日曜の映画と土曜の午後

◎昨夜、見たいと思っていた映画「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」を箕面の映画館で上映しているのがわかりました。
夫を誘って今日行くことに。夫も大満足の映画でした。
実話だということに驚きます。さすがスパイの国、英国。ナチスの暗号解読に2年、その後2年もこういう部署(チーム)?を存続させて、戦争を有利に戦って終結にまで導いたというのに驚きます。そしてこの事実を50年間隠し続けてきたという。
アラン・チューリングを演じたベネディクト・カンバーバッチが好演です。常人ではない天才とその孤独、理解されずに誤解を招いてしまう人物であり、コンピューターの原型を作った数学者の悲劇。同じ戦争を描いた「アメリカン・スナイパー」とはまた別の戦争を描いた映画でした。
少年時代と、戦争中のエニグマ解読、そして戦後の時間、三つ巴で入り組んで描かれますが、それがとても効果的にチューリングと言う人物を浮かび上がらせ、かつ、何とも切ない思いがします。(公式サイト:http://imitationgame.gaga.ne.jp/
「ダウントンアビー」で三女シビルの夫を演じている俳優さんが出ていて、役柄と同じくアイルランド出身だと知りました。(下の写真の右端)


SHERLOCK シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチ主演で、第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。
第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。
1939年、第2次世界大戦が始まり、イギリスはドイツに宣戦を布告。ケンブリッジ大学の特別研究員で、27歳にして天才数学者と称えられるアラン・チューリングは英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングとチームメンバーとの間には溝が深まっていく。チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。監督は、「ヘッドハンター」で注目を集めたノルウェーモルテン・ティルドゥム。([映画.com]より)(写真はネットの映像から)

◎昨日の土曜日は4月の最初の土曜日なので平家物語の日でした。
ところが、3月には、この日、シャンソンを習っているHさんの発表会”アフタヌーンコンサート”の案内を頂いていました。いつも聞きに行く方たちは、あいにく旅行と重なったり、「すべり症」で行けないと電話があったり、で、どうもUさんお一人のようです。
先月の平家物語の時、先生が、仲代達也が平清盛を演じたNHK大河ドラマのDVDを持って来られました。松山ケンイチのと比べると比較にならいくらい仲代清盛は良いとのこと。貸してほしい人には順番にという事で、私は4月に借りることになりました。昨日、空いている席に座ったら、丁度後ろの方がDVDを渡してくださって、「どうでしたか?」と聞くと、「私は、新しい松山ケンイチのも悪くなかった。こちらの方は、もう亡くなった方が一杯。みんな若い若い」と。先生は、富田勲源氏物語のコンサートに行ったお話をされて、DVDの大河ドラマ「新・平家物語」の音楽も富田勲作曲だそうです。脚本は平岩弓枝滝沢修小沢栄太郎森雅之芦田伸介藤田まこと、緒方拳、水谷八重子、なるほど、すごい名前が並んでいます。さて古典文学講座の平家物語の方は、来月でいよいよ「入道死去」。昨日は直前の木曽義仲の「廻文」でした。
3時半に終わってすぐ、中央学習センターの3階から、1階のメープルホール小ホールへ駆け付けました。重たい扉を二回開けて中に入ると空いた椅子が見えましたので、すぐ席について、聞くことに。
入り口の無人の受付にプログラムがあったのをもらってきたので、それを見ると、次がHさんです。丁度良かった。4曲歌うと仰っていたので最後の百万本のバラを聞くことが出来ました。黒地に真っ赤な大きなバラの花とグリーンの葉が浮き出た素晴らしいロングスカート。黒い胸元にはスカートのバラと同じ大きさの真赤なバラの花飾り。さすが、いつも歌と合わせてドレスを選んでおられるHさんです。高音が美しい歌声。私より10ほど年長さんです。先生の歌2曲の後、全員でプログラムの歌詞を見ながら「パリ祭」を歌ってお開き。前の席で座っていたUさんと一緒に外へ。出口でお見送りのHさんとご挨拶をしてから、二人で二階の喫茶店へ。

いろんな話がでました。5時に追い出されそうになって、下へ移動。ホールの椅子に座って続きを。Uさんとは久しぶりだったので、NHKの大越さんや古賀さんの話がでました。古賀さんについては、批判的でしたが、私は、何故あんな醜態を演じることになってしまったのか…の方が問題だし、それを理解することの方が大切だと思うと。その後、沖縄の話になりました。私も今最後の章の読み直しをしている矢部宏冶著「なぜ基地と原発は止められないのか」を回すからねと。雨も降り出して、ホールの出口で、「じゃ、同志社大学総長の祝辞、帰ったら読むからね」「読んでね、一番新しい分だから」と言い合って別れました。さあ、なかなかまとめられないあの本の最終章、まとめなくっちゃ…と思いながら帰途に。