山菜と金曜デモと自主避難者の声と「潮の匂いは。」

◎まず、山菜からセシウムの記事は、「みんな楽しくHappy♡がいい♪2011年3月11日。その後私は変わりました。」さんの「放射性物質は無くなりません〜福島県5つの市町村山菜から基準超〜」(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3714.html)からコピーしました。

5種類の山菜から基準を超える放射性物質が検出され、福島県は5つの市町村に出荷の自­粛を要請した。
福島県が行ったモニタリング検査で、広野町や相馬市など、5つの市町村で採取した5種­類の山菜から、基準を上回る放射性セシウムが検出された。
このうち、広野町のゼンマイからは、2014年に収穫された山菜の中で最も多い、70­0ベクレル(Bq)が検出された。
このため福島県は、5つの市町村に出荷の自粛を要請した。山菜から基準を超えるセシウムが検出されたことについて、福島県は、木の幹などから移­動した放射性物質が養分として吸い上げられたのが原因と分析している。

◎恒例「特別な1日」さんの官邸前金曜デモの様子を。今回、デモの様子と写真に入る前のお話はマンガ「美味しんぼ」の鼻血問題と「集団的自衛権」。SPYBOYさん、”うんざり”と言いつつシッカリ言及しておられます:

                                           
美味しんぼの件は書かれていることが全て事実かどうかは判らないけど(特に瓦礫の話はどうなんだろう?と思う)、フクシマでは鼻血が多発したと証言している人が居るし、甲状腺異常の子供の割合が通常より増えていることも本当なんだから、事実かどうかきちんと確認しよう、というのがまともな人間の反応だろう風評被害とか言って大騒ぎするのは言論弾圧だし、第一 福島の人の不安を拭い去ることもできないじゃないか。何よりも事実に正面から向き合って真偽を究明する合理的な態度に欠けている。311を経ても日本は相変わらずこれなのかよ、とウンザリする。


●なんと美味しんぼが載っている雑誌を売らないために業界ぐるみで閉架しているという話もある。バカじゃないの!!世も末だな。

ビッグコミック・スピリッツは、事実上の『閉架処置』で 『販売粛清』 - JUNSKY blog 2014( http://blog.goo.ne.jp/junsky/e/cdf584843381e4430b3fbcba46670016
                    


福島から自主避難された方のブログ「一歩、また一歩と…」さんが昨日のブログ「看過できないこと」で、美味しんぼの問題に触れて「 私自身、「美味しんぼ」の問題は、もう正直言って触れたくないし、早く忘れたい。ですが、あまりにも看過できない問題が次から次へ出てくるので、結局、黙っていられないのです。 黙ったら、いや、黙らされたら「負け」だと思うからです。ここで勇気を振り絞らなければ、本当に、福島県は、日本は、「言論封殺社会」「監視社会」へまっしぐらです。決して大袈裟な話ではありません。」と書いておられました。
今日は「同調圧力」の最後に「さて、当面のことを言えば、恐らく、我が家のような「自主避難者」に対する風当たりは、益々強まると思っています。ただでさえ、「自主避難者の存在自体が、風評被害」と言わんばかりの見えない「同調圧力が、かなり以前からありましたから・・。もし、仮に、制度的、経済的、あるいは精神的に「もう、これ以上、自主避難は続けられない」となったら、止めざるを得ないと思っています。ただし、それが、即「福島県民を止める」ことになるかどうかまでは、まだ結論が出ていません。」と。
コメントに書き込みたいと思ったのですがハテナブログじゃないためややこしくて、ここに。SOSのような内容に読めました。大変だろうと思いますが福島県民以外にも、県のやり方や今の政府、マスコミの仕打ちに反対しているものは大勢います、応援しています。「一歩」さんのブログはコチラです:http://blogs.yahoo.co.jp/nhkhp146
〇「明日うらしま」さんでは海外の捉え方の一端も:美味しんぼ」に登場する松井英介医師の声明と提言【改訂版】:誰がヒポクラテスか。問われる日本市民の判断力。http://tkajimura.blogspot.jp/2014/05/blog-post_15.html
◎「特別な1日」さんに戻って、集団的自衛権については、「昨年10月にヘーゲル国防長官とケリー国務長官が来日したとき既に約束してしまっている。本当はその頃からマスコミは騒ぐべきだったのだ」として「その時の共同声明」の「アメリカ大使館発表」と「外務省の日本語訳」を覗けるように案内が出ていますので、その中から該当の文言を:


