スペイン旅行(2.コルドバ−3)「花の小道」とローマ橋



メスキータを後に、今度は北側にある「花の小道」と言われる地域を訪ねることに。
その前に、もう1時近く、バル(BAR)を探して一服しようという事に。豚の生ハムが吊るしてあるお店の一番客になりました。ドリンクだけということで、ビールと水とイベリコ豚の生ハムを注文。ビールについて出されるオリーブと削りたて?の生ハムがとても美味しい。注文を受けてから器具に固定してある豚の足からナイフで生ハムを見事に薄く削り出してくれます(右の写真の左下)。
「花の小道」の白い壁に植木鉢を掛けた写真を見ると、私たち二組の夫婦の最初の旅行、南仏ニースの田舎、ルノアールのアトリエを訪ねた後、向いの丘の上のお城の帰り道がこの写真の通りでした。それで、どうかな〜と思っていましたが、やはりFさんも、ルノアールのあの時にも見たよねと。「かつて西カリフ経済を支える存在として歴代カリフに厚遇されたユダヤ人は、レコンキスタ終了後の1492年に布告されたユダヤ人追放令によってこの町から姿を消した」とか。
細い道を観光客がゾロゾロと歩きますので戻ることもできず、奥へ奥へ行くと、大勢の方が写真を撮り始めました。振り向くと先ほどメスキータで見た、あの尖塔がちょうど白壁の家に挟まったように見えています。

迷路のような小道を下ってメスキータの城壁にそって南に歩いて行くと、目の前が開けて下方に大きな門と長い橋が見えてきます。大きな川はグアダルキビル川

ローマ橋:長さ230m、16個のアーチ構造を持つ。1世紀のローマ帝国時代に植民地であったこのコルドバに都市が作られたときにこのローマ橋もつくられた.
橋の途中で振り返ると、くぐってきた門と重なってメスキータの天蓋のある建物が見えます。
対岸はまだずいぶん先。橋の左手にはもう一つ近代的な橋が架かっているのが分ります。右手を見ると、こちらはローマ時代そのまま! 中州にある建物は砦のようにも見えます。

この白い建物は、カラオーラの塔
ローマ橋を守るためにきずかれた要塞。
711年にイスラム教徒がイベリア半島に侵攻して、占領した土地をアル・アンダルスと呼び、その首都をコルドバに置くまでのローマ時代、ここはローマの属州ヒスパニア・バエティカの首都として、皇帝ネロの家庭教師を務めた哲学者セネカをはじめ、多くの学者や詩人を排出、ローマ文化の中心地として栄えた
コルドバは、セビーリャ、マラガに次ぐアンダルシア第3の都市
詩人ガルシア・ロルカが「遥かなる孤独のコルドバよ!」と歌いあげた町は、グアダルキビル川の右岸に静かに佇んでいる。
コルドバ:標高123m、人口約30万人。コルドバ歴史地区1984年に世界遺産登録、1994年拡大登録。
写真は、ローマ橋と対岸に見えるメスキータ。
メスキータの左の建物は市立図書館。これより左にはアルカサルが。
訪ねることが出来なかったのですが、アルカサルは、14世紀、イスラム王の宮殿跡地に建設された王城。コロンブスが新大陸発見の資金援助を仰ぐため、この城でカトリック両王に謁見したと言われています。