沖縄特集(21日国会包囲、核ミサイル写真公開、そして琉球処分から沖縄独立、連邦制?)

◎21日の日曜日、高校生デモのあった同じ日、2万8000人もの人たちが国会を包囲しました。
「shuueiのメモ」さんより(http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20160222/1456086469

2万8千人が国会包囲 辺野古埋め立て断念求める 2016年2月21日


 【東京】「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲行動(主催・同実行委など)が21日、東京の国会前であった。辺野古新基地建設に反対する稲嶺進名護市長をはじめ、国会議員や労働団体、市民ら約2万8千人が詰めかけた。「辺野古に基地をつくるな!」などと連呼し、“人の鎖”で国会を囲み、安倍政権に新基地断念を突きつけた。

◎1972年の沖縄返還前、沖縄には核兵器が持ち込まれていた。米政府が公式に秘密解除です。(引用元:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20160221/1455995316

冷戦時代の沖縄への核配備、米政府が初めて公式に秘密解除    2016/2/20


【AFP=時事】米軍が冷戦(Cold War)時代の沖縄に核兵器を配備していたことは長い間公然の秘密だったが、米政府がこの事実の秘密指定を初めて公式に解除したと、米ジョージ・ワシントン大学George Washington University)の国家安全保障公文書館(National Security Archive)が19日明らかにした


 同公文書館は機密が解除されたことを歓迎しつつも、沖縄に配備された核兵器を撮影した米空軍の写真は25年以上前から公に入手できる状態になっていたと指摘し、その事実によって公式な秘密指定解除の重要性は「やや小さくなる」とした上で、米政府は秘密解除を遅らせることによって時間やリソースを過度に浪費したと批判した。

◎NSA(国家安全保障公文書館)ホームページから写真を;(http://tamutamu2011.kuronowish.com/okinawakakuheiki.htm

沖縄で撮られた核兵器の写真(米・公文書館


 核巡航ミサイル「メースB」。キャプションには「沖縄」とだけ書かれている。撮影日は「1962年4月」。メースBには爆発力1メガトンの核弾頭「W28」の搭載が可能。コンクリート製の格納庫で発射命令に備えていた(国家安全保障公文書館提供、米国立公文書館所蔵)


Mark-7 A-bomb on Okinawa, October 23, 1962.
沖縄の米軍嘉手納基地で戦闘航空団技師によってF100戦闘機に装着される水爆「マーク28」。最大1・4メガトンの破壊力を持つ。撮影日はキューバ危機が深刻化していた「1962年10月23日」となっている(国家安全保障公文書館提供、米国立公文書館所蔵)



米軍嘉手納基地内で台車に備え付けられる核弾頭「マーク7」。潜水艦攻撃に使われるほか、複数のミサイルに搭載可能。爆発力は1〜70キロトンとされる。撮影日はキューバ危機の最中の「1962年10月23日」となっている(国家安全保障公文書館提供、米国立公文書館所蔵)

◎ところで、「特別な1日」のブログ主SPYBOYさんにコメント欄で教えていただいた「東洋経済オンライン(2月21日」)の内田樹氏の記事です。


内田樹、「沖縄は住民投票で独立できるか?」
この際は連邦制の実験をするべき 

米軍の基地問題を一挙に解決する「日本─沖縄連邦制」はどうか。永遠に解けそうにない問題も、現代思想の哲学者にして武道家、博覧強記の凱風館主人、「知的怪物」ウチダ先生にかかれば、快刀乱麻な回答がビビッと飛び出ます!

本稿は2015年11月発売の月刊誌『GQ JAPAN』1月号所収のコラムです。

 さる10月13日、沖縄の翁長雄志知事が辺野古の埋め立て承認に瑕疵があったということで取り消し手続きを行いました。と思ったら、政府が強権を発動し、埋め立て承認取り消し処分を無効として工事を再開し始めました。

 こうなったら、スペインのカタルーニャ州とか、昨年のスコットランドのように住民投票をやって、本土からの分離・独立を主張したらどうでしょう。という提案は、無責任で荒唐無稽すぎるでしょうか?
(◇全文はコチラ:http://toyokeizai.net/articles/-/105345

◎こんな風に考えたら…と云う提案として面白いとは思いますが、『連邦制』の前に、沖縄の願いは、辺野古の埋め立てを止めてほしい、新しい基地はもうごめんだということですから・・・。

