「東電元会長ら『起訴相当』」と「ソウルの丸山真男生誕100周年」(中央日報)

◎日経昨日31日夕刊から:

東京電力福島第1原子力発電所事故を巡り、業務上過失致死傷などの容疑で告訴・告発され、東京地検が不起訴処分とした東電の勝俣恒久元会長(74)ら事故当時の経営陣3人について、東京第5検察審査会は31日までに、刑事責任を問うべきだとして「起訴相当」と議決した。議決を受けて地検は再捜査に入り、原則3か月以内に改めて、起訴するかどうか判断する。


この議決を受け告訴団は31日、東京都内で記者会見した。代理人の河合弘之弁護士は「よくここまで調べ上げて踏み込んでくれた。感動的な内容だ」と評価した。告訴団の武藤類子団長は「被害者の思いをくみ取ってくれた。福島の被害はまだまだ拡大しており、これを第一歩に引き続きがんばっていきたい」とした。

◎右の写真、白髪の男性が河合弁護士、右端の女性が団長の武藤さん。
夜7時のNHKニュースの画面から写真を並べて:

福島原発告訴団のサイトから:


【速報】 検察審査会、「起訴相当」の議決!



本日7月31日、東京第五検察審査会は、福島原発告訴団が不起訴を不服として申立てていた東電旧経営陣6人のうち、3人について「起訴相当」、1人について「不起訴不当」、2人について「不起訴相当」という議決を出しました。
「起訴相当」と「不起訴不当」議決の出た4人について、検察庁は再捜査を行い、改めて起訴をするかどうかの判断をします。

起訴相当議決
・勝俣 恒久 東京電力株式会社取締役会長(肩書は告訴当時)
・武藤 栄   東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長(肩書は告訴当時)
・武黒 一郎  東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長(肩書は告訴当時)

不起訴不当議決
・小森 明生  東京電力株式会社 常務取締役 原子力・立地本部副本部長兼福島第一安定化センター所長(肩書は告訴当時)

申立(昨年10月)について詳しくはこちら
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/10/blog-post_16.html

◎先日、「Various Topics」さんの7月20日のブログ「『NHK知の巨人たちー丸山真男政治学者たち』と民主主義」(http://afternoon-tea-club.blog.ocn.ne.jp/blog/2014/07/nhk_9936.html)で知ったEテレのシリーズ番組「知の巨人たち」の3&4を録画しました。
第3回の司馬遼太郎の方を先に見て、昨日、丸山真男の第3回を見ました。
名前だけは知っていた方でしたが、番組の内容は別にまとめてみたいと思います。
今回はNHKのブログの紹介文を:

日本人は何をめざしてきたのか


2014年度「知の巨人たち」


2014年7月19日(土)午後11時〜翌0時30分
【再放送】2014年7月26日(土)午前0時00分〜午前1時30分(金曜深夜)
第3回 丸山眞男政治学者たち


出征、そして被爆体験を経て8月15日を迎えた丸山眞男。日本の超国家主義を分析し、「無責任の体系」と鋭く批判した論文で戦後の論壇をリードした。
敗戦直後、丸山は、東大で教鞭を執るかたわら、静岡県の「庶民大学三島教室」に通い、民主主義を広めようと努めた。60年安保闘争では「市民派」として積極的に発言したが、東大紛争では、戦後民主主義の申し子ともいうべき学生たちの厳しい批判にさらされた。
民主主義を「永久革命」ととらえ、自律した個人の確立と、他者を認め合う「他者感覚」の重要性を訴え続けた丸山。その政治学は日本社会をどのようにとらえ、戦後日本に何を提言していたのか。東京女子大に残る未刊行資料、丸山自身の録音テープ、そして石田雄さん、三谷太一郎さんら丸山政治学の弟子たちや丸山批判を展開した森田実さんらの証言を軸に探っていく。

◎この番組で今年が丸山真男生誕100周年ということを知りました。そしてお隣りの韓国ソウルで生誕祭があったという「 中央SUNDAY/中央日報日本語版」のニュースを見つけました。

(今年で誕生100周年を迎えた日本の思想家、丸山真男教授。1996年に他界した丸山氏は第2次世界大戦後の日本最高の知性に挙げられる。)
・[戦争責任を取らない日本の「無責任システム」を痛烈批判(1)
内容は:朴忠錫(パク・チュンソク)梨花女子大名誉教授 に以下項目で聞く。
−−日本の学者の誕生100周年を記念する学術会議を韓国で開催するのは珍しい。
「丸山は『日本は天皇を求心点として軍国主義を通じて望ましくない方向に進み、これによってアジア諸国を願わない状況に陥らせた』と主張した」
−−では、国家はどのように運営されるべきだと考えたのか。
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=188238&servcode=a00§code=a10


・[戦争責任を取らない日本の「無責任システム」を痛烈批判(2)]http://japanese.joins.com/article/239/188239.html?servcode=A00§code=A10

−−日本の軍国主義が安倍政権で右傾化という名前で復活するようだが。
−−日本の右傾化の雰囲気は安倍政権以前にもあったが。
−−韓国と日本文化の差は。