憲法記念日特別企画・改憲派へ向けて放つ”リテラ三本の矢”

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki ·

このリテラの記事三本はどれも一読をお薦め首相周辺や日本会議の論客が、仲間うちでの「嘘ロンダリング」によって、誰かが最初についた嘘をグルグル回して大きな「幻影」を創り出し、遠くから見ている人間に「実体」だと錯覚させる手法が詳しく記述されている現首相の周りには嘘がうごめいている

憲法制定の過程でGHQと関わった白洲次郎氏の『「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レズヒソカニ涙ス』という言葉を初めて知ったのは神戸の「白洲次郎・正子展」でした。
当時のブログにこんなことを書いています:「憲法制定最後のやり取りの後の覚書?に当たる和文タイプで打った原稿。すべて漢字とカタカナ文字なのに、最後の方の「今に見ていろ」だけが平仮名交じりになっていて、ハッとします。最後に「涙ス」となっていました。天皇統治権をそのまま残すという日本政府案と占領軍の間で苦悩するこの時の白洲次郎の悔しさは、当然戦勝国として権威をふりかざすアメリカのやり方にあったはずです。でも、又、世界が求める民主化を理解しない旧弊な日本政府担当者の考え方にもあったのではないかと思うと、この時の白洲次郎の涙は孤独だったろうと思えます。(2009・02・09の蛙ブログ)」

押しつけ憲法論者たちが、憲法改悪に、この白洲氏の「今に見ていろ」を利用したくなる気持ちはわかりますが、白洲氏の本当の気持ちが全く理解できていないと思います。白洲次郎氏の『日本』は、憲法と抱き合わせで結ばされ、吉田茂ただ一人が出かけて行って署名した屈辱の日米安保条約のくびきから解放された、戦勝国アメリカと対等の、『自立した日本』であったはずです。「今に見ていろ」から程遠く、わざわざアメリカで、日本の国会でまだ通ってもいない法律の成立を口約束したり(安倍首相&大島衆院議長)、共産党とは一緒にやりません(民進党細野豪志氏※)なんてことを発表する日本人国会議員に、白洲さんは、どう思っておられるか・・・と思います。
リテラ三部作あらため(日本国内で「三本の矢」が失敗したと言われているのに海外まで行って「三本の矢」と言ってる安倍さんに倣って)「三本の矢」は、憲法改正(悪)を唱えている人たちの押しつけ憲法論に誤魔化されないためのおススメです。

1)<憲法記念日特別企画◉安倍政権と日本会議改憲プロパガンダの嘘(前)

百田尚樹・製作総指揮の「改憲PR映画」がトンデモすぎる! 幣原喜重郎の発言を捏造していた嘘つき作家」(http://lite-ra.com/2016/05/post-2207.html


 まず、冒頭から、ナレーションを務める津川雅彦が「日本国憲法は日本を守るどころか、逆に日本を滅ぼしかねない危険さえ持っています」「日本国憲法は日本を狙う国に実に都合のよいものになっています」と脅しにかかる。大げさな音楽とともに中国、北朝鮮の脅威を煽り、国会前の安保反対デモの映像にかぶせて護憲派を攻撃。そのうえで、憲法9条の改正や緊急事態条項、家族条項の新設の必要性を説いていく。完全にプロパガンダ映画の手法だ。


 なかでも最も強烈だったのが、憲法が誕生した背景と、その成立過程を描いた“再現ドラマ”のシーン。46年2月のGHQ関係者と日本政府側のやりとりを俳優が大げさに演じるというものだが、その内容は、まさに“歴史の曲解”と“押し付け憲法論”の見本市。陰謀論じみたデマゴギーの連続だったのだ。

★全文はコチラで:http://lite-ra.com/2016/05/post-2207.html

2)<憲法記念日特別企画◉安倍政権と日本会議改憲プロパガンダの嘘(後)
「安倍首相と日本会議がふりまく「日本国憲法GHQの押しつけ」は真っ赤な嘘だった! 歪められた白洲次郎の発言」http://lite-ra.com/2016/05/post-2208.html


日本会議の“改憲映画”ではほとんどネグられているが、そもそも、日本政府が敗戦にあたり受諾したポツダム宣言には「民主主義的傾向の復活強化」「基本的人権の尊重」「平和的傾向」などが記載されていて、これを日本政府が受け入れた以上、明治憲法の改正は不可避だった。


