今の時代にこそ必要な『柔らかな力』を描いた「あさが来た」


昨日の月曜日10時、隣りの実家の外壁塗装工事と我が家の樋の架け替えの見積書を持って工務店の会長さんと担当の女性が来られることになっていました。丁度、コーヒータイムと重ねて、両親を交えて6人分のコーヒーをドリップして淹れることに。私たちはいつも通りブラックで、お二人には、砂糖と温めた牛乳をお出しすることに。お茶菓子には、金曜から3日間、木曽路の後半を歩いてきた夫のお土産の「からすみ」というお菓子を出しました。名古屋の外郎(ういろう)に似ていますが、もう少し固めで素朴な味のものでした。見かけより美味しくて、コーヒーに合いました。
見積もりの説明の中で、隣りの屋根の塗料の件で、新しく熱交換塗料というのが出来ているとか。夏は涼しく冬は暖かくなり耐久性もあるそうです。見積書は割高になるので、普通の塗料で計算してありましたが、両親は、二階を寝室にしていますので、せっかく屋根を塗るんだったら、その新しい塗料でお願いすることに。我が家も思っていたより、少なめの見積額。ついでにドアの調子や気になるところを見ていただいて、お二人は車で満開の桜のトンネルを観乍ら帰られました。
◎さて、4月の月曜から始まる新しい週のスタート。NHKの朝の連続テレビ小説は、暮しの手帖の編集者を描いたという「ととねえちゃん」が始まってしまいましたが、土曜日に最終回を終えた「あさが来た」についてです。前日、「Various Topics」さんのブログを訪ねて、そうだ、そうだ、最終回のあささんのメッセージは良かった、よかった、と思い出したのです。半年間、本当に朝のこのドラマが楽しみでした。江戸時代末期から、明治の時代を生きた広岡浅子さん、こんな女性がいたことも知らなかったので、本当に驚き(ここで、ビックリポン!ですね)でした。朝日デジタルのニュースでは:


「あさが来た」平均視聴率、朝ドラとしては今世紀最高


 2日に最終回を迎えたNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」の放送期間中の平均視聴率は関東地区で23・5%だった。2002年の「さくら」の23・3%を超え、連続テレビ小説としては今世紀最高の視聴率を記録した。関西地区は21・4%、名古屋地区は22・3%、北部九州地区は16・1%だった。ビデオリサーチが4日、発表した。

 前作の「まれ」は19・4%、昨年の「マッサン」は21・1%だった。また、最終回は関東地区で27・0%、関西地区で23・4%、名古屋地区で23・3%、北部九州地区で19・4%だった。
<写真は、「NHK大阪ホールで開かれた「あさが来た」の「最終回を見る会」で、トークイベントに出席した、脚本を手がけた大森美香さん、ヒロイン・あさ役の波瑠さん、中番頭・亀助役の三宅弘城さん(左から)」>朝日新聞

◎あささんの最後のメッセージを「Various Topics」さんからお借りして:


皆さん、知っての通り、うちは江戸の嘉永生まれのおばあちゃんだす。うちらの若い頃は、そら不便だしたのやで。電話はもちろん郵便もあらしまへん。馬車や汽車かてあらしまへん。誰かに何か伝えたい思ても、脚絆(きゃはん)穿(は)いてひたすら幾つも山を越えるしかあれへんかったりしたもんだす


それがほんまに便利になって。うちは、昔の方がよかったなんて、ちょっとも思てしまへんのやで。そやけどなあ・・・・なんでだす?


国が育ったらもっともっとみんな幸せになれる思てたのに、こない生き辛い世の中になってしもたのは、なんでなんだすやろなあ?


戦争は銃や大砲で人を傷つけて、新聞や世論は人を悪ういうたり勝手な批評して人の心傷つけるばかり。みんなが幸せになるための武器は、銃でも大砲でも悪口でもあらしまへん。(頭と胸を指し)ココとココだす


「そうだす。人の気持ちをおもんばかることの出来る優秀な頭脳と、柔らかい心、それさえあったらそれで充分なんだす」

◎「Various Topics」さんは、また、「素晴らしい脚本を書いてくださった、大森美香さんのインタビューのリンクも貼り付けますので、どうぞ」と書いておられたので、案内に従ってNHKのサイトを訪ねました。脚本家の大森美香さんのインタビューがあり、それを読んで、なるほど、こういう思いで書いておられたのかと、納得です。内容の項目と最後の項目の中から一部を書き移してみます:

柔らかな力を描く
   脚本・大森美香さん インタビュー



・ヒロインにエジソンを思う。
・現代にふさわしい夫婦のカタチ。
・幸せの定義とは、一体、何なのか?
・「この世界をよくするには、女性の柔らかな力が必要なのです
 広岡浅子さんが残した言葉の中に、「みんなが笑って暮らせる世の中をつくるためには、女性の柔らかな力が大切なのです」という言葉があります。これは、第一次世界大戦がヨーロッパで始まった頃、だんだん近づいて来る戦争の足音を感じながら浅子さんが若い女性たちに伝えた言葉です。
 まさに今の時代にぴったりの言葉なんじゃないかという思いがしました。社会で女性が働くことって今でもやはり難しいことがあると思います。でも男性に負けないように立ち向かっていくというよりは女性のしなやかさ柔らかさを活かして能力を発揮することで何か新しいものが生まれることもあるんじゃないかーー。そんなことを、ドラマを見てくださる女性の方と一緒に私も思いたいですね。


◎あさを演じた波留さんは勿論素敵でしたが、夫の新次郎役の玉木宏さんも素晴らしかったと思います。私が初めて玉木宏という俳優さんを知ったのは同じ朝ドラの「こころ」でした。落ち着いて地味だけど光っていました。あれから12年だそうです。ビッグになりました。今回は老け役もあり、一見なよなよ?ですが実は器の大きな旦那をとても上手く演じていたと思います。その玉木さんの言葉です:「新次郎はストレートな物言いをする人物ではなく、自分の中でワンクッション置いて言葉にできる人。男だからこそ強くあるということも必要だけど、「柔らかい力」を持つことも必要だと思う」。あさと新次郎、スタートはぎこちなかったものの、最後はお互い支え合って理想のカップルに成長していました。
◎今回は、「Various Topics」さんの4月3日のブログ「NHK朝ドラ『あさが来た』の魅力的なカップルたち、そして込められたメッセージ」を読んで書くことになりました。(ブログはコチラ:http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/d7263d32c1168318138573947bb95245
(トップの写真はネットの画像から、後はNHKのサイトの画面を写真に撮ったものです)