10月のお茶のお稽古


昨日はお茶のお稽古日でした。
写真は先生のお宅の玄関先に咲いていたブッドレア。
あいにく、おけいこの時間と我が家の床と壁の張り替え工事の打ち合わせが重なり、私は少し遅刻していくことに。建てて35年もたちますと、あちこち傷んだり気になる個所が出てきます。夫が仕事をしているうちにということで、張り替えることに。たまたまお願いした方が富山出身で夫より1つ年上。同じ北陸出身の夫と気が合い初対面から良心的で信頼できる方と意気投合。DKや居間と同じ漆喰か珪藻土と思っていましたが、下地のベニヤが古いので無理と言われビニールクロスの張り替えということに。クロス業者さんも紹介していただき、直にどうぞ、そのほうが安いからと言われ、いいんですか〜ということで、昨日はクロスの方とお二人見えて、床、壁とも追加のお願いなども。思っていたより早く済んで駆けつけることに。まだ、おしゃべりタイムの途中でした。

○さて、お部屋に入ると、いつもは柱に掛けてある籠が、この日は床の間の籠に秋の野草が活けてありました。
秋の残花はタップリ活けてもいいと言われますが、風呂釜だからこそ。炉になると、硬い蕾の椿になりますと言われました。
スッキリ見えますが、これで9種類も入っています。
斑入りの葉の縞ススキ、藤色のフジバカマ、
濃い紫色のノダケ(野竹)、白い花はシュウメイギク秋明菊)、

ピンクの小さな花は高砂芙蓉、それに姫タデ、ノジギク

下、左にこれまた小さなホトトギス、右に小さなブッドレア。
○香合は柿。
南瓜にも見えますが、
大きなヘタが付いていますので柿です。

○お軸は「旅立ち」。
松尾芭蕉の「奥の細道」から
冒頭の部分の書と絵です。
月日は百代の過客にして、
行き交ふ年もまた旅人なり。
船の上に生涯を浮かべ、
馬の口とらへて老いを迎ふる者は、
日々旅にして旅を栖(すみか)とす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、
漂白の思ひやまず    芭蕉
○遅れて行ったので私が最後。立礼式でNaさんが最初でした。
黒い扇形のテーブルの上に志野焼のぼってりした水差しに黒い蓋がつけてありました。
それに赤い棗がとても似合っていました。
主菓子は名前を聞き忘れましたが、黄色い色は栗の実の色だそうです。
なかに小豆餡が入っていて柔らかくおいしいお菓子でした。
お干菓子は、夏みかんの皮の砂糖漬けと落雁でした。
お茶碗は月にススキと赤い楽焼。

Nさんは俵型の楕円形のお茶碗と柿の実を描いた京焼のお茶碗。

私は無地の濃い青味がかった鼠色のお茶碗と赤楽のお茶碗を選びました。
水屋に戻っていた赤い棗の写真を撮らせていただきました。
稲穂に雀が描いてあって、蓋には3羽の雀。朱色の漆がとても美しい棗です。