「伊勢志摩サミット・隠された政治的意図(エコノミスト)」と「甘利氏を落選させる会」と矢部宏冶「日本はなぜ、『戦争が出来る国』になったのか」

◎「星の金貨プロジェクト」さんの【 憲法改変への序曲、伊勢志摩サミット開催の裏に隠された政治意図 】★英「エコノミスト」誌の全文翻訳はコチラで:http://kobajun.chips.jp/?p=27934


宗教も政治も、そして原爆投下すらも、安倍首相の国家主義政策実現のための演出に利用される
憲法9条の廃止、歴史の書き換え、国家神道の復活 - 伊勢志摩サミットの演出に隠された国家主義的野望
安倍首相は戦前の宗教的、社会的、政治的秩序を甦らせようとして活動を続ける組織の一員
エコノミスト 5月21日
Banyan

Rebuilding bridges

As the G7 gathers in Japan, religion, politics and the bomb will all help Shinzo Abe

May 21st 2016 | From the print edition

◎舛添都知事の問題を連日延々と放送し続ける民放のお昼の番組には呆れます。みっともない問題だし、都税を何と思ってるのか、言い訳に及んでは話にならないというのも分かりますが、その陰に巨悪を見過ごすマスメディア・・・・他にもっと大きくて肝心な問題が幾つもスル―されてきたことを思うと一緒になって騒ぐ気にはなれません。見逃してほしくない巨悪はコチラです。甘利氏、病気を理由に国会へ顔を出さず、その陰で選挙運動とは?呆れてしまいます。こっちはどうして取り上げられないの? 甘利氏の地元では「落選させる会」が出来たとか:


★引用元は「ウィンザー通信」さん「地元で発足した『甘利氏を落選させる会』!日本全国津々浦々で、『◯◯を落選させる会』を立ち上げよう!」(http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/89de01e009065c49187d03feb83c726b
◎久しぶりに天木直人氏の文章を読みました。相変わらずの熱い調子で沖縄の米元海兵隊員による不幸な死体遺棄強姦殺人事件に触れて書いておられますが、今回は矢部氏の新著の紹介がメインです。一部を:(引用元:http://no-nukes.blog.jp/archives/8587362.html#more


米軍属による 沖縄女性殺害事件の衝撃
天木直人のブログ 2016年5月21日

(前略)
 今度の報道で、「軍属」という、およそ日本語になじまない言葉が存在する事を我々は知った。
 これは、日米安保条約の事実上の主役である日米地位協定に出てくる言葉だ。すなわち、米軍基地内で働く軍人以外の米国職員と言う意味だ。


 米国人は軍人だけでなくすべての者が、軍用機で自由に日本の米軍基地を往復できる。入国審査を一切受けることなく、誰もが米国軍用機に乗れば米国本土と在日米軍基地を往復できる。そしていったん在日米軍基地に降り立てば、そこから日本のどこにでも自由に行き来することができる。日本で不祥事を起こしても、在日米軍基地に逃げ込めば、日本の主権は及ばない。犯罪でもスパイでも何でもできるのだ。


 なぜ、このような、世界でも異例の二国間関係がいまでも対等であるべき日米間で厳然と存在するのか。それは、日本政府が、国民に知らせることなく、日米安保条約の交渉の過程で米国に譲歩して合意したからだ。それがこの国の戦後70年の日米関係なのだ。だから、今度の事件も、日米安保条約、すなわち日米地位協定に指一本触れさせることなく、封印されてしまうだろう。


 この不条理を見事に解説してくれる本が、5月27日に発行される「日本はなぜ、『戦争ができる国』になったのか」(矢部宏冶著 集英社インターナル)という本だ。(後略)

◎矢部氏の新著を紹介するブログです:http://blogs.yahoo.co.jp/orakohos/13577421.html


矢部宏冶著 日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか、驚くべき事実が!


ベストセラーになった前作(『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』)を、はるかに上まわる衝撃の事実! 日本の戦後史に、これ以上の謎も闇も、もう存在しない

 
この本には、日本国民のみなさんが知ったら、卒倒しかねないことがたくさん書かれています。しかし、それらはすべて、公文書にもとづく疑いようのない事実なのです。なかでも驚かされるのは、1950年6月の朝鮮戦争・勃発以来、アメリカの周到な計画のもとでむすばれた数々の条約や協定が、わたしたち日本人の知らないあいだに、次のような恐るべき密約を成立させていたという事実です。

 
戦争の脅威が生じたとアメリカ政府が判断したときは、すべての日本軍は、アメリカ政府によって任命された最高司令官の指揮のもとに置かれる。 つまり、「日本政府の判断とは関係なく、もしアメリカ政府が戦争をする必要があると判断したときは、日本の自衛隊は、米軍の最高司令官の指揮(命令)のもと、その戦争に参加し、ともに戦う法的な義務を負っている」ということです。これが本書のテーマである「指揮権密約」という、アメリカがもつ巨大な法的権利の正体であり、日本が負う巨大な法的義務の正体なのです

 

??えっ! いったい、いつ、どこで、だれが、そんなひどい取り決めをむすんだのだ!?それは、この本をお読みになればわかります。そしてこの密約の存在を知れば、いま日本の国境というしばりを越え、海外へ派兵されようとしている自衛隊が、いかに重大で深刻な歴史的役割を負わされているかがわかるでしょう。
??でも、日本には憲法9条があるじゃないか!この本を読めば、その憲法9条が、どのようにしてその理想と効力を奪われていったかが、はっきりとわかります。そしてその理想を取りもどすために、わたしたちがいったいなにをすればいいかも、わかります。


膨大な資料群のなかから、「指揮権密約」という戦後最大のタブーを浮かび上がらせ、その存在を証明した著者の緻密な思考と情熱。本書では、日本の戦後史に隠された謎のすべてが、ついに解き明かされます。


◎矢部氏の『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』は、大変勉強になりました。この「指揮権密約」は、この本でも一部触れておられましたが、今回、この「指揮権密約」を中心に安保法制が施行された今、新しく本を出されたようです。矢部氏の前作では9条をパリ条約までさかのぼって考えることを知り、「憲法の無意識」(柄谷行人著)では、経済・政治・思想史の中での位置づけを知りました。内村鑑三フロイトやカント、中江兆民や北村透谷が出てきます。人類史の中での9条の位置づけを知ると、柄谷氏の「日本がなすべきであり唯一なしうることは9条の実行」ですという意味が明確になってくるような気がします。矢部氏のこの本も、読んでみたいと思います。
(アジサイ、奇妙な二ゲラの花、穂の根元から咲きだす柏葉アジサイ、寄せ植えのラベンダー