(4月1日、2つ目です)
◎景気の事を聞かれた安倍首相が、「満開だと散るだけなので7分咲が程よい」と答えていました。「晴耕雨読」さんが、安倍政権の経済と選挙について小沢一郎事務所のツィッターから面白い見方を引用されていましたのでコピーです。(引用元:http://sun.ap.teacup.com/souun/19738.html)
「結局、選挙に有利かどうかでこの国の景気判断は決まるということ:小沢一郎(事務所)」 (https://twitter.com/ozawa_jimusho)
増税延期で同日選、増税はみんな嫌だから絶対有利になる!
こんなことを自民党参議院幹部がいうくらい毎日毎日はしゃぐ様子が報道されている。
総理が「経済で結果を出す。消費増税再延期はしません!」と解散選挙してからまだ一年ちょっと・・。正に選挙だけ。 「経済」も「生活」もその頭の中にはない。
安倍総理は「景気は7分咲き」と昨日言った。 仮に景気が七分咲きなら、なんで海外から慌てふためいて経済学者を呼び、なんで消費増税延期を中心課題とするのか。なんでGDPはマイナスで、なんで実質賃金がマイナスのか。なんで株価が大暴落し、低迷したままなのか。 もはや完全な誇大妄想の域だろう。
一方では「景気は良いんです!」と言ってアベノミクスを誇らしげに語り、一方では 「景気が悪い」と言って消費増税延期で衆参同日選挙をしようとする。
結局、選挙に有利かどうかでこの国の景気判断は決まるということ。 こんな意味不明で馬鹿馬鹿しい景気判断も政権運営もない。 今に誰も信じなくなる。
◎久しぶりに「カレイドスコープ」さんのブログを訪ねたら、安倍首相が、わざわざ招いた経済学者の一人クルーグマン教授がオフレコのはずの内容をご自身のツィッターでばらしてしまったという新聞記事がありました。この新聞、日刊ゲンダイかな〜なんて思っていたら、毎日新聞が取り上げました。今朝は、日経新聞も記事にしています。
◎安倍首相から、3月22日の国際金融経済分析会合に招かれたクルーグマン・プリンストン大名誉教授は、原則非公開の会合だったが、26日、ネット上で「私が東京で話したこと」と題し、A4判12ページの英文議事録を公開した。それによると、『首相は「これはオフレコですが」と前置きしつつ、「財政出動の余地が最も大きいのはドイツだ。ドイツ訪問の際、財政出動での協調を説得するのに何かアイデアはないか」と質問。クルーグマン氏は「外交術は私の専門ではない」と答えた』。今朝の日経もドイツの件を挙げています。
何故、クルーグマン氏は公表したのか。官邸や日本のマスコミが、教授の発言の全体を無視して、一部のみ取り上げて政権運営の都合の良い方向に利用していること、つまり、消費増税にクルーグマン氏も反対している、選挙前の増税はしたくない自民党にお墨付きをもらって言い訳とすることに対して、いいように利用されては困るという意思表示だったのでは。
では、他にクルーグマン氏はどんな発言をしていたのでしょうか、この新聞記事の内容を書き移してみます。
会合は前半、クルーグマン教授の提言で「世界経済は弱さが蔓延している」「金融政策だけでは足りず財政出動が必要」などと発言、「マイナス金利をこれ以上進めるのは難しい」と、黒田日銀にとって耳の痛い話もしている。
後半は、政府側との討議になったが、「わざわざ米国から呼んで置いて、日本政府の質問はこの程度?」と思わざるを得ない次元の低い質問がやたら目立つ。
例えば、安倍首相は「難民のための住宅投資や教育投資は景気刺激になるのではないか」と質問。これに対し教授は「難民受け入れは、とてつもない社会的緊張をもたらすが、実のところ金銭的には大したことはない」とやんわり否定。人権問題である難民問題を経済的価値でしか見ていない安倍首相の底の浅さが透けて見える。
また菅官房長官は「商品価格の下落が発展途上国に大きな打撃になっている」と発言したが、教授は「商品価格ではなく、需要不足こそが問題だ」とこれまた否定した。
◎ドイツの件以降は、写真で:引用元はコチラ:http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-4272.html
(ミニ欄の花がやっと咲き始めました。3か月ほど蕾で過ごして、やっとです。
仄かな甘い香りを放っています)