「沖縄の民意は日本に届かないのか?(2)」(そもそも総研2/12)


玉川:(仲里議員にとって)古巣である自民党のトップが”沖縄でいろいろな民意が出ているけれども、いやいや、粛々とやるんだ”と言って、けが人も出ている状況、これはどう見ていますか?
仲里県民としてはなす術はない。
流血を覚悟で殴り合いになるなど、そういうところまで行くのではないかと、それだけ非常に心配している
玉川:このままでいくと、どうなるのかということなんですが?
仲里特別型沖縄単独州」を実現する県議会OBの会というものを作っている。
玉川:単独州? 県ではなくて…。それは、どういうものなんですか?
仲里要するに、道州制
玉川:どの程度の行政権限を考えているんですか?
仲里:(州というのは)外交と防衛を除くすべてを地元(沖縄)でやる
玉川:ほぼ独立に近い。
仲里近いですね。行きつく先は”独立”。今の状況からするとそこに行くのではないか
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スタジオの玉川キャスター:まぁ、一部には元々あったんですけど。仲里さんは元の自民党の方で、一度引退してるんだけど、もう一度議員になって…という風な形で、そういう方が今こういうふうなことを仰っている、という状況です。
それから、海上保安庁ですね。馬乗りの件、カヌーの件、安全確保のためだと、で、聞いてみました。(回答は下の写真)

玉川:県内で世論調査して独立が良いと言ってる人が多いというわけではないですよ。ないですが、先々のことを考えて、こういうことまで意識の中に上ってくるということを仰っている。
女性コメンテーター沖縄の方たちって今まで民意として扱われた事ってないんだと思うんですね。選挙であれだけ結果を出しているのにもかかわらず。どうやって何を主張すれば民意扱いされるのかーというところは、ものすごい不信感をもってらっしゃると思うんですね。    ***************************

玉川:次に民主主義の問題として民意を聞かなくていいのか、2人の元官僚に聞きました。
一人は元外務官僚の宮家邦彦氏。
玉川:宮家さんは今でも普天間の危険除去のベストな姿は辺野古だと思われていますか?
宮家私はそう思います
玉川:何回かの選挙でも辺野古の基地移設反対の意思が示されている。民主主義の問題として、この沖縄の民意を聞かないというのは、どのようにお考えですか?
宮家今、政府が何をしているかと言えば、当然すでに決断が下された問題について法律に従って粛々と実行している。これは政府として当然のことだと思う。それと同時に政府とは別に沖縄の方で政治環境が変わった。
新しい知事さんが出てきた。これは現実ですから、これは行政問題というより政治のレベルで解決すべき問題。その時に必要なのことは最大多数の最大幸福のための施策と、その中で少数派の利益をどのように確保するかと、バランスの問題だと思います。

ナレーション:政治の問題と言えば、日米関係のアメリカの知日派の中から、今までの辺野古の案を見直す発言も出ている
アメリ国務長官アーミテージ長く待っても肯定的な結論はでないだろうからプランB (代案)を持つべきだ

元国防次官補のジョセフ・ナイ氏は去年の沖縄知事選の後:「沖縄における基地の集中は基地の脆弱性につながり、辺野古移設は長期的な解決策にはならない」と発言している。
玉川:このことについては?
宮家:なぜ、彼ら二人だけの名前を挙げられるのか? 彼らはもうとっくに政府から離れた人たちだ。我々が今話し合っているのはアメリカ政府(ホワイトハウスの写真)であって、国防総省ペンタゴンの写真)であって、そのような関係でいろいろな機運の積み重ねをしてくるわけですから。
玉川なぜその二人の名前を挙げたのかというと、元々は辺野古移設しかないと言ってた二人で、それが最近になって主張が変わっているやっぱり沖縄がこれだけ反対がある中で米軍がそれでも、ある種、強行して、辺野古の基地を造るという事が、本当に米軍が遣っていくにあたってプラスになるだろうかという事の疑問なのではないか彼らの立場がどうであれ、そこにある種、うなづける部分があるんですね。

宮家それは、うなづけないですよ。全く一貫してない。(「だから、変わったんだって」蛙の茶々
もし、そんなことを仰るのであれば、その時点で、それをされればいい。しかし軍事の観点から見た場合に、果たしてあの航空施設(普天間基地)を別のところに持って行ったときにオペレーションとして機能するのか? 私は機能しないと思う。それが出来るほど軍事技術の進展はまだありませんさすが〜、安倍総理と一体で政治を推し進めておられる宮家氏、断定ですby蛙)
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N:一方で、宮家氏とは反対の見方もあります。
元防衛官僚の柳澤脇二氏は:アメリカの中ではかねて辺野古を押していた人たちも県民の抵抗があって、敵意に囲まれるような状況で米軍が駐留するというのは、非常に大きなアキレス腱になるという認識を持っている人が随分増えてきている

やはり地元に受け入れられない、歓迎されない基地というのは基本的に存在しえないという事ですね。他の話はね、技術的に何とかカバーする余地はあるけれど、政治的な住民の決意というのはね、カバーしようがないわけで、どちらを重視するかと言えば、政治的にちゃんと考えれば、おのずと答えが見えてくるはずなんだが、そこに目を向けようとしていない
N:”辺野古案がアメリカにとっても「絶対」ではないはず”だと、柳澤氏は言います。では、事態が一向に変わらないのは何故でしょうか?

柳澤:端的に言えば、”面倒くさい”ということですよ。
日本政府は総理大臣が変わるたびに辺野古にやりますと約束してるわけですから、日本政府がやっぱり駄目です、”違う案を考えます”と言うならば、それはアメリカは協議を受けると思います。
玉川:じゃ、言わないだけ. ということですか?
柳澤そう、言わないだけ。何故、言わないか、一番大きな理由は、今までの整合性が説明つかないとかね、もっと端的に言えば、”面倒くさい”ということですよね

玉川:面倒くさい!? その政府というか、防衛省、外務省が”面倒くさい”ということ?
柳澤アメリカ政府にとっても海兵隊を説得することは大変なことですから官僚的にものすごく”面倒くさい”作業だから政治が”面倒くさくてもやるんだ”という意思を貫かなければこの問題は動かない
N:これに対し宮家氏は:
宮家:”あれだけ議論した結果他に探すのがなかなか難しい”という意味でなら理解できるが、”思考を放棄した”もしくは、”検討を放棄した形で辺野古に執着している”というようなことを言う人がいるのであれば、おそらく交渉を直接やった事がない人か、もしくは責任がない人だと思う。  ***************************

スタジオの玉川キャスター:まぁ、二人の元官僚、外務省と防衛省の違いもちょっとあるのかな〜と思えたんですがね。
え〜翁長知事と面会していないことについて総理はこう言っています。(←写真)
逆に、信頼関係が生まれないと、どうなるんだろう?と思ったりするんですけど。
松尾:信頼関係を作ろうと思ってらっしゃるように見えないのは何ででしょうね・・・。前向きに会って握手の一つもしようというのが一つも見えてこないです。
羽鳥政府は抗議する人とアメリカと、どっちを向いているんですか?
玉川:ハッキリ言っていいんですか・・・それは、アメリカの方でしょう。だから、こういうことになるんですね。え〜、今日の「結び」ですけど・・・
  KKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKKK 

スタジオでは、東京であっても、いくら区議会や区長や都知事が反対しても「今の政府なら住民よりアメリカだから、遣ると思う」が大勢。
玉川さんは、「そうですか〜、ぼくは、沖縄は差別されて・・・だと思ってるんですが。<終>
◎私も、”面倒くさい”で、押し付けられるのは、やはり沖縄だからだろうと思いました。