寂聴さんと「福島避難者は戦時下の心理状態」そして金曜デモと「9条にノーベル平和賞」


◎先週の水曜日は我が家で母の戦争体験を聞きましたが、母とは一つ違いの瀬戸内寂聴さんも、戦争を知らない世代に訴え続けておられます。
瀬戸内寂聴さん「子供たちにこの国を渡して死ねない」「のん気にしてたら、戦争が」
日刊ゲンダイ 14年4月6日掲載
☆全文は「日本がアブナイ!」さんの4月 11日のコチラで:http://mewrun7.exblog.jp/21880536/

 極端に右傾化する安倍政権に「怖さ」を感じる人は大勢いる。なかでも戦争を知っている世代ほど「戦前とそっくりだ」と警鐘を鳴らしている。「人間は情けないから50年くらいたつと忘れてしまう」「安倍政権の中には戦争を知っている政治家はいないんですよ」−−寂聴さんの言葉は鋭く、重い。ぜひ、安倍首相に読んで欲しい。

◎これは、寂聴さんのインタビューに入る前のリード部分です。
安倍総理の進める「戦後レジームからの脱却」が、戦争の出来る国を目指したものであり、戦後を戦前にもっていこうとするものだとは、よく言われますし、私もそうだと思ってきました。一方で、福島原発事故は戦争とソックリという言い方は、ブログ仲間の間でもよく言われています。時の権力の物事の進め方や無責任体制、国民には真実を知らせないことや国民の人権や命・健康が蔑(ないがしろ)にされることなどについて、似ている、そっくりだと言われてきましたし、そう思っています。
ところが、今福島から自主避難されている「一歩、また一歩と・・・」さんは、今まさに、「原発避難者は戦時下の心理状態」にあると仰っています。ぜひ、ブログを訪ねて読んでみて下さい。

「平和ボケ」してるのは誰か?


しかし、これは、近代日本の世相史等に詳しい人ならば分かると思うのですが、昭和初期から太平洋戦争前夜にかけての日本社会は、まさにそういう「一見、何事も起きなさそうな平和な状態に見えて、どこか危なっかしい、不穏な空気に包まれていた」と、多くの識者が指摘しているのです。それは、当時の新聞や雑誌、文学作品、個人の日記などを見れば分かります。


翻って、その敗戦から66年後の平成23年3月11日、東日本大震災が引き金となって福島で起きた今回の原発事故は、もちろん明らかに軍事衝突による戦争とは、その「犠牲」の意味が違います。しかし、形は違えど、それによって引き起こされた「着の身着のままの突然の避難」であるとか、事故直後の「情報の錯綜と混乱」、その後の「権力に対する疑心暗鬼」と、避難者たちの「非日常の長期化」、そして「故郷の喪失」「行き場のない怒り」といった諸々の事柄は、すべて、少なくとも当事者にとっては、戦争状態に匹敵する事態と言っても過言ではないと、私は思っています。


ところが、その一方で、当事者の頭越しに進められる「除染」と「復興」、そして「再稼働」・・。恐らく、当事者でない人たちにとっては、こうした当事者が抱く「戦時下のような心理状態」は、自分達の目には見えない、まさに想像もつかない話であり、言ってしまえば、まるで「他人事」なのでしょう。ただ、いつまでも、それが自分達にとっての「他人事」で終わる保証などどこにもないと、私は思っています。

★全文を是非コチラで:「一歩、また一歩と・・・」さんの<「平和ボケ」してるのは誰か?>(http://blogs.yahoo.co.jp/nhkhp146/64566732.html

◎さて、恒例、金曜デモ、「特別な1日」さんのルポからです:「参加者は官邸前1000人ちょっと、国会前他で1000人、併せて2000人くらいか(主催者発表3000人)。『原発が重要なベースロード電源』とか言う『エネルギー基本計画』が閣議決定された今日、参加人数は当然のことながら、多めでした。」
2枚の写真もお借りしました。上の写真の右黄色い旗の言葉は「あきらめない。ひるまない」。最初に小保方氏の記者会見、「バカ騒ぎは無視に限る」、確かに一理。(あの会見は小保方氏が自費で設定、「やってよかったのかしら」と心配もされているようです。マスコミのバカ騒ぎに巻き込まれ、かつ組織からの断罪に個人が申し開きをする場を自前で・・・。大阪のホテルの会見現場で直に聞いた毎日放送のキャスターや記者には小保方氏の考えや思いは伝わっていたようでした。やらないで葬られるより、やった方が良かったのでは・・・)
★全文はコチラで:「85歳の投げキッス!(『バート・バカラック東京公演』)と0411 再稼働反対!首相官邸前抗議!」(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140411/1397224111
◎最後に、神奈川県の主婦の方から始まった「憲法九条にノーベル平和賞」という推薦運動、私もいつだったか署名しました。11日、オスロのノーベル委員会から推薦受付の連絡が相模原市の実行委員会に入ったそうです。日本国民を受賞者にした推薦が受理され、発表は10月10日。もし受賞となれば、安倍政権による憲法改悪はやりにくくなるでしょうね。
(ニュースはコチラの朝日デジタルで:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000025-asahi-soci
◎上のニュースを伝える「ぽぽぷぐにゃん」さんの記事の中に、「9条は変えない方がいい」が64%、また、「集団自衛権の行使容認に反対」が51%というアンケート結果を放送している動画があります。訪ねて聞いてみてください。
改憲狙う安倍自民に大きな痛手!?】「憲法9条ノーベル平和賞に」推薦受理 実行委に連絡 (
http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/3bfb9b67f4c8f63a59dea0d34d767575?fm=rss
★<憲法9条変えないほうがよい」64%について>動画(https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=XIG_ucC4BHo
★<解釈改憲集団的自衛権の行使容認反対51%について>動画(https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=HHz5X2rQYd4
今回は(も?)盛りだくさんになってしまいました。一歩さんの問いかけに言葉で答えることはとても難しい。それをSPYBOYさんの金曜デモで代弁して戴いたような感じになってしまいました。小出裕章氏は集会で「福島を忘れない」と簡潔にアピールされていました。「忘れない」をどう伝えたら良いのか…。
写真は数日続いた好天で山に出かけた夫が撮った箕面の山桜