8月の終わりに・・・

(2つ目です)
2,3日前から少し涼しくなりました。30℃を切るとこんなに過ごしやすいものか…とびっくり。やっと、Sさん宅訪問を8月中にと電話をすることに。夫の留守中が良いと思って、「日曜日だけどいい?」「 いいよ〜、Yさんも呼んどくから〜」「そう、それは楽しみ」ということで、日曜日の午後、桜通り沿いの石垣の上のSさん宅へ。前日に千葉の夫の古い友人から届いたナシと、父がコーヒータイムに来られなくなって飲まなくなった”やぶきた茶”の真空パックと、この夏最後と言ってKくんが自転車で届けてくれた小太りのゴーヤを一本ずつ入れた紙袋を2つ用意して、日傘をさして出かけることに。(写真はまだまだ咲き続けるノボタンの花。青く見えますが、本当は御高祖(おこそ)頭巾の紫色です)
Sさん宅は、道路に面した処は大きな車庫になっていて、東側は表札のある大きな鉄の門扉。西側には小さな鉄の扉。こちらにSさんの名前と会社の名前が書いてありました。チャイムを鳴らすと「上がってきて〜」とSさんの声。階段を上がった上にある家は下からは全く見えません。
桜通りの桜の木が下に見えて芝生のお庭があります。「お邪魔しま〜す」とドアを開けるとYさんがお出迎え、「お久しぶり〜」。入ったところはガラスで囲ってある温室みたいで大ぶりな観葉植物が茂っていました。中に入ると大きなテーブルがあって、奥に一人、二十歳くらいの女の子。お兄さんが経営しているイタリアンのチェーン店の従業員を4人預かっているシェアハウスと仰っていたので、このこと! この福岡出身という牟田さんを交えて世間?話。

父のことを聞かれたので、6月初めの圧迫骨折から、誕生日、その後の百寿の会の話をしたら、100歳! と牟田さんが素っ頓狂な声を上げたので此方がビックリ。100歳は「信じられない」未来ですよね〜。2,3年先だって想像もつかないお年頃ですもんね。
アイスコーヒーを出してくださって、牟田ちゃんが、ポテトチップスの福岡ヴァージョンの大袋を開けたいというので、舎監さんのSさんがお皿を持ってきて、「じゃ、ここに」。関西で売ってるものより醤油味が利いているんだそうです。一人では大きすぎるので4人だったらとこんな時を待っていたとか。手元の銘々皿にはYさん持ち込みのカステラ。コーヒーとカステラとしっかり味のポテトチップスを交互に食べると、これがナカナカいけます! 牟田さんは、就活で夏休みのお試し期間。最近は、大手を望まなければ、学生の方が選べるのよとSさん。牟田さんは、この日は休みの日で、2時ごろ外出して夜10時帰宅予定と言い置いて、綺麗にお化粧して出かけていきました。こんなにお話しする子は、教育大なのに先生になりたくないという牟田ちゃんだけで、あとは黙ってる子が多いとか。

さて、Sさんは、ご両親と一緒に住んでおられて、そのご両親が亡くなられて独身で一人。寂しいときにパニック障害になり、お隣りへ泊めてもらったことがあったそうです。お隣りもご主人を若い時に無くし息子さんとの二人暮らしで、快く、泊めてくださったそうです。Yさんは7年前にご主人を亡くし、マンションで一人暮らし。寂しくて泣き暮らしたこともあったけど今は大丈夫とか。「一人で寂しくなったら、ホンマに泊まりに来てくれていいのよ」とSさん。私は、箕面に来る前も、夫の両親と同居していた時期があり、今は37年ほど両親の隣で暮らしてきましたので、寂しさとは無縁で来ました。親が隣にいて煩わしいと思うより、二人暮らしで孫もいない私たちには寂しくなくって有り難いな〜と思いつつ、その分、両親が亡くなった時は寂しくなるだろうな〜と思うことがあります。お二人のお話は、将来の私にも関係があるお話。こうやって、ヨーガの仲間同士、時々話し合うことが続けられればと思います。
Yさんは、妹さんを待たせているのでと3時に帰られ、残った私は、Sさんに、「そうそう、我が家に来られた日一緒だったヨーガの仲間が教えてくれたマッサージを父にすると、とっても気持ちよさそうにして喜んでくれる」と報告。「あぁ、あのとき、教えてもろたね〜、どうするんだったっけ? そうや、ユックリさするんやったね〜。したことないわ、してあげれる人がいていいね〜」「そうなの、私のできるのはこれしかないと思ってやってるの」と。4時前に「じゃ、今度はまた我が家に来てね〜」と言って、初訪問のお宅を後に。

今日、月曜日は、訪問医の先生の診察日。「先週、リハビリデイサービスで言われた血圧が低いというのは気にしないでください。心臓がポンコツ心不全)で、血圧を上げると壊れてしまいますので、薬で血圧を下げてますので」と解りやすい説明を受け、「100歳にしては、とても元気、よくなりました。歩けることが健康の元なので、歩くことを目指して頑張りましょう」と、カリウム濃度を下げる薬と痛み止めの薬も止めることに。処方箋を置いて行かれたのですが、雨風きつく、明日でもいいかと思っていたら、母がお金を持ってきて、「いつでもいいから、薬局にある水も買ってきて」と言い置いて行きました。
年寄りの「いつでもいい」は、「今すぐ」なんですね。梨のお礼状もポストに投函したいし、今からだとちょうど12時ごろ帰ってこられそうだしと雨傘をもって外へ。分包にしてもらう時間を待っている間にも雨風がいよいよ激しくなります。かかりつけ医で今の訪問医を紹介してくださったOさんは癌のため入院、代診の医師を何人か頼んでおられ、この薬局にも薬を求める患者さんがいつ行っても大勢詰めかけています。でも、さすがこの大雨、私のほかは2人だけでした。今一番激しいですね、と言われましたが、帰るしかありません。最短距離を行くことにして、細い通り抜け道から図書館前へ。何年か前の大雨の日に水が溢れ出した箕面の山直結の用水のところは、もうすでに濁流になっていました。こんな日、頼まれなければ外に出ることもないと思いながら、桜のトンネルへ。傘を持ったママさんたちが見えました。幼稚園のバスのお迎えですね。警報は朝出てなかったのでしょうね。

我が家の車庫の前にバイクが止めてあります。お昼の食事介助のヘルパーさんです。バイクも大変だったでしょう。そういえば、先生の所見のところに「少し栄養失調」「少し貧血」と書いてありましたので、父にとって食事は大切です。週3回のヘルパーさんと週1回の看護師さんのおかげで命が繋がりました。
家の中に入って濡れた上下を着替えてから、薬と水を持って隣りへ・・・。先生が往診に来られる直前、夫からも電話があり、雨で早めにロープウエイで山麓駅に降りて、今夜は予定通りペンション泊りという連絡も入りました。これで無事、帰ってくるでしょう。いよいよ夏の終わりが近づいてきました。