さんはブログに書いておられます。コチラで:「集団的自衛権に国民は反対です――安倍さん、有権者はいずれしっぺ返ししますよ」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/e7a9a8c55168dbb006f300f6b430b797
◎お開きにしてから喫茶店コーナーで全員が3つのテーブルに別れてコーヒーを。たまたま私は先生の隣に。80歳の先生も孫に戦争中の話を聞かせているそうです。朝の連ドラ「ごちそうさん」の話になり、「あんなに綺麗ではなかったけど、あの通り。地下鉄が防空壕とかの話ね。池田や高校のあった豊中伊丹空港が近かったので空襲がよくあった。箕面へ逃げろと言われていた」そうです。皆で戦争の話になりました。