垣根のバラと・・・新党結成?


金曜日、午後1時半、約束の喫茶店を探しながら自転車で。
2,3週間ほど前、チャイムが鳴って外に出て見ると、4月の小学校の同窓会で会った一人が、名刺のようなものを持って。な〜に?と聞くと、「今度、これ遣ることにした」と。「日本平和文化党」と言う名刺です。余りの突然のことで、「どうしたの〜?」と。「これからの日本は文化を売っていかなアカンねん」と。
今までの既存の政党ではアカン。維新なんかぶっ潰す。名刺を裏返すと「綱領」が書いてあって、読んで見ると一つ一つ尤もだし、いいことが書いてあります。「党を作って選挙にでも出るの?」と聞くと「一番近いのが府議選。出る」とのこと。私だったら分ってくれると思って一番に訪ねてきたとか。え〜!?です。こういう事を考えている人は沢山いるし、すでに都議選の細川さんや小泉さん、若い人たちは動いているけど今の政治状況、なかなかね〜。どうしたらいいかが一番問題だし・・・とか。「一度話がしたいから・・・」と言うことでした。

その後、電話があって、夫も一緒にと言われたのですが、夫は断って、私だけがその日喫茶店に行くことに。話は随分進んでいるようで、私の一言に責任を感じることもないと分りました。事情があって、家族との関係も絶たれ、身軽と言えば身軽な身分。70年生きてきて、生きる目標を失っていたところ、世の中を見回したら、自分たちが教わったことや社会の在り方や考え方がガラリと変わっていて、こんなことでいいのかと思ったとのこと。そうだろうな〜と納得です。
情報量が圧倒的に少ない彼にはパソコンを買ってネット環境を整えることをすすめようと思っていましたが、本人もそれに気づいたとのこと。同窓生に頼んでプリンアウトしてもらったという資料の中に町村信孝さん(自民党の元外相)のが入っているので、「あれ、町村さん、1944年生まれ? 私たちと同い年! どうしたの?」と言うと、「こいつは、ホラ、あれ、全共闘日和見・・・」。「そうか…… 東京にいたんだもんね」。
23日は安い夜行バスで東京に出て友達とも会うというので、100回を超える毎週金曜日の官邸前デモのことを話しました。大阪も関電前でやっているし…と最後は、私の考えはブログを見たらわかるからとブログを紹介して一時間ほどでコーヒー代を置いて帰ってきました。
一主婦の私とは発想もまるで違うので、何とも言えませんが、考えていることは前向きで、共感もできるし、時代がこういう人を生むんだと思います。そうそう、彼は20年ほど前になりますが、あの世界的ベストセラーの「ワイルド・スワン」を読んで、こう言った人です。「あそこに描かれている人は時の権力に抵抗して拷問にも耐えられる『英雄』だ。ボクラは並の人間だから、あんな時代(狂気の紅衛兵文化大革命)になる前に止めなアカンと思う」。
失うものは何もない彼の立場なら、いいんじゃない。
限界は動いてみて解ることだし。
話をした人の大抵の人から止めとけと言われたとのことでしたが、私が止めても無駄でしょうし・・・
「選挙って地盤、看板、カバンがないと無理っていうのに」と私が言うと、「何もないのにやるんや〜」と。
いつも現実よりは夢を見ているような彼なら、こんな夢もいいんじゃない・・・
帰り道、バラの家に寄ることに。
垣根のピエール・ド・ロンサールが満開状態。
東側にもピンクや赤いバラ、北側には黄色のバラが咲いていました。
我が家のピエールは今年は新芽がやっと伸びてきたところです。