 しかし、マッカーサーが日本政府に作成を示唆して出来上がった松本案は、《第二条 天皇は君主にしてこの憲法の条規に依り統治権を行う》という天皇主権がそのまま残り、国民の人権もほとんど考慮されていないなど、実際には明治憲法と大差ないものだった当然、ポツダム宣言の内容に沿うものではない

 
 そして、当時の国民から見ても、松本案は新憲法としてふさわしくなかった。この松本案をスクープした毎日新聞1946年2月1日の社説では、このように評されている。

では、ここで日本会議の“改憲映画”の内容に戻ってみよう。映画のなかでは、GHQとの交渉にあたった白洲次郎が〈「今に見ていろ」ト云フ気持抑ヘ切レズヒソカニ涙ス〉(外交資料館所蔵「白州手記」)と書き残していることを強調する場面がある。


 しかし、これは白州の全体像を無視し、ひとつの記録を改憲に援用する典型的なフレームアップの手法だ。実のところ、当の白州は日本国憲法について「諸君」(文藝春秋)1969年9月号でこう書いている


〈始めから、新憲法を押しつける決心であったかどうかは別として無理のない事情もあった。それは松本烝治博士による日本政府最後の憲法修正案も天皇主権であったからだ終戦直後においても事態の認識はあまかったようだ。この認識のあまさが、戦争自体を誘発したともいえるが。〉【脚註4】

★全文はコチラで:http://lite-ra.com/2016/05/post-2208.html

3)<憲法記念日特別企画◉改憲勢力のインチキを剥ぐ!
改憲派のリーダー・櫻井よしこは「言論人の仮面をかぶった嘘つき」だ! 憲法学者小林節が対談を捏造されたと告発」http://lite-ra.com/2016/05/post-2206.html

櫻井よしこ氏が「嘘つき」だというのは、山崎行太郎氏のブログ「毒蛇山荘日記」を読んでいると、よく書かれていることなので、”やはり”という感じですが、今回「ウソつき」と言った方が、あの憲法学者小林節氏と知って、ちょっとビックリ! 桜井さん、大ウソつきオバサンなんですね。ウソとバレても謝らないし、そのウソを別のところでそのまままき言いふらす.というところがスゴイですね。そろそろ化けの皮が剥がれないと…

櫻井さんに知識人、言論人の資格はありません。言論人の仮面をかぶった嘘つきです
櫻井さんの言説は理論ではなく、櫻井さんの好き嫌いを表現した感情論、あるいは櫻井グループの利害を表現した損得論に過ぎないということです。バカバカしい」


 こんな発言をしたのは、憲法学者小林節慶應義塾大学名誉教授だ。もともと、自民党改憲論議に付き合ってきたタカ派改憲論者で、近年、安倍政権の立憲主義を無視した暴挙に危機感を表明したことで知られる小林教授だが、最近、「月刊日本」(ケイアンドケイプレス)2016年4月号のインタビューに登場、櫻井氏を苛烈かつ理路整然と批判しているのである。

★全文はコチラで:http://lite-ra.com/2016/05/post-2206.html

産経新聞(5月3日)
(細野氏、”アメリカの方々”は反共だと決めつけて言い訳してるみたい。前原氏の方がよほどマシ…アメリカへ行くと同じかな?)

民進・細野氏強調「共産党と政権を共にすること、あり得ない」 米での講演 選挙協力も否定?


 米国を訪問している民進党細野豪志環境相は3日午前(日本時間3日夜)、ワシントンのシンクタンク自民党小野寺五典元防衛相らとともに講演し、共産党との選挙協力について「米国の方々は民進党共産党と協力をするというと違和感を持つかもしれないが、共産党と政権をともにすることはあり得ない」と強調した。
 さらに「選挙協力という言葉も使っていない。共産党が自らの判断で候補者を出さないことについてはプラスになるので、それを認めているに過ぎない」と述べた。

 また、細野氏は夏の参院選に合わせて衆院選を行う「衆参同日選」について「今でもダブル選挙の可能性が高い。そのときに国民に選択してもらえるような準備をしている」と述べた。

 小野寺氏は安全保障関連法が選挙に与える影響に関し、「法案が成立してから賛成が反対を上回っている。選挙に与える影響はない」と説明した。(ワシントン支局)

(昨日は祭日でしたが、ヨーガの先生は、引っ越しで2回お休みだったのをカバーするためお休み無し。孫の来宅で忙しい人を除いて皆出席。写真は「かみぞの」さんのお店の花壇のつるバラと巨大な青いボルジ。2枚目は我が家のバラの蕾)