金曜デモと「北朝鮮より怖い安倍政権の暴走」

◎2016年、最初の金曜デモ、官邸前のデモの様子を今年も「特別な1日」さんのルポから。タイトルは<『競艇とリバランシング・ソサエティ』(笑)と『11月の賃金』、それに0108 再稼働反対!首相官邸前抗議>です。
さすがSPYBOYさんと、ビックリポンの解説がコチラです。朝日に掲載されたという漫画家の蛭子能収(よしかず)さんのコラムの主張を「経営学の大巨匠・ミンツバーグのRebalancing Society理論読書『私たちはどこまで資本主義に従うのか』(ヘンリー・ミンツバーグ) - 特別な1日(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160101/1451645806)に見事に当てはまるんです。」と本当に当て嵌めちゃっての解説が素晴らしい!

●リバランシング・ソサエティと蛭子さん


蛯子さんがミンツバーグを意識しているとは思いませんが(笑)、自分が本当は何をしたいかを自分の頭で考えたら、こういうバランスのとれた、そしてラディカルな発想になることは頷けます。誰かが言ってることを真に受けたりコピペしたりせず、ボートレースをやりたいという自己の欲望を真剣かつ現実的に考えたらこうなった、んでしょう。国会前のデモについて『デモより投票しろ』と賢しらに冷笑してた連中や『国会に突っ込め』とか『警察と闘え』とか無責任なことを言ってた認知症の過激派や辺見庸みたいな白痴作家がいかに浮世離れしているかってことが蛯子さんの発言でも浮き彫りになります。目的は『社会を変えること』ですから、選挙も経済活動も市民運動も全て必要なんですね。            

アベノミクスについてもいつものようにグラフを用いての解りやすい解説につづいて:

選挙までもう、あまり時間がありません。野党共闘の旗印は『99%のための社会を!』でいいじゃないですか。誰にでもいい顔をしようとするから、ダメなんです。野党は誰にでもわかる、だけど現実的な旗(対立軸)を掲げて共闘するべきだと思います。それしか、改憲を防ぐ術はありません。
                           

と、いうことで、今週も官邸前抗議へ★0108 再稼働反対!首相官邸前抗議 | 首都圏反原発連合。

年明け初めての抗議です。見知った顔の人たちが互いに『おめでとうございます』とあいさつしています。今日の参加者は主催者発表で1200人でした。今日の午後6時の気温は10度。

★ユニークなプラカードの写真ともども全文を是非コチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160108/1452261306

◎新年早々、北朝鮮が「核実験」というニュース。あの将軍様ならやりかねない無謀で罪深い暴挙ですが、日本は今、それをチャンスと一層アブナイ方向へ舵を切りかねない政府が・・・というのが、今年の一番の心配事です。何やら、安倍首相の張り切りぶりが怖いですし、防衛大臣なんか国会内を走っている姿がニュースで流れますと、ヤッパリ…なんて思ってしまいます。
「特別な1日」さんでも、トップに「北朝鮮の核実験の話は異様な大騒ぎでした。国会では安倍晋三がはしゃいでいたように見えたのが印象的でした。もちろん『キチガイに刃物』を絵に描いたような話ですが、安全保障だったら他にもっと、心配しなければならないことがあるんじゃないでしょうか原発ですよ!」で始まっています。
さて、NHKの良心ともいうべき番組がまた一つ3月には消えます。番組は残るそうですが、担当してきた国谷弘子さんが辞めさせられるようです。これも、選挙対策の一つなんでしょう。昨年の12月に予定されていた「表現の自由」について調査するという国連の特別調査官の来日を断り、1年も延期させましたので、準備は周到。政府に批判的な報道は徹底してさせないという方針です。
報道の自由が既に損なわれている状況で、また、政府に不利益だと思われるニュースは報道担当大企業では自主的に控えられている中で行われる選挙で、政府のやり方を批判する勢力が、こういう環境を打ち破って、有権者の考えを託せる政党や政治家を国政に送り出せるか…という闘いが始まっています。不利な闘いであることは判り切っているわけですが、勝たなきゃ。負ければ、また大変な日本になります。
北朝鮮についての記事を二つ。
◎一つは8日の「くろねこの短語」さんの記事「北朝鮮からの放射能の脅威は煽るけど、福島第一原発からの放射能は「食べて応援」ですか。」 これは、出だしを読んで我が意を得たりでした。少し引用してみます:


 北朝鮮の水爆もどき実験で、まるでいまにも戦争が始まるかのように煽っている一部の政府広報紙があるけど、実際のところは元外務省のラスプーチン佐藤優君が東京新聞「本音のコラム」で書いていたように、「『日米韓が懸念しているような、原爆を小型化して、弾道ミサイルに搭載する実験をしているわけではなく、私たちに攻撃的意図はありませんよ』というメッセージを北朝鮮が出しているのかもしれない」ってところかも。


ペテン総理にしてみれば、水爆もどき実験のおかけで北朝鮮の脅威を煽れるし、行き詰ったままの拉致問題もこれを口実に交渉打ち切り、制裁強化にもっていけるし、ま、対北朝鮮外交の失敗を隠蔽できるって踏んでるんだろうけど、果たしてどうなることやら。

 でもって、TVのニュースを観ていたら、なんとまあ、北朝鮮の水爆もどき実験による放射能の影響について、街頭インタビューなんかしていやがりました。「心配ですねえ」なんておばちゃんのご意見を垂れ流して、今にも放射能が振ってきそうな報道していたのには、思わず「福島を忘れたか」って怒鳴りそうになっちまった。


 こういう時には、原子力規制庁も機敏に動くようで、「WSPEEDIを使って一定の放射性物質が放出された場合の拡散予測」なんてのを公表したってね。おいおい、福島第一原発事故ではSPEEDIのデータは一切出さなかったくせに、なんともスピーディーな対応だこと。それって、一部政府広報紙も一緒になって北朝鮮の脅威を煽ってますよね

●全文はコチラで:http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2016/01/post-631d.html
◎7日のリテラの記事「北朝鮮より怖いのは安倍政権の暴走だ! 危機を煽って改憲に利用、米国の命令で自衛隊朝鮮半島に送る事態も」(http://lite-ra.com/2016/01/post-1869.html