★放射能の影響について、こういう記事は新聞に載らないだろうと思っていましたが、今朝の日経社会面に小さく掲載された記事を写真に。ネットでは話題になっていたことですが、いよいよ新聞にも。
☆この問題で中部大学の武田邦彦氏がブログで次のような記事を:
あるマンガに福島の被曝地帯で鼻血が多かったという内容があり、これに対して、こともあろうに大臣が「不快だ」と言い、地元が「差別」と言って、漫画の作者を非難した。まさに現代の社会「悪者が良い人をバッシングする」という典型例である。
まず第一に、軽度の被曝によって鼻血がでたのは事実であり、小学校でも記録されている。原発事故直後、子供も大人も鼻血で悩まされた。50歳の男性が今まで人生で一度も鼻血を出さなかったのが、大量の鼻血が突然出たのでびっくりした人など、枚挙にいとまがない。
これは、重度の被曝で骨髄に損傷を受けて出血するのとは原因も現象も違う。それなのに、御用学者は事実を認めずに、インチキを言ってごまかそうとしている(専門家は軽度の被曝の鼻血と、重度の被曝の鼻血の差を知っているのに、知らないような説明をしている)。
第二に、漫画に登場した「鼻血がでた」と言っている前町長は、「実際、鼻血が出る人の話を多く聞いている。私自身、毎日鼻血が出て、特に朝がひどい。発言の撤回はありえない」と言っている。またさらに石原伸晃環境相がマンガに不快感を示したことについて「なぜあの大臣が私の体についてうんぬんできるのか」と厳しい。
(☆全文はコチラで:http://takedanet.com/2014/05/post_32bc.html)
◎そもそも事の発端はこちらで:
美味しんぼ 鼻血描写 確かなのは「分からない」
漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載中の作品「美味(おい)しんぼ」で東京電力福島第一原発を視察した主人公らが体調不良を訴える場面が「風評被害を助長する」と物議を醸している。ちなみに作中では、放射性物質が原因とは断定していない。被ばくの健康影響は未解明な面が多い。「安全」と決めつける姿勢は国などの「安心神話」とも重なる。(出田阿生)
◆前双葉町長 「被害隠し図る国と県」
(☆以下続きはコチラで:http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/7662345.html
★★いつも大切なニュースを知らせて下さる「shuueiのメモ」さんから10日、「NYタイムズ・憲法解釈批判」の記事です。
ニューヨーク・タイムズ 憲法解釈の変更を批判
2014年5月9日 13時41分 NHKニュース
安倍総理大臣が意欲を示している集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈の変更を巡って、アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは8日、電子版に社説を掲載しました。
社説では、安倍総理大臣は憲法の改正が難しいため、「解釈の変更によって憲法9条を無効にしようとしている」と指摘し、「そのような行為は、民主的な手続きを損なう」と批判しています。
そのうえで、「憲法は政府の気まぐれで変えられるものではない。まさに日本の民主主義が試されている」と指摘しています。
★このニュースについて「内田樹の研究室」では全文紹介するブログです。
NewYork Times 「日本の平和憲法」
5月8日付けのNew York Times の社説Japan's Pacifist Constitution が、日本の民主制がいよいよ危機的状況に直面していると報じた。
改憲の動きにアメリカはこれまでもつよい警戒心と不快感を示してきたが、官邸はアメリカの反対をかわす意図で、「憲法をいじらずに解釈改憲で実質的に九条を空洞化する」戦術を選択した。
これまでのところ、ホワイトハウスは解釈改憲が専一的にアメリカの軍事戦略への協力をめざすものであるという説明を受け入れてきたが、ニューヨークタイムズに代表されるアメリカのリベラル派の世論は安倍内閣の「積極平和主義」路線がその本質においてアメリカの国是である民主主義そのものを否定するモメントを含んでいることを指摘している。
アメリカの政治理念を否定する政権がアメリカの戦略的パートナーであるということは、開発独裁や対露、対中戦略を見るとありうることである。
ニューヨークタイムズの懸念は理解できるが、「あの国は嫌いだけれど、利用できるなら利用する」というマキャベリズムをホワイトハウスはいずれ採用するだろう。その点、アメリカはドライである。
ただ、アメリカの知識階級から日本は「自ら進んで成熟した民主主義を捨てて、開発独裁国にカテゴリー変更しようとしている歴史上最初の国」とみなされつつあることは記憶しておいた方がいいだろう。
記事は以下のとおり。(NYタイムズ記事はコチラで:http://blog.tatsuru.com/2014/05/10_0902.php)
(先週そろそろ咲いたかなとカメラを持って訪ねたお宅のピエール・ド・ロンサールのバラです)