23日と30日の大阪デモと安倍談話と「荒れ野の40年」と『終戦』

東京では30日(日)にシールズの10万人の国会デモが計画されています。京都でもあります。大阪ではSADLが、1週間前の23日に。そして30日には、扇町公園でも大きな集会があります。お知らせです。

SADL ‏@SADL_OSAKA · 13 時間13 時間前
拡散希望
戦争法案を止める緊急デモ in OSAKA
8/23(日)16時集合
浪速区・関谷町公園東側グラウンド(最寄り駅:地下鉄堺筋線「恵比寿町」)
全国若者一斉行動に大阪から連帯します。
unite!!!
#戦争法案反対

8月30日。戦争法案反対、国会包囲10万人、全国100万人デモ
大阪は扇町公園 (地下鉄扇町駅)。16時。

SADLさんがリツイート


戦争をさせない1000人委員会 ‏@committeeof1000 · 8月6日
戦争法案廃案! 安倍政権退陣! 8.30国会10万人・全国100万人大行動 http://www.anti-war.info/schedule/1507291/ … 8月30日(日)14時〜@国会議事堂周辺/主催:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

◎昨日夕方6時からの安倍首相の談話、夕食準備をしながら、聞いていても話が長く、間接的な表現ばかりで何が言いたいのかわからない。これは、あれこれ、アチコチ、気を使ってゴマカシにかかっているせいですね。

歴史認識において、歴史修正主義(太平洋戦争肯定)に対する批判は、日本国内だけでなくアメリカからもあるわけで、これは中国、韓国、アメリカ、あるいは全世界の国々に対して、『歴史修正主義』と言われるような談話は言えるわけがない。一方、本家の支援団体の日本会議を意識すれば、あきらかな「侵略」とか「おわび」は言えない。苦肉の策が3000語以上という長い曖昧な談話ということですね〜。主語なしの、誰の話?どこの話?的な談話になっても、国内的には安倍首相の立場からは仕方がない内容?なんでしょうね。

聞いていて、隔靴掻痒、まどろっこしい表現に、日本の首相の発言としては恥ずかしいくらいでしたが、最初の方針通り、あの4つのキーワードを使わないで済ませば、支持率低下と戦争法案の行く末はますます危ういし、アメリカからはお払い箱になってしまいます。一方の日本会議には、どの言葉も引用しているだけで、首相自ら主体的に使っているわけでないと言い訳できる。ま、この程度で精いっぱい? 中には、お国によっては、4つの言葉をよく使ったと褒めてくれたり、仲良くしてくれることがあるかもしれないし、批判されれば、4つの言葉を使っているのにと反論?できるし、うまく行ったんじゃないか…といった感じでしたね、安倍首相。まだまだ、日本国民代表の談話にはなっていないと思いましたが、それは望む方が無理。

内田樹氏の昨夜のツィート欄からです)

まやや&充実 ‏@mayaya_jujitsu · 3 時間3 時間前
安倍談話の総括速報@TBS。「侵略」「おわび」などの文言は入っていたが、過去の談話と異なり、全て主語があいまい


まやや&充実 ‏@mayaya_jujitsu · 2時間2時間前
小泉談話。これと今回の安倍談話を比べると、今回の日露戦争肯定論や、「日本はブロック経済に追い込まれて戦争を起こした」正当論がいかに異常な深入りかがわかるhttp://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2005/08/15danwa.html

acacia
‏@freie_Herz NHKの解説は政治部の岩田!
全てのキーワードを入れて、今後も揺るぎないものとして明確にしました!」「反省よりも強い『悔悟』という言葉を使って明確な意思を示しました!」
ものすごい大本営ぶり。

◎一方、こちらは戦後40年経ってのスピーチ。若い人たちへの呼びかけ部分を抜き出してみました:


