「元イスラエル兵と元自衛官の証言」と「平和の申し子たちへ!」(なかにし礼)

◎「あきつ・アンテナ」さんの7月17日のブログ「元イスラエル兵の証言・・・BS1 」。
動画は、ある元イスラエル兵が、パレスチナイスラエル兵がしてきた行為を録音・録画して証言を集める活動をしています。タイトルは「Breaking the Silence(沈黙を破って)」です。 若い兵士たちが暴力を何とも思わなくなり乱暴狼藉を働くうちにパレスチナの老女の涙に祖母を想いだして我に返るという話をする場面もあります。
この動画の紹介の後に「集団的自衛権で辞職 元自衛官インタビュー」の記事が掲載されています。「沖縄タイムス」(7/14)の記事からです。一部をここに:

 ―訓練内容は、入隊したころと辞める直前で変わりましたか

 安倍政権になってから、内容が大幅に変わりました。人を標的とする訓練が始まりました。これまでは、相手を捕獲することが基本でしたが、もう今までと違います。軍隊としか思えません。
 1年に2回だった実戦訓練は実際、増えました。人殺しは嫌です。これからは、自衛隊をやめる人がもっと増えるかもしれません。


 ―集団的自衛権の行使で懸念することは。
 元自衛官を政府がどう扱うかという点です。

 今は、自衛隊を辞める時に、予備自衛官即応予備自衛官になるか、何の関わりも持たないかを選びます。でも、集団的自衛権の行使で、自衛官のなり手が少なくなっていった場合、予備自衛官にならなかった人も有事の場合は召集されるのではないかと考えています。

 もう自衛官は、安定した仕事ではありません。

★全文はブログを訪ねて:http://d.hatena.ne.jp/amadamu/20140717/1405615670

◎「カリフォルニア・加州ラジオ草紙」さん7月15日のブログ「たった一つの宝物 平和憲法は粉砕された = なかにし礼さんの詩」で紹介された詩をコピーします。(毎日新聞のリクエストで作られた詩で、その経緯がブログのURLから読めたのですが、今回は消えていました。)
◎Mappleさんも書いておられますが、「弱さ」はイケナイことではないという弱き者への応援歌でもあるし、良い意味での開き直りのすすめでもあったり。戦後70年近く直接的には戦争に加担してこなかった日本に生まれ育った若者たちこそ平和について発言権があるじゃないか、というメッセージです。(引用元:http://d.hatena.ne.jp/Mapple/20140715/p1

毎日新聞 2014年07月10日 東京夕刊 



平和の申し子たちへ! 泣きながら抵抗を始めよう




二〇一四年七月一日火曜日


集団的自衛権閣議決定された


この日 日本の誇るべき


たった一つの宝物


平和憲法は粉砕された


つまり君たち若者もまた


圧殺されたのである


こんな憲法違反にたいして


最高裁はなんの文句も言わない


かくして君たちの日本は


その長い歴史の中の


どんな時代よりも禍々(まがまが)しい


暗黒時代へともどっていく


そしてまたあの


醜悪と愚劣 残酷と恐怖の


戦争が始まるだろう


ああ、若き友たちよ!


巨大な歯車がひとたびぐらっと


回りはじめたら最後


君もその中に巻き込まれる


いやがおうでも巻き込まれる



しかし君に戦う理由などあるのか


国のため? 大義のため?


そんなもののために


君は銃で人を狙えるのか


君は銃剣で人を刺せるのか


君は人々の上に爆弾を落とせるのか


若き友たちよ!


君は戦場に行ってはならない


なぜなら君は戦争にむいてないからだ


世界史上類例のない


六十九年間も平和がつづいた


理想の国に生まれたんだもの


平和しか知らないんだ


平和の申し子なんだ


平和こそが君の故郷であり


生活であり存在理由なんだ


平和ぼけ? なんとでも言わしておけ


戦争なんか真っ平ごめんだ


人殺しどころか喧嘩(けんか)もしたくない



たとえ国家といえども


俺の人生にかまわないでくれ


俺は臆病なんだ


俺は弱虫なんだ


卑怯者(ひきょうもの)? そうかもしれない


しかし俺は平和が好きなんだ


それのどこが悪い?


弱くあることも


勇気のいることなんだぜ


そう言って胸をはれば


なにか清々(すがすが)しい風が吹くじゃないか


怖(おそ)れるものはなにもない


愛する平和の申し子たちよ


この世に生まれ出た時


君は命の歓喜の産声をあげた


君の命よりも大切なものはない


生き抜かなければならない


死んではならない


が 殺してもいけない



だから今こそ!


もっともか弱きものとして


産声をあげる赤児のように


泣きながら抵抗を始めよう


泣きながら抵抗をしつづけるのだ


泣くことを一生やめてはならない


平和のために!



 ■人物略歴


 ◇なかにし・れい


 1938年中国・牡丹江市生まれ。「石狩挽歌」「北酒場」など数々のヒット曲を作詞。小説では98年「兄弟」、99年「長崎ぶらぶら節」(直木賞)、2001年「赤い月」。

◎昨日はスッキリした熱さの1日でした。水中歩行へ行く途中の唐池公園と坊島(ぼうのしま)の田圃の写真です。
今日はこれから両親と出かけます。新幹線に乗って妹たちに会いに1泊の大冒険。98歳と92歳の両親の旅の私たち夫婦は見守り隊です。夫は心配して反対でしたが、母が「これが最後かも」というので、やりたいことはやり残すより遣った方が良いということに。健康に感謝です!
◎PS:おススメ記事
1)「小海キリスト教会牧師所感」さんの7月24日のブログ「ガザ攻撃、イスラエル国内で起こっていること」(「http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20140724/p3
内容は、「フェイスブック拡散希望ということで公開している写真と文章です:「非戦を訴えるユダヤ教徒を殴打するイスラエル
2)「生き生き箕面通信」さん今日のブログ「ガザの人々を虐殺しているイスラエルと、安倍氏は準同盟関係に」(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/cf59bcb15c4cf3454cc58ff557997a41
・どちらも直視できない写真を直視する必要が・・・あるように思いました。ぜひブログを!