小出裕章氏「日本外国特派員協会」記者会見


小出裕章氏が25日、日本外国特派員協会で記者会見を行いました。動画はすでに見ることができますが、どなたか文字にして下さらないかと待っていたところ、「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんが、全文文字起こしをアップされました。いつも本当にありがたいことです。
★「福島原発事故>今も緊急事態宣言は解除されていない〜「もし、私が安倍さんであれば、まず真っ先にやることは子供たちを汚染地帯から避難させるということです小出裕章氏4/25日本外国特派員協会(全部文字起こし)」
長い講演の中から一部コピーさせていただきました。やはり小出さんのお話は原発事故の原点と現状を解らせてくれます。

2011年3月11日に運転していた1号機から3号機は、原子炉が溶け落ちてしまったわけですが、
その溶け落ちた炉心が、今現在どこに、どのような状態で存在しているか、誰もわかりません


なぜなら、4年経った今でも現場に行くことができないからです。人間が行けば即死します。
そのため、ロボットを行かせようとしているのですが、ロボットも放射線というものに関しては大変弱いので、送り込んだロボットはみんな戻ってこられないという状態ににっています。


4年経っても現場に行くようなことができないという事故は、原子力発電所以外には決して起きないという、そういう過酷な事故です

チェルノブイリで壊れた原子炉はたった1基ですけれども、
福島第一原子力発電所では少なくても1号機2号機3号機という3つの原子炉が溶け落ちてしまっているわけで、これから何十年、あるいは何百年という期間に渡って、放射能を閉じ込めるという作業をしなければいけません


これがこれから戦いを続けなければいけない課題ですけれども、
すでに放出されてしまった放射性物質にどうやって向き合うか」という課題も現に存在しています。

つまり、福島第一原子力発電所の事故というのは、
広島原爆の何100発分というような放射性物質を環境にまき散らし
今現在も撒き散らし続けている事故だということです。

質疑応答の答えから:

事故は残念ながら起きてしまいました。そしてその日に原子力緊急事態宣言というのが出されて、4年以上経った今も緊急事態宣言は解除されていないのです。だからこそ、日本の法律では許されないような場所に「人々を捨てる」というようなことも今現在行われているのです。

日本の国家にとって一番大切なことは、自分が出した原子力緊急事態宣言というものを撤回できるように最大限の努力をするということだと私は思いますし、オリンピックなどと浮かれている場合では今はないのだと思います。


ご質問では「私が安倍さんだったら」という仮定でご質問をいただきましたが、もし、私が安倍さんであれば、まず真っ先にやることは子供たちを汚染地帯から避難させる」ということです。


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