「報道統制にテレビ界無力」(古賀氏)と選挙特番と

◎「世相を斬る あいば達也」(12月14日)「●勝つ為なら“何でもありの安倍官邸” 日本文化の本質を汚す」から古賀茂明氏の「週刊現代」12月20日号の記事の一部をコピーです。


古賀茂明「日本再生に挑む」 自民党の圧力文書


▽ 衆議院解散前日の11月20日付で、自民党筆頭副幹事長の萩生田光一氏と報道局長の福井照氏から在京テレビキー局の編成局長と報道局長宛に、選挙が あるので「公平中立」と「公正」な放送を心がけろという要請文書が出された


▽ 自民党の今回の文書発出は、どう見ても政権与党として禁じ手だ。明らかに憲法が保障している表現の自由への直接的侵害行為であり、報道の自由への重大な挑戦である。これが他の先進国で起きたら、単なる政権批判だけではすまない。政権そのものが揺らぐ大問題になるはずだ。


▽  しかし、私が今回の事件でもっと驚いたのは、この文書を受け取ったテレビ局やそれを知った他の報道機関の多くが、本件を重大な問題だと受け止めなかったことだ。自民党の「暴挙」を知りながらほぼ1週間放置した日本の報道機関。テレビ局は、報道したら安倍総理に睨まれるからということでおとなしくしていた。政府を監視するというマスコミの役割を果たす気力も能力も持っていないということになる


▽ 「国境なき記者団」が発表している「報道の自由度」世界ランキングというものがある。それによれば、日本は、G7の中ではダントツのビリ。先進国中でも異例の下位にあり、'14年は何と59位である。民主党政権時代は、10位台か悪くて20位台だった。第一次安倍内閣の時も51位を記録しているから、安倍総理は構造的に報道に対して弾圧的だと世界にも認識されているわけだ。
 


▽  日本は独裁国家へ至る階段を着実に歩んでいるように思えてくる。政府が報道機関に圧力や懐柔をかけてくる「ホップ」。報道機関自らが政府に迎合し、国民が洗脳されていく「ステップ」。現在はこの途上だ。次は、洗脳された国民をマスコミが煽り、選挙による一党独裁国家が実現する「ジャンプ」。そして、 戦争が・・・・・・というのは杞憂だろうか。

      (『週刊現代』2014年12月20日号:古賀茂明・官々愕々より)

▼全文はコチラで:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/903e77ee67f3866a363598e0808e9d6c?fm=rss

◎古賀氏の記事によると独裁国家の「ホップ・ステップ・ジャンプ」のステップ段階に今あるということから、独裁者に一番近い安倍さんの選挙投票日夜の様子。これを読む限り独裁者の資格ありですね。
LITERAの記事「安倍首相がZERO村尾にブチギレ完無視!古舘は口封じ状態!大荒れ選挙特番」
からです。(引用元:http://lite-ra.com/


▽ 自民党の圧勝に終わった衆院選。安倍首相は、してやったりでご機嫌かと思いきや、当日の選挙特番でキレまくっていた。

▽ 既報のとおり公示前に自民党がテレビ局に圧力をかけた影響か、選挙期間中の選挙報道の時間が、2年前の総選挙の3分の1になるという体たらく。早くから自民党圧勝が予測されたなか、選挙特番も期待できるのは、"池上無双"のテレ東か、古舘のテレ朝くらいのものだろうと思われていた。

▽そして、意外なことに安倍と全面対決となったのは、身内のはずの日テレ『ZERO×選挙』のキャスター・村尾信尚だった。

▽といっても、村尾がとくだん辛辣な質問を浴びせたわけではない。まず、アベノミクスに関連して女性の活用について、具体的な数字を示していただきたいと村尾が訊いたのに対し、安倍首相はイラッとしながら「できもしない数字をあげるのは、民主党のやったこと!」と関係ない民主党ディスで返す。さらに、村尾が実質賃金が下がっていることを指摘すると、突如キレ始め「実質賃金が減っていることに意味はない」「ボーナスは増えている」などと強弁。あげく、スタジオからの音声を届けるイヤホンを外してしまい、とうとうと自説をまくし立て始め、ムッとした村尾が「安倍さん、安倍さん!」と呼びかけても、無視し続けたのである。

◎ついでにもう一つ選挙の日の池上彰氏の特番についての記事「池上さん今回も無双! 安倍首相におじいちゃんコンプレックスを直撃」からです:

 予想通り自民党圧勝で終わった総選挙だが、テレビの選挙特番も同じように“池上無双”が人気を集めた。テレビ東京の『池上彰の総選挙ライブ』だ。


▽ たとえば、東京1区で“海江田追い落とし”のために閣僚をはじめ大物議員を応援に投入した自民党の戦法を指して、池上氏は茂木敏充選対委員長に「えげつない戦い方するもんなんですねえ」と一刺ししたかと思えば、同じく自民党谷垣禎一幹事長には「(自民党圧勝で)安倍さんこれからやりたい放題だ、怖いなあと言う声もありますが」「(安倍首相の政策にブレーキをかける人がおらず)言いたいことも言えない雰囲気があるように思うんですが」とグサリ。

▽ もちろん、こうした池上節は安倍首相にも向けられた。まず、低い投票率のなかでの圧勝は“自慢できるものではない”としながら、

「総理大臣になった以上、一度は解散総選挙をしたいものだとみなさん思っているとよく言われます。おじいさまの岸総理大臣も解散総選挙を成し遂げました。やはり、一度は解散総選挙を自分の手で、という思いをお持ちだったのでしょうか?」

◎全文はコチラで:http://lite-ra.com/2014/12/post-707.html
テレビ東京池上彰氏の特番は、内容と同じく視聴率でもトップとか。
朝日デジタルから[テレ東、選挙特番で視聴率首位 攻める池上氏、ロケ工夫](http://www.asahi.com/articles/ASGDH5RHKGDHUTIL03V.html?ref=nmail
◎今朝の「shuueiのメモ」さんから<「首相、集団的自衛権「支持を得た」 会見で原発再稼働の推進明言(12/15 16:31、北海道新聞)>:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20141216/1418673341

 安倍晋三首相(自民党総裁)は15日、衆院選を受けて党本部で記者会見し、集団的自衛権の行使を容認した憲法解釈変更について「国民の支持をいただいた。約束してきたことを実行していくことが使命だ」と述べ、選挙で国民の信任を得たとの認識を示した上で、関連法の整備を急ぐ考えを明らかにした。原発再稼働についても「われわれが政権を取った以上、進めていく責任がある」と明言した。

◎安倍首相・・・予想通り、です。
昨夜のテレ朝、池上氏の番組途中からでしたが、その中でメモしたこと。
今度の選挙の自民党の得票数を全有権者数で割った数字は17%です。