4時、ランチの時にレストランから見えたへネラリフェへ出発です。
ヘネラリフェ(Generalife)は、「アルハンブラ城外、チノス坂を挟んだ太陽の丘にある。14世紀に建設されたナスル朝の夏の別荘。至るところにシェラネバダ山脈の雪解け水を利用した水路や噴水が設けられ、「水の宮殿」と呼ばれる。かつて太陽の丘にはいくつもの庭園があったが、只一つ残されたのが最も美しいヘネラリフェだった。」
パラドールの門を出ると左手に人が並んでいる門があって、そこが入り口のよう。
門番みたいに立っている人がチケットをチェックしている。ここから10分程も下った宮殿の入り口まで行って切符を買わないといけないらしい。ここで気づけばよかったのだが、そのまま切符を求めに歩くことに。
実は、「地球の歩き方」にチケット売り場はパラドールから遠いし、朝早く並ばないといけないし、その日のチケットが買えない日もあると書いてあったので、旅行前に申し込みをして音声ガイドも注文してあり、ホテルで受け取ることになっていました。今年から1か月前対応という事で、直前までチケットが取れるかわからず、また、希望の午前中が取れず、翌日ホテルを変わった日の午後のチケットしか取れていなかった。そこで、パラドールではチケットなしでも行ける処を見るという予定だったのですが、女性陣二人が「丘の上のお城へ行こう」と言いだしてから、おかしくなってしまいました。
←ヘネラリフェへの入り口。
タクシーで来た道を引き返すように大きな木立の並木道を歩いてチケットセンターに到着。
ここにはお土産を売るお店があって、男性二人に切符を任せて、二人で建物の中に入る。
私はパソコンのマウス用マットが欲しかったので唐草花模様のマットを購入。
夫たちが並んで手に入れたチケットを手に、歩き始めてすぐの分かれ道を右手に直接ヘネラリフェへ向かう。なだらかな坂道を歩いて、いよいよ太陽の丘へ。
アセキアの中庭
噴水こそ出ていなかったものの両側の回廊と
正面の建物に囲まれた庭園。
イスラムのアーチ越しに見える景色が
額縁の中の絵のよう。
彼方に見えるのがアルハンブラ宮殿。
手前の花壇越しのアルハンブラ全景とアーチで切り取ったアルハンブラ。
連続アーチの向こうに薄っすら見えるのはシェラネバダ山脈?
同じくアーチの窓で切り取って見える向こうの丘のアルバイシンの街。ここからアルハンブラ宮殿の全景が見えるとか。
こんな高い丘の上に水を使った噴水や水路の設備のある美しい庭園がある不思議。シェラネバダ山脈の豊富な雪解け水を利用してのこととか…。階段の手すりにも水路があります。
1時間かけて庭園を見た後、パラドールの近く、最初にくぐろうとした門にさしかかりました。門番さんに挨拶して門を出て、アルハンブラ宮殿の真中にある大きな建物を経て、古い門の右手前、チケットを持った行列が出来ている、そこに加わって並んでいると一人一人のチケットを女性スタッフがチェック。私たちのチケットを見て「too late!」と。意味が解らないでいたら、もう一度戻って来る。これは6時のチケットの行列で、私たちが持っているチケットは5時のチケット。で、この女性スタッフ、しばらく迷った末、職権で私たちを行列から外して先に中に入れてくれました。粋な計らい!有難いことです。これで、見学には時間を限って入場者の人数制限をしていることがわかりました。これは、バルセロナの美術館や音楽堂、サグラダ・ファミリアでも同じでした。
この後、私たちはナスル朝の美しい建物を鑑賞することになったのですが、終わってホテルに戻って、届けられたチケットと音声ガイドを受け取ってから考え込むことに。明日の午後指定のチケットは、先ほどと同じチケットで、すでに一応は見てしまったことに。
計画段階で、パラドールに着いたその日の内の観光はキツイだろうと翌日に回したのに、元気な70歳なりたての私たちは、到着の日の午後に、済ましてしまったというわけ。さあ、どうしようとなり、引き取ってもらう訳にはいかないし、キャンセルできないと書いてあるし。で、結局、明日は予定通り昼前にパラドールをチェックアウトして、グラナダ市内のホテルに移り、午後からの指定の時間5時にもう一度アルハンブラ宮殿を日本語音声ガイドつきで、ゆっくり観光しようということに。それだけの値打ちはあると判断したのですが、結果的には、正解。一度では見残していたところが沢山ありました。
夜は昼間と同じパラドールのレストランへ。やはり野外で、ヘネラリフェがまだ陽の高い西日に照らされるのを見ながらの食事になりました。食後パラドールに戻るとさすがパティオは暗くなっていました。フロントのあるホールに、このパラドールの名前(PARADOR DE S.FRACISCO)にもある聖フランシスコの像がありました。
付記:パラドールでもらった折り畳みの地図は広げると表はグラナダ市の地図、裏がアルハンブラ宮殿。立体的な絵がとても解り易いので写真に。
写真の下方真ん中の建物(8)番がパラドール。
オレンジ部分がパラドール内の食事をした広場とその下の庭園。
外へ出て右側下の屋根が「ヘネラリフェへの門」。実際は、右上のチケットセンター(1)から直接木立の並ぶ水色のコースを歩き、ヘネラリフェ巡り、帰りはチケットセンターへは戻らず、パラドールへの道(水色のコース)を辿ってヘネラリフェへの門が出口に。