原発差し止め判決後初の金曜デモとその判決文(250キロ圏について)


◎昨夜の朝日新聞デジタルの記事です:

首相官邸前に3千人 大飯原発差し止め判決後、初の集会

2014年5月23日23時30分

写真・図版(省略)

● 首相官邸前で毎週金曜夜に開かれている脱原発を訴える集会が23日もあり、約3300人(主催者発表)が参加した。福井地裁が関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の運転差し止めを命じた21日の判決から初の開催。判決に影響を受け、久しぶりに参加したという市民の姿も見られた。

● 大阪市北区関西電力本店前でも脱原発の抗議行動が行われ、市民ら約140人が「原発は即廃炉」などと訴えた。

 関電前の抗議行動では福井地裁判決の報告があり、参加者は拍手し「関電は今すぐ原発をやめろ」と声を上げた。

この記事にある東京、首相官邸前の金曜デモに今週も参加された「特別な1日」さんのブログで当日の生の声を!
タイトルは相対性理論@渋谷AXと福井地裁の判決、ゴジラ復活、それに★0523 再稼働反対!首相官邸前抗議!」http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140523/1400853463
初っ端から????ですが、そこがSPYBOYさん、まずは読んでみて下さい。
◎ここでは、集団的自衛権の後の部分、野党についての所からコピーです:

さて、集団的自衛権の話を見ていて思うのは野党の体たらくだ。維新は第2自民党としての本性を遺憾なく発揮しているし、社民や共産は殆ど力を持っていないだけでなく、自分たちの意見を『広く』国民に伝えていこうとする気配すら感じられない。十年一日がごとく、同じ反対意見を並べているだけだ。悪いけどボクはこの人たちが真剣に将来のことを考えているとは思えない。お仲間でつるんでいたら心地よいもんね、と嫌味の一つでも言いたくなる。だが、もっと酷いのは民主党だ。目立った動きがないと思ったら、元自民党から社民党までが混在する党内の中で集団的自衛権に対する意見すらまとめられないと言う。(集団的自衛権 政党はいま)安保の岐路、国会不全 バラバラ野党、内向き与党:朝日新聞デジタル


電力労組に遠慮して原発に表立って反対できないのと構造は全く同じだ。社民や共産にも同じことを思うのだが、こんな政党はさっさと無くなってもらって野党再編の萌芽になってもらったほうが社会のためだ。


日本人は他人任せの平和ボケかもしれないが、それでも世論調査を見れば原発集団的自衛権も反対の人のほうが多いその意志が政治に反映されない。日本の政治で一番大きな問題は与党だけでなく野党の政治家も無能なことだ。やっぱり日本はアメリカの51番目の州になるしかないのかもしれない。

◎ところで、大飯原発運転差し止めの判決文が感動をよんでいます。デモに参加していた人たちの次のような言葉が紹介されていました:<大飯3号機4号機運転差止訴訟の原告の人たちが来ていた。ありがとう、としか言いようがない。でも原告団の人たちは『みなさんの声が司法に届いた』と言っていた。と言うのは『福井地裁の樋口裁判長の判決の文章は私たちの訴状より、内容も日本語の美しさも遥かに立派だった』、そんな文章を裁判官が書けたのは『法廷の陳述だけでなく、全国の声を裁判官が聞いたからだ』というのだ。>(右上の写真はSPYBOYさんのブログの写真のコピーで、デモに参加している原告団の人たち)                                                                                                    
◎スピーチコーナーでの若い弁護士の様子も紹介されています。
弁護士の人。彼は緊張して全然しゃべれなくて、本当に弁護士か?と思ったが(笑)、『みんな、判決文を読んでください』という朴訥な口調が心に響いた。>
◎そこで、是非、「特別な1日」さんのブログから案内されている判決の全文を是非読んでみて下さい。SPYBOYさんがこの判決の最も素晴らしい部分を記事の中に引用されています。
◎私は、この裁判の訴えが認められた原告、大飯原発から250キロ圏内に住んでいる166名に関する所(なぜ250キロか)をメインに、判決の主文と理由の2番目だけをコピーしてみます。(案内されているWEB版からコピー)。
◎地図は「日々坦々」さんのブログからコピーさせていただきました。

大飯原発3、4号機運転差止請求事件判決要旨


主文


1  被告は、別紙原告目録1記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏内に居住する166名)に対する関係で、福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において、大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない。


2  別紙原告目録2記載の各原告(大飯原発から250キロメートル圏外に居住する23名)の請求をいずれも棄却する。

3  訴訟費用は、第2項の各原告について生じたものを同原告らの負担とし、その余を被告の負担とする。


理由


1 はじめに(省略)

2 福島原発事故について
 

 福島原発事故においては、15万人もの住民が避難生活を余儀なくされ、この避難の過程で少なくとも入院患者等60名がその命を失っている家族の離散という状況や劣悪な避難生活の中でこの人数を遥かに超える人が命を縮めたことは想像に難くない。さらに、原子力委員会委員長が福島第一原発から250キロメートル圏内に居住する住民に避難を勧告する可能性を検討したのであって、チェルノブイリ事故の場合の住民の避難区域も同様の規模に及んでいる。 


 年間何ミリシーベルト以上の放射線がどの程度の健康被害を及ぼすかについてはさまざまな見解があり、どの見解に立つかによってあるべき避難区域の広さも変わってくることになるが、既に20年以上にわたりこの問題に直面し続けてきたウクライナ共和国、ベラルーシ共和国は、今なお広範囲にわたって避難区域を定めている。両共和国の政府とも住民の早期の帰還を図ろうと考え、住民においても帰還の強い願いを持つことにおいて我が国となんら変わりはないはずである。それにもかかわらず、両共和国が上記の対応をとらざるを得ないという事実は、放射性物質のもたらす健康被害について楽観的な見方をした上で避難区域は最小限のもので足りるとする見解の正当性に重大な疑問を投げかけるものである。上記250キロメートルという数字は緊急時に想定された数字にしかすぎないが、だからといってこの数字が直ちに過大であると判断す’ることはできないというべきである

◎それでは、「特別な1日」さんのコチラで★0523 再稼働反対!首相官邸前抗議!」http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20140523/1400853463)〇ぜひ判決文全文を!