昨夜は結局最後の結果が出るまでテレビを見ていました。
どうもNHKの出口調査の結果が賛成に有利。これは、維新の追い上げに負けたかな〜。実際、大阪市にも問題ありだしと、何年か前、WTCの最上階のレストランで大学時代のサークルの同窓会をしたことを思い出しました。閑散としたビルや商店。帆船も大阪市は持っていて、クルーザーでの湾内観光で見ました。バブル期のおごる市政の名残だったのかもしれませんが、活用を含めて大きな問題であることは分かります。それに、反対派の自民党のおじさんたちが感情的になって賛成派を追い出しているのをニュースで見たりすると、これは、まずい。今までの責任は維新以前は自民党にあるわけだし、議論を封じるやり方は市民には受けないし…なんて悲観的にもなっていました。
結果は僅差で反対派が都構想を否決しました。僅差であれ、橋下氏が勝たなくてよかったと本当に思いました。これが逆だったら、橋下さんは、勝った勝ったと驕り高ぶって反対派の意見も聞かず突っ走っていたでしょう。そのうえ、国政まで、あらぬ方向へ進んでいこうとまでしていたわけですから・・・よくぞ、大阪市民は頑張って踏み堪えてくれたと思いました。沖縄の翁長知事選でのオール沖縄が良いお手本となって、本土初のオール反対党・各種団体が実現したのもよかったです。
これから先の大阪の改革は民主的な話し合いで決められたことは必ず実行していってほしいと思います。橋下さんの「思い付き政治」、箕面の小学校で芝生が張り巡らされましたが、その一つの北小では今は見る影もありません。あんなに必死で応援していた方たちも今は静かです。教育界はぐちゃぐちゃにされたとも言われていますし。政治的関心や黙って居られないという思いを掻き立てられたことを良しとして、再出発です。
◎ハワイのオアフ島でオスプレイが墜落。普天間に配備されているのと同じ型だそうです。横田基地に来るのは事故率がはるかに高いオスプレイだとか。高い買い物で済まなくなりそうです。
◎先週の土曜日は、NHKの土曜ドラマ「64」(ロクヨン)が5回目の最終回でした。
画面が通常のドラマと違って、まるでモノクロだったかな…と後で思うほど、緊迫感とざらついたリアル感と時代が感じられて、すごいドラマでした。
途中で、64が、昭和64年だということが分かります。昭和64年は、お正月の後4日しかなかった、あの昭和最後の年のことです。
その6日に起こった架空の事件が発端のドラマですが、これは、どこかでいつか体験した感覚に似ていると思ったら、おなじNHKの2006年の「クライマーズハイ」の製作スタッフと同じだそうです。なるほど・・・。
主演の三上を演じるピエール瀧さんの大きな(失礼!)顔がいいですね。
最終回まで盛り上げていく脚本も素晴らしいし、警察では捕まえられなかった犯人を、64年の事件で被害者が味わったと同じ状況に、衆人環視の下、追い詰める仕返しのやり方がフィクションならではの痛快さ。そして描かれる人間がどれも嘘っぽさがなくて・・・どの俳優さんもそれぞれの持ち場で生きていましたね。
きっと再放送されると思います。番組サイトはコチラ:http://www.nhk.or.jp/dodra/rokuyon/index.html
【原作】
横山秀夫『64』
【脚本】
大森寿美男
【音楽】
大友良英
【出演】
ピエール瀧 木村佳乃 新井浩文 永山絢斗 山本美月
萩原聖人 高橋和也 村上淳 平岳大 きたろう 古今亭菊之丞 入山杏奈
吉田栄作 尾美としのり 中原丈雄 段田安則 柴田恭兵 ほか
【演出】
井上剛 増田靜雄
【制作統括】
屋敷陽太郎
◎TBSの日曜夜9時からの「天皇の料理番」は福井県出身の主役や脇役の福井弁を楽しみにしています。
朝の連ドラも能登が舞台で、(先週から横浜が加わっていますが)、石川なまりが聞けて、今回は福井と北陸づいています。
言葉そのもの、「だちかん」とか、のように、標準語と違っていることもありますが、独特なのはそのイントネーション、抑揚です。「あのぉ〜」で始まる言葉は、何とものんびりというか…おくに(故郷)柄としか言えないものがあります。私のおば達、父の妹や母の妹に当たるおばさんたち女性の歌うような抑揚のついたお喋り言葉は、子どもの耳にも哀しくも優しい音楽でした。今も本当に懐かしい田舎、故郷の田園風景や濃密な人間関係と切り離せない思い出です。勿論、母の実家のおじさんやいとこたちの話す男言葉も同じような独特の抑揚を伴っていて、こちらは朗らかな穏やかさが懐かしい。これらの抑揚までを再現して話してくれるドラマは今のところあまり経験していませんが、何年か前に見た映画、松本清張の原作で石川県が舞台になっていた映画、あそこで俳優たちが再現していた石川弁は、言葉だけでなく抑揚までが加賀言葉で感心したことがありました。