・この文脈で,閣僚は,普天間飛行場の代替施設(FRF)の建設及び米海兵隊のグアムへの移転を含め,在日米軍の再編に関する合意を完遂するという継続的な共通のコミットメントを改めて表明し,これに関する進展を歓迎した。
・日本の安全保障政策は,地域及び世界の平和と安定に対する日本の長年にわたるコミットメントや,国際社会が直面する課題への対処に一層積極的に貢献する意図を反映し続ける。同時に,日本は,日米同盟の枠組みにおける日本の役割を拡大するため,米国との緊密な調整を継続する。
・日本はまた,国家安全保障会議の設置及び国家安全保障戦略の策定の準備を進めている。
・さらに日本は,集団的自衛権の行使に関する事項を含む自国の安全保障の法的基盤の再検討防衛予算の増額,防衛計画の大綱の見直し,自国の主権の下にある領域を防衛する能力の強化及び東南アジア諸国に対する能力構築のための取組を含む地域への貢献の拡大を行っている。
・米国は,これらの取組を歓迎し,日本と緊密に連携していくとのコミットメントを改めて表明した。

◎なるほど、沖縄の辺野古の事も今回の解釈改憲も、すでに昨年、岸田外相、小野寺防衛相とケリー+ヘーゲルの2+2会議で約束していることを忠実に実行しているということですね。日米安保条約下の日米同盟が、国会や憲法に優先するというこの国の姿を改めて思い知らされました。
さて、こういう中でも、あるいは、こういう中だからこそ、この日のデモは3000人ほどの参加者だったそうです。
★詳しい内容は、是非、こちらで:「 再稼働反対!首相官邸前抗議」(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140516/1400250033뢞)
◎毎朝「shuueiのメモ」さん(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/)の記事を読ませていただいています。今朝の「shuueiのメモ」さんの記事の中から是非ご紹介したいのが、「潮の匂いは。」という詩です。

潮の匂いは。

片平 侑佳(石巻西高等学校 平成25年卒業)




 潮の匂いは世界の終わりを連れてきた。僕の故郷はあの日波にさらわれて、今はもうかつての面影をなくしてしまった。引き波とともに僕の中の思い出も、沖のはるか彼方まで持っていかれてしまったようで、もう朧気にすら故郷の様相を思い出すことはできない。


 潮の匂いは友の死を連れてきた。冬の海に身を削がれながら、君は最後に何を思ったのだろう。笑顔の遺影の口元からのぞく八重歯に、夏の日の青い空の下でくだらない話をして笑いあったことを思い出して、どうしようもなく泣きたくなる。もう一度だけ、君に会いたい。くだらない話をして、もう一度だけ笑いあって、サヨナラを、言いたい。


 潮の匂いは少し大人の僕を連れてきた。諦めること、我慢すること、全部まとめて飲み込んで、笑う。ひきつった笑顔と、疲れて丸まった背中。諦めた。我慢した。“頑張れ”に応えようとして、丸まった背中にそんな気力がないことに気付く。どうしたらいいのかが、わからなかった。


 潮の匂いは一人の世界を連れてきた。無責任な言葉、見えない恐怖。否定される僕たちの世界、生きることを否定されているのと、同じかもしれない。誰も助けてはくれないんだと思った。自分のことしか見えない誰かは響きだけあたたかい言葉で僕たちの心を深く抉る。“絆”と言いながら、見えない恐怖を僕たちだけで処理するように、遠まわしに言う。“未来”は僕たちには程遠く、“頑張れ”は何よりも重い。お前は誰とも繋がってなどいない、一人で勝手に生きろと、何処かの誰かが遠まわしに言っている。一人で生きる世界は、あの日の海よりもきっと、ずっと冷たい。


 
 潮の匂いは始まりだった。

 潮の匂いは終わりになった。


 潮の匂いは生だった。

 潮の匂いは死になった。


 潮の匂いは幼いあの日だった。

 潮の匂いは少し大人の今になった。


 潮の匂いは優しい世界だった。

 潮の匂いは孤独な世界になった。


 潮の匂いは――――――――。

(写真は、昨日ピエールドロンサールの垣根のお家を通りがかったら北側に黄色のバラも咲いていましたので)