「バイバイ公明党」と寺田ともかさんのスピーチ(7・15)

(サグラダファミリアに次いで2つ目です)
<安保関連法案>戦争アカン…関西で広島で高知で若者や主婦
毎日新聞 7月19日(日)22時9分配信 (http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150719-00000048-mai-soci
(日曜の戦争法案反対デモ、主催者はシールズ関西とサドルの共催でした。若い方たちももちろん大勢でしたが、お母さん、お父さん、おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん世代も一杯でした。どこかで意思表示したい人たちが集まったという感じでした。)

大阪市内では、ツイッターフェイスブックといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じて集まった市民約8200人(主催者発表)が御堂筋をデモ行進した。大学生でつくる「自由と民主主義のための関西学生緊急行動」(シールズ関西)と、大阪の若者でつくる「民主主義と生活を守る有志」(サドル)の主催

●その日曜日のデモでのこと:「バイバイ公明党」!

盛田隆二 ‏@product1954 · 7時間7時間前
創価学会員による「公明党決別宣言」デモ。すばらしい!
RT @rinda0818: 昨日の戦争法案反対デモ。三色旗に「バイバイ公明党」。真ん中のプラカは池田名誉会長の若い頃の写真だな。
https://twitter.com/Bazooka0178/status/623016206312714240

●「ランスケダイアリー」のランスケさんがコメント欄で紹介して下さった、大阪駅ヨドバシカメラ前の15日の集会で、シールズ関西の寺田ともかさんのスピーチが話題になっています。今朝、「shuueiのメモ」さんでも全文を取り上げておられます。全文コピーです。

◦日時 2015年7月15日(水)
◦場所 梅田ヨドバシカメラ
◦主催 SEALDs KANSAI


■以下、ともかさんスピーチ全文書き起こし


「こんばんは、今日はわたし、本当に腹がたってここにきました。


 国民の過半数が反対しているなかで、これを無理やり通したという事実は、紛れもなく独裁です。


 だけど、わたし、今この景色に本当に希望を感じてます。


 大阪駅がこんなに人で埋め尽くされているのを見るのは、わたし、初めてです。この国が独裁を許すのか、民主主義を守りぬくのかは、今わたしたちの声にかかっています。


 先日、安倍首相は、インターネット番組の中で、こういう例を上げていました。『喧嘩が強くて、いつも自分を守ってくれている友達の麻生くんが、いきなり不良に殴りかかられた時には、一緒に反撃するのは当たり前ですよね』って。ぞーっとしました。
 

 この例えを用いるのであれば、この話の続きはどうなるのでしょう。友達が殴りかかられたからと、一緒に不良に反撃をすれば、不良はもっと多くの仲間を連れて攻撃をしてくるでしょう。そして暴力の連鎖が生まれ、不必要に周りを巻き込み、関係のない人まで命を落とすことになります。


 この例えを用いるのであれば、正解はこうではないでしょうか。


 なぜ彼らが不良にならなければならなかったのか。そして、なぜ友達の麻生くんに殴りかかるような真似をしたのか。その背景を知りたいと検証し、暴力の連鎖を防ぐために、国が壊れる社会の構造を変えること。これが国の果たすべき役割です。


 この法案を支持する人たち、あなたたちの言うとおり、テロの恐怖が高まっているのは本当です。テロリストたちは、子供は教育を受ける権利も、女性が気高く生きる自由も、そして命さえも奪い続けています。


 しかし彼らは生まれつきテロリストだった訳ではありません。なぜ彼らがテロリストになってしまったのか。その原因と責任は、国際社会にもあります。9.11で、3000人の命が奪われたからといって、アメリカはその後、正義の名のもとに、130万人もの人の命を奪いました。残酷なのはテロリストだけではありません。


 わけの分からない例えで国民を騙し、本質をごまかそうとしても、わたしたちは騙されないし、自分の頭でちゃんと考えて行動します。


 日本も守ってもらってばっかりではいけないんだと、戦う勇気を持たなければならないのだと、安倍さんは言っていました。だけどわたしは、海外で人を殺すことを肯定する勇気なんてありません。かけがえのない自衛隊員の命を、国防にすらならないことのために消費できるほど、わたしは心臓が強くありません。


 わたしは、戦争で奪った命を元に戻すことができない。空爆で破壊された街を建て直す力もない。日本の企業が作った武器で子供たちが傷ついても、その子たちの未来にわたしは責任を負えない。大切な家族を奪われた悲しみを、わたしはこれっぽっちも癒せない。自分の責任の取れないことを、あの首相のように『わたしが責任を持って』とか、『絶対に』とか、『必ずや』とか、威勢のいい言葉にごまかすことなんてできません。


 安倍首相、二度と戦争をしないと誓ったこの国の憲法は、あなたの独裁を認めはしない。国民主権も、基本的人権の尊重も、平和主義も守れないようであれば、あなたはもはやこの国の総理大臣ではありません。


 民主主義がここに、こうやって生きている限り、わたしたちはあなたを権力の座から引きずり下ろす権利があります。力があります。あなたはこの夏で辞めることになるし、わたしたちは、来年また戦後71年目を無事に迎えることになるでしょう。


 安倍首相、今日あなたは、偉大なことを成し遂げたという誇らしい気持ちでいっぱいかもしれません。けれど、そんな束の間の喜びは、この夜、国民の声によって吹き飛ばされることになります。


 今日テレビのニュースで、東京の日比谷音楽堂が戦争法案に反対する人でいっぱいになったと見ました。足腰が弱くなったおじいさんやおばあさんが、暑い中わざわざ外に出て、震える声で拳を突き上げて、戦争反対を叫んでいる姿を見ました。


 この70年間日本が戦争せずに済んだのは、こういう大人たちがいたからです。ずっとこうやって戦ってきてくれた人達がいたからです。


 そして、戦争の悲惨さを知っているあの人達が、ずっとこのようにやり続けてきたのは、紛れもなくわたしたちのためでした。ここで終わらせるわけにはいかないんです。わたしたちは抵抗を続けていくんです。


 武力では平和を保つことができなかったという歴史の反省の上に立ち、憲法9条という新しくて、最も賢明な安全保障のあり方を続けていくんです。わたしは、この国が武力を持たずに平和を保つ新しい国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。偽りの政治は長くは続きません。


 そろそろここで終わりにしましょう。新しい時代を始めましょう。


 2015年7月15日、わたしは戦争法案の強行採決に反対します。ありがとうございました」

(引用元:http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253905