罪の有無、老幼いずれを問わず、我々全員が過去を引き受けねばなりません全員が過去からの帰結に関わり合っており、過去に対する責任を負わされているのであります。 心に刻みづづけることがなぜかくも重要であるかを理解するため、老幼互いに助け合わねばなりません。また助け合えるのです
 問題は過去を克服することではありません。さようなことが出来るわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりませんしかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。


われわれのもとでは新しい世代が政治の責任を取れるだけに成長してまいりました。若い人たちにかつて起こったことの責任はありません。しかし、その後の歴史のなかでそうした出来事から生じてきたことに対しては責任があります
 われわれ年長者は若者に対し、夢を実現する責任を負っておりません。われわれの義務は率直さであります。心に刻み続けるという事が極めて重要なのはなぜか、このことを若い人びとが理解できるよう手助けせねばならないのですユートピア的な救済論に逃避したり、道徳的に傲慢不遜になったりすることなく、歴史の真実を冷静かつ公平に見つめることが出来るよう、若い人人の助力をしたいと考えるのであります。
 人間は何をしかねないのかーーこれをわれわれは自らの歴史から学びます。でありますから、われわれは今や別種の、より良い人間になったなどと思い上がってはなりません


ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました
若い人たちにお願いしたい。
他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。
ロシア人やアメリカ人、
ユダヤ人やトルコ人
黒人や白人、
これらの人たちに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい
若い人たちはたがいに敵対するのではなく、たがいに手を取り合って生きていくことを学んでいただきたい。
民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほしい

◎これがドイツのヴァイツゼッカー大統領の演説「荒れ野の40年」の一部です。若い人と年長者の歴史を通してのつながりが良くわかります。翻って、安倍首相は若い世代に「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と。父母、祖父母、曽祖父母世代と無縁の子や孫、ひ孫の存在があるでしょうか。引き継ぎ、受け継ぎ、助け合う営みこそ大切にしたいと思います。

◎さて、今日、8月15日は、いわゆる「終戦記念日」なんですが、『終戦』という言葉、使うたびに嫌な気持ち悪さを感じるようになってきました。同じようなことを金曜デモでおなじみの「特別な1日」さんが昨日のブログでこう書いておられます。

ボクはこの時期 濫発される『終戦』という言葉に対して感じる違和感が年々大きくなってきました。まるで戦争が自然に終わったみたいです。正確には『敗戦』です。理由はさておき、日本人が戦争を自発的に起こして負けたのです。玉音放送に『敗戦』と言うコトバが入ってないのも最近気が付きました。『終戦』という言葉には、戦争という事実をごまかそうとしているのではないか、そういう意図すら感じます。『終戦』と言うコトバを無自覚に使うことで、日本人がなぜ戦争を起こしたのか、一部の指導者層はなぜ戦争を起こし国民はそれを支持したのか、という事実が有耶無耶になってしまうそれが将来の武力紛争や戦争につながるのではないか という気さえするのです。

★全文はこちらで:「底知れない沈黙:映画『ルック・オブ・サイレンス』」(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150814/1439539403
参考◎東洋経済オンラインの<日本人だけが8月15日を「終戦日」とする謎 各国の思惑で終戦日はこんなにも違う!>:http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%8c8%e6%9c%8815%e6%97%a5%e3%82%92%ef%bd%a2%e7%b5%82%e6%88%a6%e6%97%a5%ef%bd%a3%e3%81%a8%e3%81%99%e3%82%8b%e8%ac%8e-%e5%90%84%e5%9b%bd%e3%81%ae%e6%80%9d%e6%83%91%e3%81%a7%e7%b5%82%e6%88%a6%e6%97%a5%e3%81%af%e3%81%93%e3%82%93%e3%81%aa%e3%81%ab%e3%82%82%e9%81%95%e3%81%86%ef%bc%81/ar-BBlIZxa?ocid=LENDHP
◎昨日、映画「日本のいちばん長い日」を見ようと自転車を走らせて映画館へ。残念ながら、”ウリキレ”で、今日のチケットを入手。今日は、二人でこの映画を見て、『終戦』を考えてきます。