昨日蕾だった沙羅の花が今朝は咲いていました。
◎昨夜のNEWS23、沖縄県うるま市の笑顔の素敵な20歳の島袋里奈さん、4月28日から行方不明、付き合っていた彼の無事でいての願いもむなしく、最悪の結果に。犯人は元海兵隊員で米軍族の32歳のアメリカ人とのこと。アメリカから帰国した翁長知事、空港で待ち受ける報道陣に、「基地がなければ起きなかった事件」「大変残念」と。
インタビューを受ける沖縄の人たち。「また❕まただよ!これは絶対許せない。米軍は出て行けという感じ」(70代男性)「沖縄に何で基地があるのかなって」(女性)。星浩キャスターは、「昔は小渕恵三さんなど、自民党の政治家で沖縄が好きな人たちが多かった。今の政治家は”沖縄から遠く”、歴史を学んでない。もっと怒ってほしい」と。政治家の誰も本当に怒っていないと・・・これも昨夜のツィートから:
孫崎 享 @magosaki_ukeru ·
沖縄女性殺害容疑。米軍属逮捕、何だこの対応、朝日「自民党沖縄県連会長の島尻沖縄担当相は“内容承知しているがコメントはしない”。安倍首相記者団の問いかけに無言。ケネディ大使「私達は被害者やご家族の皆さんに思いよせている。沖縄県警と日本に協力し、再発防止に一層の努力を惜しまない」
◎これも本当にオカシイ。多くの国民は怒り心頭です。去年の暴挙について:
SEALDs @SEALDs_jpn · 2時間2時間前
どう考えてもおかしいでしょ。
強行採決した安保法の議事録1カ月後に加筆「会議録末尾の補足掲載中に、速記を開始した旨の記録があるものは、昨年の通常国会9月17日の平和安全特別委員会の例、1件だけ」安倍首相「国会のことは国会に任せる」★全文は:「ハフィントンポスト(5/18)」:http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/17/gijiroku_n_10015624.html
強行採決した安保法の議事録、1カ月後に加筆 。「事実ねじ曲げ」 と批判の声も
The Huffington Post | 執筆者: 安藤健二
投稿日: 2016年05月18日 12時24
与党側が安全保障関連法を強行採決した2015年9月の参院特別委員会で、議事録の未定稿では「速記が中断」と書かれていたのに、1カ月後の正式な議事録では「速記を開始」と過去に例のない対応したことを、野党側が問題視している。5月17日の参院予算委員会で、民進党の福山哲郎氏が「事実をねじ曲げる。歴史に背くことになる」と安倍首相を追及した。テレ朝newsなどが報じた。
■「速記中止」だったはずが…
■安倍首相「国会のことは国会に任せる」
「これはまさに事実をねじ曲げる。歴史に背くことになる」として福山氏は、安倍首相に「議事録をもう一度精査し直せと、そういう指示を出していただけませんか」と要請。しかし、安倍首相は「国会のことは国会に任せる。そういう方針でやってきている」と述べるに留まった。
◎さて、今日の本題。いつもお訪ねしている「苫小牧福音教会 水草牧師のメモ帳」さんが、話題の「日本会議の研究」を読んでその内容をブログにまとめておられます。成長の家との深い関係が書かれているとか。「成長の家」と言えば、昔、学生時代の友人のお母さんが信者だったり、こちらに来て子ども会の母親仲間のお一人のお姑さんが熱心な信者で、自宅での集まりのお茶出し接待が大変だというような話を聞いたことが。その「成長の家」との大きな関わりは意外でした。私自身は、教科書問題で、国家主義的な考えが教科書に書き込まれ、その教科書の採用を迫る運動の進め方に、これは大変なことになりそうと気味の悪い予感を感じました。それが、あれよ、あれよという間に、首相と内閣までを生むに至るまでに・・・。その主張の時代錯誤なおかしさや民主主義から程遠いことなど、日本会議の正体を私たちはもっともっと知って、知らせて行かないと…と思います。(引用元:http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20160517/p1)
- 作者: 菅野完
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/04/30
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菅野完『日本会議の研究』・・・生長の家原理主義者たちがその中核
1.話題のベストセラー、菅野完『日本会議の研究』を借りて読むことができました。amazonに注文してからもう一ヶ月近くなるですが、重版がかかっているとか。また、日本会議から出版差し止め圧力がかかっているとかいう話もあります。どちらが本当なのか私にはわかりません。
