「逆送する政治」と「被害の最小化」そして「リセットに備え『山河』を守れ」

今日は初ヨーガ、体を動かしてすっきりして帰ってきました。来週が新年会でお昼はバイキングということなので、今日は皆さんと一緒のランチには参加せず、二人分のチャーハンをこしらえてお天気が回復したのでサンルームでお昼にしました。
隣の畑の蝋梅の大木、いつまでも葉っぱが残っていましたが、さすが1日からの大雪に葉はすっかり落ちて、代わりに黄色い花がたくさん!! どうも写真の取り込み方が私の使っていたパソコンと違うので、残念ですが黄色い蝋梅の花はご想像にお任せします。
お正月のニュースで高速道路の逆走事故のニュースがありました。そして新年早々いやに張り切る安倍首相の年頭所感もありました。息子たちも聞きながら”何言ってるんだ”と舌打ちしてるようでしたので、安倍さんのやり方には批判的なんだとわかりました。安倍さん、”世界の中で輝く日本”を取り戻したいんだってと年末メモしていた言葉を紹介・・・バカじゃないの。40代の若い子たちも結構はっきりしています。政治家が抽象的なことを言うと”怪しい、危ない”というセンサーが働いているのでしょう。
ところで、今日の「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんで紹介されていた東京新聞の記事の切り抜きが文字通りの「傑作!」です。おかしいという意味でなく見事!という意味で。
コラムの写真はこちらで:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4057.html
コラムを書き移しておられるのでそれをコピーさせていただきます。

<ご注意>首相がハンドルを握るバスは高速道路を逆走している1/7東京新聞


東京新聞 2015年1月7日
本音のコラム
逆走にご注意 


なんとなく憂鬱な2015年が幕を明けた。


安倍晋三首相はあいかわらずやる気満々だ。
年頭所感でも
「今年は、さらに大胆に、さらにスピード感をもって、改革を推し進める」
「私たちが目指す国の姿を、この機会に、世界に向けて発信し、新たな国づくりへの力強いスタートを切る」
などと威勢がいい。


ついつい横やりを入れたくなる。
それ以上のスピード感はいらないから
力強いスタートも切らんでよろし


理由は単純。
首相がハンドルを握るバスはもっか高速道路を逆走しているからである。
大企業と富裕層の優遇に偏った経済政策
武器輸出を解禁し、集団的自衛権の行使に向かう安全保障政策
原発の再稼動と原発輸出への意欲
すべて暴走というより逆走


高速道路会社各社の調査によると、
逆走事案で最も多いのはインターチェンジやジャンクションでの進路の選択ミスらしい。
ミスに気付かず走行を続けるドライバーもかなりいるみたい。


あと、このバスは年中アクセルとブレーキを踏み間違える。交通ルールの解釈も平気で変える。誤りを正すナビゲーター役の野党は居眠りしているし、メディアは後部座席で遊んでいる
このぶんじゃ、早晩、交通事故は免れまい
せめて対向車との正面衝突だけは避けたい。いかに被害を最小限に抑えるか考えないと。


斎藤美奈子(文芸評論家)

◎この記事の最後、「いかに被害を最小限に抑えるか」という言葉は内田樹氏の「年頭予言」の内容とピッタリ一致します。
内田氏の年頭予言は、見通しが暗いです。悪いことばかり続くなかでも、≪山河≫さえ残っていれば何とかなる。いま大事なのは再び立ち上がる時その土台となる≪山河≫を守ることだと・・・これは年頭にかなりの覚悟を求める内容です。

今年の日本はどうなるのか。
「いいこと」はたぶん何も起こらない。
「悪いこと」はたくさん起こる。
だから、私たちが願うべきは、「悪いこと」がもたらす災禍を最少化することである

「国破れて」も、山河さえ残っていれば、私たちは国を再興することができる。
私たちたちがいますべき最優先の仕事は「日本の山河」を守ることである。
私が「山河」というときには指しているのは海洋や土壌や大気や森林や河川のような自然環境のことだけではない。
日本の言語、学術、宗教、技芸、文学、芸能、商習慣、生活文化、さらに具体的には治安のよさや上下水道や交通や通信の安定的な運転やクラフトマンシップや接客サービスや・・・そういったものも含まれる。
日本語の語彙や音韻から、「当たり前のように定時に電車が来る」ことまで含めて、私たち日本人の身体のうちに内面化した文化資源と制度資本の全体を含めて私は「山河」と呼んでいる
外形的なものが崩れ去っても、「山河」さえ残っていれば、国は生き延びることができる

★全文はコチラ「内田樹の研究室」の「2015年 年頭予言」(http://blog.tatsuru.com/2015/01/01_1016.php