19日は敬老の日。午前中、隣の両親を迎えて、我が家で、コーヒータイム。コーヒー豆は、30年以上も前から、母が俳句の日に千里阪急のデパ地下で仕入れてくることになっているマンデリンです。以前は直前に機械で挽いていましたが、今は、挽いたコーヒーをペーパーで濾して私が淹れています。ときどき、これも母が買ってくるキリマンジャロを少し足すこともあります。この日は、生協さんで注文していた黒糖カステラを添えて、ささやかな敬老の日のお祝いを4人で。父は先週末、桜並木の出口近くにある理髪店で散髪と髭剃りも済ませていますのでサッパリとして元気そう。この日を100歳で迎えられるとは本当に母の頑張りのおかげです。
午後になって、3時過ぎ、小雨のなか傘をさしてカメラを手に彼岸花の田んぼを目当てに出かけました。
途中から、空が明るくなり雨が上がったようなので、傘は手にもって、坊島(ぼうのしま)の田んぼが見えてくる道を早足で行くことに。
鍋田川の手前から赤い塊が見えてきました。稲穂も垂れ始めて、もうヒガンバナが咲いているようです。
土手を上がる手前で足元に直径15〜20cmほどもある大きな真っ白なキノコがたくさん。このところの雨続きでニョキニョキ出てきたんですね。
いよいよ竹下橋を渡って三本糸杉。そこの水路沿いにたくさんの彼岸花が咲いているので、初めてこのあぜ道を北に入ることに。
雨でじっとり草が濡れているので、滑らないよう気を付けながら歩いていると、アチコチで、ぽちゃん、ぽちゃんと音がします。カエルが、大小取り混ぜて、私の足元から逃げて水田のなかに飛び込む音です。久しぶりにカエルの姿を見ました。
帰って、父に写真を見せたら三枚の写真を選んでくれましたので少し大きくして並べてみます。
父がカメラを趣味にしていた95歳ごろまで、秋の今頃になると必ず訪ねる場所がこの田んぼの彼岸花でした。
父に教えてもらった彼岸花の名所です。
昨年まで、この田んぼから住宅街に入る手前の水路沿いに咲く彼岸花が一番豪勢だったのですが、
今年は小さな田んぼが耕作放棄地になって雑草が生い茂り、
不思議なことに、あぜの彼岸花も姿が消えていました。
◆先日届いた古賀茂明氏の「フォーラム4通信第22号」に、お米の値段についての記事がありましたので、コピーです:
【2】お米が上がる?
最近の日経新聞の記事を読んでいると、どうもコメの価格が上がりそうな気配だ。15年度も例年通り、コメの消費は減ったのだが、農水省は、何とかコメの価格を上げようとしている。これ以上上げたら、またコメの需要が減少してしまうのに。
普通は、売れないものの値段は下がるものだ。ところが、コメはそうならない。そこにはどういうからくりがあるのか。
実は、自民党と農水省がとんでもない政策を実施しているのだ。それは、とにかくコメの値段を高く維持しようという政策だ。もちろん、コメ農家の歓心を買うためだ。
コメと言っても様々な用途がある。一般家庭が買っている「主食用米」が、年々販売量が減り、放っておくとどうしても価格が下がる。そこで、これまで、その生産を減らそうとしてきた。これが「減反政策」だ。しかし、この政策はいくらやっても、結局いたちごっこで、日本のコメ農家はどんどん疲弊して行くばかりで批判が高まった。困った農水省は、2018年からの「減反廃止」を打ち出した。これは、日本の農政の大転換だ。
ところが、ただ、減反を廃止するとコメが増産され価格が下がる。本来は減反廃止の目的はそこにあるはずなのだが、どうしても農家の歓心を買いたい自民党は、新しい方策を編み出した。それは、「主食用米」を「飼料用米」にシフトする政策だ。つまり、コメ全体では生産を減らさないが、主食用米だけは減らすという政策だ。しかし、「飼料用米」は主食用米よりもけた違いに安い。それでは、農家の収入が激減するので、とてつもない補助金を出すことにした。それによって、「飼料用米」を作ると必ず儲かることになった。
実は減反政策はやってもやっても目標を達成したことはなかったのだが、去年は、初めて達成した。つまり、主食用米生産の目標削減量を達成したのである。その結果、主食用米の生産が減って、需要が減っても値段は高止まりしたのである。銘柄にもよるが、値上がりしたものが多かった。
今年も、同じ政策のおかげで、生産抑制に成功したので、16年産米の卸売価格は値上がりし始めている。新米が店頭に並ぶ頃には、消費者も実感することになる可能性が高い。
ちなみに、飼料用米へのシフトが進んだことにより、加工用米(煎餅・菓子などに使う)も減ってしまい、加工業者が苦しんでいるそうだ。また、少し質の低い「業務用米」(弁当などに使う)も値段が上がり、苦しくなった弁当屋などは、加工用米を混ぜて使うところも増えたという。
それにしても、いつまで、こんなまやかしの政策を続けるのか。コメを日本の輸出産業にしたいなら、やるべきことは3つ。
1) 価格競争力を高めるために価格は下げる
2) 輸出用の量を確保するため、生産量を増やす
3) 海外米の追い上げに勝つためにより質の高いコメにシフトする
ところが、今、農水省がやっていることは、この3つすべてに逆行することだ。より付加価値の低い飼料用米にシフトし(3の逆)て、主食用米の生産量を減らし(2の逆)、それによって価格を上げる(1の逆)という政策だ。
よーく頭を冷やして、一から日本のコメ農政を考え直して欲しい。
(引用元:【フォーラム4通信第22号】)
◎お米のついでに、「shuueiのメモ」さん9月11日の記事「過保護は大ウソだった 日本の農業が衰退した本当の理由」からです。いろんな考えがありますね。
現在、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉における最大の焦点となっている、日本の農業だか、これまで“閉鎖的”でなおかつ“過保護”であると、しばしば諸外国の非難を浴びてきた。
だが、東京大学大学院農学生命科学研究科の鈴木宣弘教授は、この見解に対して首を横に振る。
「まずハッキリさせておきたいのは、日本の農産物市場はまったく閉鎖的でないということです。それどころか一般的に“聖域”と呼ばれるコメ、小麦、乳製品、砂糖、牛・豚肉の5品目を除けば、日本の農産物の関税は野菜類が3%、生花が0%といったように、先進国の中でも極めて低い。どんどん関税を下げていった結果、日本の農業が衰退していったと考えるほうが正しいのです」
さらに、鈴木教授が続ける。 (全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20160911/1473540370)