「議会占拠24日間の記録〜中台急接近に揺れる台湾〜」

★録画した「BS1ドキュメンタリーWAVE」の「議会占拠24日間の記録〜中台急接近に揺れる台湾〜」を見ました。
NHKの番組サイト(http://www.nhk.or.jp/documentary/aired/140510.html)から:

議会占拠24日間の記録 〜中台急接近に揺れる台湾〜 
 放送: 5月10日(土)22:00〜22:49
 再放送: 5月14日(水)17:00〜17:49


3月18日、台湾で学生たちによって議会が占拠された。この前代未聞の事態となったきっかけは国民党の馬英九政権が、中国との「サービス貿易協定」の承認を議会で一方的に進めようとしたこと。貿易の自由化が進むと、台湾の中小企業が中国の大企業によって淘汰され、若者の雇用状況はさらに悪化するとして学生たちが協定に反対しているのだ。一方、馬政権は巨大な中国市場とより密接に結びつくことで台湾経済の苦境を打開したい考えだ。急激に進む中台接近の実像とはなにか、問われる「民主主義のプロセス」とはなにか?学生たちと馬英九総統(国民党)との対話の道を追いながらその背景をさぐる。

◎この番組は好評で、再々放送が6月4日にあり、私はこれを録画して今日見ました。
作家の高橋源一郎氏もこの番組を見て、朝日だったかに論壇時評を書かれ、その記事を取り上げた「箕面通信」さんに再放送を教わって見ることができました。高橋氏が取り上げた最後の学生のシーンも勿論感動的でしたが、台湾の学生指導者のリーダーシップの見事さ、整然と組織化されていく過程(6,7か国へ配信、支援を求める広報や食事の調達や医療班など)、占拠して立てこもった学生たちと議場の外で盛り上がる学生や市民たちの支援の行動、穏やかなデモに集まる30万人の民衆。どの出来事も心を打たれるものがありました。民主主義とはこういうことなんだと思います。家の中で黙って座ってるだけではダメだということですね。
日刊ベリタhttp://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201405291223594)からです:

2014年05月29日12時23分掲載  

みる・よむ・きく
NHKBS1「議会占拠 24日間の記録」 好評につき6月4日(水)に再々放送決定  
5月10日にNHKBS1で放送されましたドキュメンタリーWAVE「議会占拠 24日間の記録〜中台急接近に揺れる台湾〜」が好評につき再々放送されることに決まりました。


 〔NHK BS1〕  6/4(水)17:00 〜
  「議会占拠24日間の記録〜中台急接近に揺れる台湾〜」


  議会を占拠した台湾の学生たちが非暴力であったこと、彼らなりの民主主義の像を実践の中で提示しようとしたこと、また非常に謙虚であったことなどに共感が集まっているようです。今日の朝日新聞論壇で高橋源一郎さんがこのことを書いておられます

  この学生たちは議会を撤退したのち、「島国前進」という名前で引き続き、課題となっている問題と取り組んでいくと発表したばかりです。この運動に参加した学生たちが将来どのような政治を築いていくか、台湾だけでなく、日本や世界にどのようなメッセージを投げかけてくれるのか、これから10年、20年の長い歩みが期待されるところです。     村上良太


◎コチラで動画でまだ見ることができると思います:http://www.dailymotion.com/video/x1ygmcq_%E8%AD%B0%E4%BC%9A%E5%8D%A0%E6%8B%A0%EF%BC%92%EF%BC%94%E6%97%A5%E9%96%93%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2-%E4%B8%AD%E5%8F%B0%E6%80%A5%E6%8E%A5%E8%BF%91%E3%81%AB%E6%8F%BA%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%8F%B0%E6%B9%BE_news
◎最後に学生リーダーの林飛帆さんの言葉を移しておきます:
「台湾には民主主義があります。
為政者が民衆に背いた場合には、民衆には抵抗する権利があり、その力もあります。
今回のことで、その意味合いは中国にも伝わったかと思います。
大切なことは、台湾の一般の民衆の意思であり、それはどのような経済的条件をもってしても、決して縛りつけることは出来ないのです。
立法院の選挙の終わった後、台湾の全国各地で様々な動きが起きています。サービス貿易協定に反対運動を始めているんです。
今回の最大の成果は、民衆自身が自らの問題に対して意思表示を始めたということです。」