金曜デモと川内(せんだい)原発

恒例、金曜日官邸前抗議デモの様子を「特別な1日」さんのブログで。今回のタイトルは、「日本を弱体化させるアベノミクスと祝!清水正孝落選:1107 再稼働反対!首相官邸前抗議!」です。
◎まず、アベノミクスについて。いつもグラフがわかり易いので今回もコピーして:


アベノミクスが始まってからの実質賃金、名目賃金の前年比推移(13年1月〜14年9月)


さて、5日に発表された雇用勤労統計調査によると、9月の実質賃金は前年比-2.9%とまた前年より下がった名目賃金の伸びが物価上昇に追いつかずに実質の賃金が低下するのはこれで15か月連続だ。消費税を3%上げただけでも大騒ぎになるのに、実質賃金が-2.9%も下がっているというのは国民生活には結構なダメージの筈だ。

当初から『アベノミクスはただの格差拡大政策だ』と書いてきたけれど、更に言うと『日本弱体化政策』だと思う。金融を緩和してインフレを誘発すれば、持てる者と持たない者との差は広がる。株は上がるのは良いことではあるが、物価上昇に賃金が追い付かなければ、金融資産を大して持たない一般の人は苦しくなる。そうすると内需は更に減る。ただでさえ原材料アップで厳しい内需中心の企業はこれからもっと厳しくなるだろう。また国内での技術開発や教育への投資はどんどん減っていく。そうすることで日本の強みだった国内の産業基盤は破壊されるし、人材も弱体化する。

○この後、<伊藤忠会長の丹羽宇一郎氏ですら、『アベノミクスには限界が見えている』と言い出した。教育についても安倍とは正反対にもっと強化しろと言っている。(11/5日経デジタル、有料記事なので一部を抜粋します)>と丹羽氏の記事が続きます。
◎「祝!清水正孝落選」はSPYBOYさんの大学の大先輩の『落選』、私からも「よかったですね!!」 さて何のこと? ★★ぜひブログで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20141107/1415367365

◎そして、「ということで、今週も官邸前へ。」:

午後6時の気温は17度。だんだん肌寒くなってきた。今日は鹿児島県議会、知事とも川内原発の再稼働に同意する考えを表明した。ということで参加者は先週より多め(笑)。官邸前1500人くらい、国会前他で500人くらい、併せて2000人くらいか(主催者発表2100人)。人数より、参加者のボルテージが高く、抗議の声もひときわ大きかった。

◎今回もブログに紹介されているプラカードから2枚お借りしました。
プラカードを読んでいると今何が問題になっているのかよくわかる内容になっていて、デモに参加する皆さんの思いと力がこもった作品だな〜と感心します。

今朝の日経朝刊一面記事では、川内原発の再稼働を鹿児島県知事と議会が同意したことを伝える見出しが、<原発ゼロ」今冬解消>です。日経の立場が表れていますね。
○揚げ足取りはしたくありませんが、この「川内原発」を「センダイ」と読むのは確かに難しいです。知らなきゃ読めないですね。でも、担当大臣が、今再稼働を巡って反対の意見も沢山でていて、責任をもって対処しなければならない立場の責任者が、「かわうち」と読んではいけませんね。
一方、左のプラカードの言葉は「原発ゼロ稼働418日」です。
日本で原発が稼働していない日数がすでに1年と50日以上を過ぎています。
↑日経の記事に原発の動きを一覧表にしてありましたので載せてみます。
◎最後に、火山の噴火が「日常」という桜島の近くに住んでおられる方のブログからです。

火山学の専門家の学者も口をそろえて「明日大爆発しても、何万年先まで大爆発が起きなくても、いずれも不思議ではない」という。つまりどれだけ研究しても完全なる「予知」は不可能に近いと言っているのだ。

これこそ「科学」である。

分からないことを分からないとちゃんと正直に言ってなおかつ、分かるために研究にいそしむというのが本当の学者であり「知性」に溢れた態度なのだ。


ところが、

原子力規制員会はこれがお気に召さないらしい。

田中俊一委員長は5日の定例記者会見で、規制委に原子力発電所の審査基準の見直しを求めた日本火山学会原子力問題対応委員会の科学的な「知性」ある諫言に対し、「もっと早急に発信すべきだ」と文句を言ったのだ。

原発周辺の火山の観測方法を議論している規制委の検討チームのメンバーは2日、噴火予測の限界に触れ、「モニタリング(継続監視)で噴火予測ができるという前提は怖い」と規制委を批判していた。これに対し田中俊一は「火山学会をあげて夜も寝ずに観測して頑張ってもらわないと困る」と感情的で「非知性」的なる不快感を示したのである。


さらには

日本のマスコミはスルーしているが先月の22日ニューヨークで我が国の安倍晋三首相は、原子力発電所の再稼働について、「安全が再び100パーセント確保されない限り、行わない」方針であると国連総会の合間に行われたワールド・リーダーズ・フォーラムで述べたのである。

首相は、現在日本は完全に化石燃料に依存していると指摘した上で、政府は再生可能エネルギーの早期導入を目指しているから原発に関しては、安全が100%確立された場合に限り、再稼働すると世界に公言したのである。


そしてなお桜島にほど近い川内原発からまず手始めに再稼働するというのだから、これほと非科学的で「反知性」的態度はないだろう。

☆全文はこちらの「岩下俊三のブログ」11月6日の「馬鹿馬鹿しい!そろそろ日本国を見限るかな、、、。」(http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/4772052.html
☆今日8日のブログ「全国に範を垂れる薩摩隼人礼賛」もちょっとやけくそ気味ですがコチラで:http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/4772984.html