6月のお茶のお稽古


先月、お休みだったNoさんと昨日はガレージのところで会いました。
少しスリムになったご様子。「どう、元気になった?」「大変だった〜」と。
Naさんは、お祓いの人が急に来られたので、と遅刻。ご主人は元サラリーマンの神主さんです。
しばらく、Noさんの医院から救急車で市立病院へというお話を聞いた後、「そういえば・・・」と先生とお二人で、「(我が家の)すぐ近くで…」という話に。
私はてっきり斜め向いの家が取り壊されて更地になって、その敷地が売りに出され、チラシが入っていたというお話かと。
ところが、お二人の話は”引ったくり事件”でした。一週間ほど前のこと、我が家の一すじ南の角で、自転車の女性が昼間ひったくりにあい、テレビでも新聞でも報じられたとのこと。監視カメラのおかげで犯人は捕まったそうですが、全く知らない事件でした。

軽やかな籠に活けてあるのは、オレンジ色の岩菲仙翁(ガンピセンノウ)と、ピンクのシモツケ。それに斑入りのススキ?茅?(聞いておくべきでした)。
カゴは猿蓑籠(さるみのかご)と呼ばれるそうです。
お軸はアジサイの花の絵に滴翠の文字。
「滴翠(てきすい)」、みどり滴る、したたるみどり・・・6月です。
香合は、番傘ですね。
やはり6月、水無月を表す季節感あふれる取り合わせです。

四方棚(よほうだな)と呼ばれる棚の上には溜め塗りの棗(なつめ)。
目を凝らして見ると黒地に紅い紫陽花の花が見えます。
下の段に置かれているのは鮮やかなタイブルーの見立て使いの水差しです。
水屋に入って、先生がご用意されている蓋置はどちらも八つ橋に花菖蒲です。
頭に可愛い八つ橋をかたどった小さな箸置きを選びました。

昨日は久しぶりに袱紗捌きが決まり、パチンといい音がしました。以前、大きな音がした時は音が大きすぎると注意を受けましたが、昨日は大丈夫だったようで、スッキリでした。気持ちの良いものです。
途中でNaさんがみえて、二服目をお出しすることに。
喰籠に入っている主菓子は美味しい柚子羊羹でした。お干菓子は小さな最中と先生手作りのはったい粉を船形に固めたお菓子。これも甘くておいしい。


お茶碗は薩摩焼の百合の花の絵のお茶碗。薄手で京焼に比べて貫入が細かく少し赤みがかっています。黒いお茶碗の模様は、時計で時の記念日を表して6月用ということです。”時計の模様”には驚きました。言われてみれば、円に二本の針が3時や7時を表しています。先生は、形と手触りが良いので黒の楽焼の代わりにお稽古用で使っていると。
立礼式で使われた水差しはイタリア製。ヴェッキオ橋を渡ったお城の向いにあるお店で買ったと先生が。先ほどのタイ製の水差しとこのイタリアの壺とは、それぞれ独特のブルーが鮮やかで美しいし、同じような高さで揃っているし、先生の取り合わせ方が本当にお上手です。
帰り路、整骨院さんの青い紫陽花が西日を受けていました。紫陽花の美しい季節です。