金曜デモとミキさんのスピーチ

◎雨の中の抗議デモの様子を「特別な1日」さんのブログから。(私のスペイン旅行中の6月26日の金曜デモも雨だったようですが、その様子はコチラで:<『本業が大事』(笑)と『今ボクに出来ること』、それに『0626 再稼働反対!首相官邸前抗議』、それに『戦争法案に反対する国会前抗議行動』>(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150626/1435329047
◎7月に入って最初の金曜日の昨日は、東京では大雨洪水注意報が出て再稼働反対の首相官邸前のデモは中止になり、SPYBOYさんは、代わりに前々から聞きたかった『永続敗戦論』の白井聡氏の講演『その後の永続敗戦論』と、講演会後には、「今週も学生(SEALDs)の諸君が安保法制反対の抗議をやっている。」「当然、応援に行く(笑)。8時半過ぎに国会前へたどり着くと抗議の長い列ができている。舗道でドネーションの袋を持っているSEALDsの女の子に千円札を押しつけ、『ありがとうございます。』、『こちらこそありがとう』というやりとりをして抗議の列に入る。」と、戦争法案反対デモに参加されています。
◎その前の経済について:世間ではアベノミクスで経済が持ち直したという話ですが、SPYBOYさんのこれを見ると、何が?どこが?です。なぜ誤魔化されたままなのか・・・・??

アベノミクスが始まってからの名目賃金、実質賃金の前年比推移。

名目賃金は4月確報が前年比0.7%アップ、5月速報が0.6%アップだが、物価高を換算した実質賃金では4月が前年比−0.1%、5月も前年比−0.1%。
消費税上げの影響が消えた4月分速報が発表された際は『4月の実質賃金0.1%増、2年ぶり上昇 賃上げが寄与 』と大々的に報じられていたが(4月の実質賃金0.1%増、2年ぶり上昇 賃上げが寄与:日本経済新聞)、あっさり数字は訂正された(笑)。ボクも4月くらいは実質賃金は上がるかと思っていたが甘かった。そして5月も相変わらず前年比マイナス。結論として、依然 物価高に賃金が追い付いていない。アベノミクスが始まって半年後から、国民の暮らしはずっと悪化し続けている。

◎そして、今回はもう一つ「日米地位協定」について:

それは、米軍が駐留している他国と日本とでは、どれくらい経費面でどれくらい違うのか、ということです。データが存在することが判ったので探してみました。そしたら赤旗が調べていました(笑)。こういうことは連中は大したものです(笑)。


●駐留米兵一人当たり経費負担の比較

一人あたりの経費では日本は1293万円と第2位のイタリアの3倍以上を負担している。一万歩譲って欧州とは条件が違うのかもしれないが、日本が、北朝鮮に直接対峙している韓国の約5倍の負担というのはボクには全く理解できません。


●米軍駐留経費に占める同盟国の負担割合

駐留経費に占める分担割合も74.5%とダントツで世界NO1。


●米国の同盟国が占める駐留負担経費

全世界の米軍駐留経費の半分以上の5382億円を日本が負担している。

世界一の気前よさ/米軍駐留経費負担/他の米同盟国26カ国分より多い

                                                       

これらは2006年発表のちょっと古いデータだけど、当時5382億円だった日本の駐留米軍の経費負担は、2014年度には駐留米軍の経費は5783億、在日米軍関係経費全体では6739億に達している

〇この後学生さんたち(SEALDs)の抗議の様子を写真を交えて報告されています。経済についても駐留米軍の経費負担についても、詳しくはコチラで:『下がり続ける賃金』と『駐留米軍の経費負担』、それに『戦争法案に反対する国会前抗議行動』http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150703/1435934098

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◎ところで、そのSEALDsの抗議集会の中で一人の女性がスピーチをしている動画を紹介、その全文を掲載されているのが「shuueiのメモ」さんです。
「戦争に参加するなら、武器を作って売るのなら、人を殺すという自覚と覚悟が必要です。私にはその責任はとても重く感じられます。だけど今、そのことについて本当によく考えられているでしょうか」 こうスピーチしたのは、三年前に、アフガニスタンの子供たちと数か月を共に過ごした経験を持つミキさん。彼女は、2015年6月27日に渋谷ハチ公前で行われた「SEALDs(シールズ)」主催の「戦争立法」に反対する集会に登壇し、自身が目の当たりにした「戦争の悲惨な現実」について、痛切に訴えた。

こんにちは。ミキといいます。よろしくお願いします。

いきなり戦争だなんて、大袈裟だとか、またか、とか思う人がいると思います。でも私は怒り狂ってるわけでも、バカの一つ覚えみたいに反戦を叫んでいるわけでもありません。たしかに私は怒っているけれど、どうにかそれをぐっとこらえて、怒りをこういう形に変えて、話を聞いてほしくてここにきています。少しだけ足を止めて話を聞いてください。


▲渋谷ハチ公前でスピーチしたミキさん

日本は今年、戦後70年を迎えました。「戦争はいけない」そんな当たり前のことを訴えることが当たり前になりすぎて、いつしか日本人にとって戦争はどこか野蛮な国の人たちが行う、違う世界の出来事となっていったのかもしれません。そして、戦争は悲しい、泣ける、物語になっていきました。

最近はよく志半ばで亡くなった人の、悲劇のストーリーが映画化されるけれど、あれは美談なんかではありません。日本人がかつて行った侵略戦争で、人々は憎んで殺し、殺される論理のなかにいました。それは、悲劇以外の何物でもありません。

だけど、今の生活と、その物語とが、あまりにかけ離れすぎて、まさか日本人が戦争なんてしないだろうといつの間にか私たちは、思い込んでしまいます。だけど、戦争は70年前だから起こったんでしょうか。

◎全文を是非コチラで:【スピーチ全文掲載】「友人やそのまた友人が、戦地で傷つくことに私は耐えられません」渋谷ハチ公前の戦争立法反対集会で若い女性が訴え アフガニスタンで目の当たりにした「戦争の現実」http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20150703/1435867162)