沖縄というと、私は、翁長知事のこの言葉を思い出します。先日の裁判所での本人尋問でも触れておられましたが、あの戦争であれだけの犠牲を払った沖縄に、この仕打ち・・・というところで、翁長さんはこう言っています:「政府には野中さんや小渕さんと言った戦中戦後の沖縄に思いを寄せて下さる政治家がいました。中曽根政権の官房長官を務めた後藤田さんは、『俺は沖縄には行かないんだ』と話しました。『どうしてですか?』というと、『県民がかわいそうでな…。直視できないんだよ』とおっしゃった。胸が熱くなりました。私たちの思いに答えようとしていた方々もいたのです」。
感受性の問題というと、ズレるかも知れませんが、やはり、心からの済まないという気持ちは通じるんですよね。そういう人たちが自民党に居た頃は、いくら何でも、ここまではやらなかったという事を、今の安倍・菅両氏はやっているのですね。そこから、沖縄が理解されないのなら、独立だという話になるのは分かります。
◎一方、ネトウヨを厳しく批判し続けておられる山崎行太郎氏も、保守の側からの沖縄独立論を唱えておられます。山崎氏のブログ「毒蛇山荘日記」によりますと、<2/18「翁長沖縄と共に闘おう!」東京大集会>というのがありました。ブログのお知らせに寄りますと:(引用元:http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160218


日時は2月18日(木)午後6時〜9時、場所は、豊島公会堂、講師は、小沢一郎衆議院議員、生活の党代表)、白井聡政治学者、京都精華大学専任講師)、山崎行太郎(文芸評論家)、前泊博盛(沖縄国際大学大学院教授) 、南丘喜八郎(月刊日本主幹)、沖縄県選出国会議員:照屋寛徳玉城デニー、仲里利信、二見伸明(元運輸大臣)、平野貞夫(元参議院議員)、辻惠(元衆議院議員
糸数慶子参議院議員)(メッセージ参加)、翁長雄志沖縄県知事)(メッセージ参加)、赤嶺政賢衆議院議員

集会前の午後5時45分〜 沖縄県出身のピアニスト・歌手による演奏(仲村渠(なかんだかり)真紀さん、真壁康子さん)
資 料 代  1,000円 受付方法  当日会場にて(事前申込不要 定員数になり次第受付終了)

◎この集会、実際には小沢一郎氏メインの野党共闘実現決起集会?みたいだったようですが、山崎氏ご自身の報告では:

小沢一郎議員の「新・政権交代論」in豊島公会堂小沢一郎が一昨日の「翁長知事とともに闘おう」東京大集会で、「野党が結集すれば、政権交代は可能だ」、「そのために「小選挙区制」を作った」と語った。小沢一郎氏に続いて、白井聡氏、南丘喜八郎氏が登壇。その後、小生も登壇し、「沖縄独立論と日琉同祖論」を話しました。「沖縄独立論を安倍政権に突きつけよ」と

◎山崎氏が話したという「日琉同祖論」というのは、明治政府が琉球王国を併合する(琉球処分)時、論拠にした、日本と琉球は元々一つだったという学説のことですが、22日のブログに次のような記事「琉球処分ボアソナード」を書いておられます:(http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20160222/1456068572


明治新政府側が、いわゆる「琉球王国併合」(琉球処分)に踏み切ったのは、お雇い外国人で、フランス人法律顧問のボアソナードの進言によるものだった。ボアソナードは、琉球という土地を、軍事戦略的観点から、つまり欧米の軍事的脅威に対抗するためには、「植民地化」し、一刻も早く我がものにしておく必要があると主張した。要するに、琉球処分(「植民地化」)は、軍事目的だった。


沖縄米軍基地の辺野古移設問題の原点は、明治初期の琉球処分(1879、明治12年)にある。琉球処分は、近代国家形成過程にあった日本による琉球王国の植民地化である。それを隠蔽するための学説=理論が日琉同祖論である。

◎沖縄独立論が、リベラル派と保守派からも.ということになります。どちらも、時期尚早(かな)。あるいは、「翁長氏と共に闘おう」の本土側の責任は安保関連法(戦争法)反対の野党共闘だというのなら、これは筋が通っていますね。「独立」や「連邦制」には米軍基地廃止が前提ですし、その前に、まだまだ本土の私たちが沖縄に対して出来ることはある、今の政権のやり方を変えさせることこそやるべきと思いますので、翁長氏の裁判の行方と翁長氏の闘いを見守りたいと思っています。

★下三枚の写真は、沖縄タイムス辺野古取材班https://twitter.com/times_henoko)のツィッターから。
(1)2月22日午前10時すぎ名護市の大浦湾では工事に反対する市民らがカヌー12艇や抗議船に乗り、海での作業を監視しています。海はうねりが強く、目立った作業は確認できません。#辺野古#沖縄
(2)2月23日午前9時50分ごろ キャンプ・シュワブゲート前では、新基地建設に抗議して座り込む市民ら約40人がスクラムを組んでいます。雨は上がりました。#辺野古 #沖縄
(3)2月23日 午後3時ごろ 名護市辺野古キャンプ・シュワブゲート前座り込む市民らを機動隊員が本日3回目の強制排除しました。ゲートには大型トラック6台ほどが入りました。#辺野古 #沖縄