相次ぐレイプ、「蝶になったRINAさんへ」(三上智恵「沖縄撮影日記」から)

山崎 雅弘さんがリツイート


布施祐仁 ‏@yujinfuse · 5月30日

・つまり、アベノミクスは景気の好循環を創り出すのではなく、富の一極集中と格差を拡大させる政策であることが、この3年余ではっきりしたのだと思います。政策の失敗が明確になったのであれば、本来は政策を見直すべきです。しかし安倍首相は消費増税を延期してアベノミクスを継続しようとしている


今回の消費税増税延期を「とりあえず増税にならなくてよかった」で済ますのではなく、アベノミクスの失敗を直視して経済政策の転換を図る機会にしなければなりませんこのまま亡国の道を突き進むわけにはいきません。言うまでもなく、7月の選挙は、この転換の最大のチャンスとなります

◎伊勢志摩サミットとその後のオバマ大統領の広島訪問、これを利用して消費税増税を再延期して参院選にという安倍首相のシナリオは、ここまでは筋書き通り。安倍さんの思い通りにはさせないという結果に出来るかどうか、あとは国民が決めること。そのためにはどうすればよいのか?解りませんが、とにかく、今まで通り、ブログを書き続けることで…
オバマ大統領の広島演説の後、安倍首相は、日米は同盟関係であると同時に友情も、という言葉を使っていたと思いますが、友人なら、その娘にこんなことが起るでしょうか。
「マガジン9条」の三上智恵さんの記事。これは同じ女性の立場で読むと、本当に胸打たれるものがあります。

     第50回


蝶になったRINAさんへ


〜元米兵暴行死体遺棄事件の衝撃〜



うりずんの 島の空 高く
黒い蝶が舞い 消えていった


緑豊かな やんばるに育まれ
愛をいっぱい浴びて 笑って 周りを照らして
そして 愛を確かめあった人と
命をあわせて 命を生み出し
愛のバトンを渡していく はずだった


その命のリレーは 唐突に終わった
20歳の光り輝く日に


彼女の残した笑顔が
あまりに愛らしかったので
天の神さまは
舞い上がる蝶の 最後の記憶を 消した


愛の詰まった地上の記憶
それだけを持って
黒い蝶は 天に迎えられた


神さまは
蝶の最後の記憶を
黒い粉にして
おろかな国の民
すべての頭の上に
まんべんなく 降らせた


そして
光り輝く季節を終わらせ
島の人々が 心置きなく泣けるよう
黒い雲で覆った


今年3月に米兵が那覇で起こしたレイプ事件について、この連載の第45回で文章を書いた。あまりに五臓六腑を絞るように言葉を手繰り寄せて書いたせいか、その後具合が悪くなった。だから、軍隊と暴力とレイプの関係や、沖縄が70年も他府県と違ういびつな社会構造の中、告発する声さえ押し殺してきたことや、守れなかった島の男性たちの心をも壊すものであることや、そんなことはもう書きたくない。できればこの事件についてなにも書きたくない。事件の詳細は他でみて欲しい。ウォーキングをしていたら元海兵隊の男に突如棒で殴られ、性の捌け口にされて草むらに遺棄された。ここまで言葉を並べるにも、息を削るように不自然な呼吸になってしまう。このことについては冷静でいられない。

◎三上さんが、「もう書きたくない」と言っている内容を本土にいる私たちは読むべきだと思いました。是非ブログを訪ねて、読みたくなくても、読んでみてください。沖縄の米兵によるレイプ、守ることのできなかった男性の側でも、その怒りと傷は・・・

★コチラ、第45回(「キャンプ・シュワブの兵士/ レイプ事件の激震http://www.magazine9.jp/article/mikami/26692/

◎第50回の記事からもう少し引用です:

「謝罪と再発防止」はもういい。今回はみなそう口をそろえる。「綱紀粛正・オフリミット」。それで何も変わらなかった。事件事故の度にそんなごまかしで中途半端に抗議の拳をおろしてきた自分たちが、何よりも呪わしいのだ。殺人・レイプ・放火など米軍の凶悪事件だけで500件を超える。もしも過去のどこかで徹底的に抵抗して基地を島から追い出していたら、彼女の人生は続いていたのだ。


敗戦と占領で、他国の軍隊との共存を余儀なくされた。でも70年もその状況を甘んじて受け入れ、変え切れなかったのはだれか。私もそのうちの50年、少なくとも大人になってからの30年の責任からは免れない。新たな犠牲が出るまでこの状況を放置したのは、私。変え切れなかったのは私だ。


沖縄に住む大人たちだけの責任ではない。戦争をしないといいながら、よその国の武力に守ってもらうことの矛盾には向き合わず、彼らの暴力を見て見ぬフリをしてきた国民全員が加害性について考えてみるべきだ。「安全保障には犠牲が伴う」などという言説に疑問も持たずに、武力組織を支え、量産される罪を許し、予測できた犠牲を放置した彼女を殺したのは元海兵隊の、心を病んだ兵士かもしれない。が、彼女を殺させたのは無力な私であり、何もしなかったあなただ。


米軍の凶悪犯罪をもうこれで本当に最後にしたい。あらゆる対策は無効だった。どうすればよいか? すべての米軍に出て行ってもらうしかない
「いくらなんでもそれはちょっと…」と言いながら、解決策も提示せず、動かずにいる人は、次に起きる凶悪事件の無意識の共犯者だ。


(後略)

★全文はコチラで:http://www.magazine9.jp/article/mikami/28128/