ネット情報をかき集めただけの本なのかな、と、それほど期待しないで読んだのですが、そんなことはなく、安倍政権を突き動かしているというか、閣僚の8割が日本会議メンバーというほとんど安倍政権そのものである日本会議の淵源が、新宗教、生長の家原理主義運動であることが克明に調べ上げられていました。谷口雅春が教祖である生長の家は、1983年に政治運動からいっさい手を引いたそうで、それまで政治運動にかかわっていた民族派学生運動の家の教会信者たちが外に出て、連携しつつ日本会議、日本政策研究センターなど安倍政権をコントロールする運動を展開してきたということです。
日本会議のイデオローグたちが、学問の世界では無名の人々であったり、ずぶの素人であることをもって軽視するむきもあるようです。「集団的自衛権は合憲だと解釈する憲法学者はたくさんいる」と官房長官がのたまいましたが、ふたを開けたら学界から相手にされない3人だけであったように。
しかし、実際に、この団体が組織運動をもって政府を突き動かしているのですから、ただごとではありません。その中核を担う「一群の人々」は社会の右傾化に乗じてにわかに集まったという人々ではなく、数十年をかけて教祖谷口雅春が唱えた「明治憲法復元」を究極目標として、ぶれることなく地方組織を営々としてつくり、諸宗教団体をまとめあげて集票装置を用意して、今日にいたっていることがわかりました。
こうした地道な組織作りをしてこず、浮動票頼みの運動は、よわよわしいものですね。ちなみに、聞くところによると、自民党の地方組織率は3割、公明党が1割、共産党が1割で、あとは浮動票ということです。
日本会議なるものの中核が、生長の家原理主義者たちだという事実を克明に世に示したこの本は出版取りやめになるのでしょうか?微妙なところだと思います。とにかく、この実態が知られることは、日本会議にとってはとても不都合なことのようです。
★ 本書で紹介される中心人物たちが、こちらに紹介されています。
組織ということでいうと、日本会議の組織力・動員力の源泉として、筆者は、通常教えの違いからまとめにくいはずの、もろもろの宗教団体をまとめていることを指摘していました。日本会議が彼らをまとめるキーワードは、<皇室中心、改憲、靖国参拝、愛国教育、自衛隊海外派遣>といったものです。
日本会議にかかわっている宗教団体のリストには以下の名があります。
神社本庁、伊勢神宮、熱田神宮、靖国神社、明治神宮、岩津天満宮、黒住教、オイスカインターナショナル、大和教団、天台宗、延暦寺、念法真教、仏所護念会教団、霊友会、国柱会、新生儒教教団、キリストの幕屋、崇教真光、解脱会、モラロジー、倫理研究所。・・・おそらく、これらの諸団体の信者たちは、自分たちがこんなにいろんな宗教といっしょに巻き込まれて運動しているのだということを知らないのではないかと思われます。
ここからは筆者の感想。なぜ、こんないろいろな宗教団体がまとめられたのか?一つは、彼らが共感するのが上にあげた5つのキーワードであることでしょうね。団体によって個人によって、5つのキーワードのどれに共感するかについては濃淡があるでしょうけれども。
もう一つは、生長の家そのものでなく、生長の家が政治運動から手を引いたために、浮き上がった生長の家原理主義者たちが中核になったので、表向き、「生長の家」を看板にせずに、諸宗教を巻き込むことができたのであろう、ということです。
◎「水草牧師」さんも、先日の安倍首相の「立法府の長」発言を取り上げておられます。
単なる間違いなのか、それとも本気でそう思っているのか・・・。「本気で思ってる」可能性が、言動のあちこちに見受けられるのが本当に恐ろしいことです。昨日のブログ(http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20160519/p1)からです。
いまさら言うまでもないことですが、立法府の長は衆参両院議長であり、憲法解釈の最高責任者は最高裁長官です。立法、司法、行政という三権分立の原理が憲法には貫かれています。その中で、国権の最高機関は立法府です。なぜなら、立法府を構成している議員たちは、主権者である国民が直接に選んだ者たちだからです。
しかし、行政府の長である内閣総理大臣安倍晋三氏は、「私は立法府の長であります」(2007年4月18日、2016年5月16日)と発言しました。かつては、安保法案について「憲法解釈の最高責任者は私です。」(2014年2月12日の国会)とも発言したのです。これらの発言からすると、驚くべきことですが、安倍さんは、三権を一身に担っていると思い込んでいると判断せざるをえません。そして、実際に、そう仮定すると、これまでの安倍さんの振る舞いが納得できるからおそろしい。
<写真は、沙羅(夏椿)のツボミ、わずかに残った青い二ゲラ、白い十薬(ドクダミ)、ピンクの鉄線(クレマチス)、庭セキショウの小さな花>