桜咲いて・・・と「終わりなき危機」(ヘレン・カルディコット監修)

昨日のお昼過ぎ、玄関の扉が開いて、
母が手に桜餅を差し出しながら、”桜が八分咲き”と。
夫は、リュックを背負って、お花見散歩。
私は、ヘアーサロンへ行くついでにお花見に。
去年の暮れに植えつけられた、若木にも
初々しい花が咲いています。
老木の花とはまた違った趣です。
さて、昨日の嫌なニュースは、杞憂だったようです。

でも、”沖縄をアメリカに売り渡す”という中身は、すでに現実化しているようで、”麻生太郎氏なら、言いそう”、”今の政権なら考えそう”というあたりが引っかかる方の弱みですが、言った言わないは大事ですので以後用心です。
しかしやはり、ウソで良かった・・・と喜べない、沖縄の現状なのが、なんとも。安倍首相のアメリカ訪問は、まさに辺野古を貢いで、日本の自衛隊(安倍軍)をますますアメリカ軍の一翼にしてしまうための朝貢訪問になるのではないか…と思ったり。やはり心配は続きます。

安倍首相は念願の訪米で上下両院を前に演説の機会を与えられたそうです。日本の首相がアメリカの議会で演説するのは54年ぶりで、両院を前にしての演説は初めてだそうです。安倍晋三氏個人としても大変お喜びのことと思います。これで確実に名前が残ります。
国民の一人としては、そう素直に喜べません。
アメリカだって世界で孤立し始めています。中国が提唱したアジアインフラ投資銀行にも、アメリカの顔を立てて参加しなかった(と私は思う)日本ですが、自らの国益よりもアメリカ大事という政治をしてくれるのは日本だけです。
貧すれば鈍する。頼みのアメリカのリベラル派も沈黙を余儀なくされる事態になりかねません。歴史については釘を刺すだけで、軍事面、経済面で日米安保体制・日米同盟をより一層強固なものに。安倍首相も念願の演説のためには、沖縄でも、日本本土どこでも(すでにオスプレイはそうですし)、お好きなように。金銭面でも幾らでも…ということになりそう? 強きにへつらい、弱きをくじく…嫌だな〜〜やっぱり・・・


◎さて、夫がアマゾンで購入した本の中の一冊、「終わりなき危機」が私の手元にあります。
全部で二十章あります。日本からは第一章「最も安全なエネルギー政策は原発を無くすこと」を菅直人元総理大臣、第二章「汚染された世界に生きる」を小出裕章氏、第四章 「国会事故調査委員会の調査結果」を崎山比早子元委員、第六章「世界は福島の事故から何を学んだか?」を元国連職員の松村昭雄氏が書いています。
この本を取り上げながら原発問題のそもそもから深く広く記事を書いておられるブログがあります。
★「社会科学者の随想」さん3月26日の<「終わりなき原発の危機」;資本の論理は人間社会を崩壊させる『悪魔の火』(原発)に魂を売ったのか?> http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1022728969.html

【地球環境に対する原発問題の重大な「終わりなき危機」,これとは無縁である営利動機:推進的強制による「自然と人間・社会の破壊者たち」は誰か?】

ペンシルベニア州ハリスバーグに済み,長く各施設を監視してきたジーン・スティルプは1999年,ミシガンでおこなわれた反核抗議集会に参加した。旗にはこう書かれていた。 “スリーマイル島チェルノブイリ,つぎはどこ?” 答えはもちろん福島である】註記)は末尾へ

★3月28日の「原子力災害に始まりはあるが,終わりはない。」 http://blog.livedoor.jp/bbgmgt/archives/1022891636.html

ヘレン・カルディコット監修,河村めぐみ監訳『終わりなき危機−日本のメディアが伝えない,世界の科学者による福島原発事故研究報告書−』ブックマン社,2015年3月の紹介】

 ※ 2006年に福島原発地震津波対策を拒絶したのは,当時の首相:安倍晋三です。だからです安倍は,この本を出版停止としたかったでしょう。しかし,世界中で出版され,安倍が,おのれのせいで今回の原発事故が壊滅的になったことを隠しておきたくて,「問題ないない」(under control)と嘘をついてきたことがしれわたります。

 −−このように,吉井議員は非常時の電源に関してかなり突っこんだ質問をしている。だが,安倍首相は突っこんだ質問にはすべて答えておらず,ただ「安全確保のために万全を尽していく」としか答えていない。

 福島第1原発は鉄塔倒壊で送電がストップして最悪の事態に陥ったけれども,送電線の鉄塔倒壊についての質問でも「複数の電源があるから心配ない」といい切っている。つくづく,吉井議員の問題提議がなにひとつ活かされなかったことが悔やまれる。