NHK署名のお知らせと「文化の日」を「明治の日」にしたいんだって

NHKの籾井会長再任に反対する署名があります。締め切りは明日4日です! 

想田和弘
‏@KazuhiroSoda
NHKの籾井会長再任に反対する要望に署名し、賛同しました。すでに2万4000筆くらい集まっているようです。みなさんもぜひ。11/4締切。→「次期NHK会長選考にあたり、籾井現会長の再任に絶対反対し、推薦・公募制の採用を求めます
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1D4yp1YoQ_aQSKAGJcwLYAO45Xdi43m0h9bXB1ZJroOSyKg/viewform?c=0&w=1 


◎今日11月3日は、文化の日。そして何より「憲法公布の日であり、九条の日です」(「生き生き箕面通信」:http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/6bcd7b2dc471aac6937d4253da200f5f)。 戦前は『明治節』と呼ばれていたそうです。私も生まれたのは戦争が終わる1年前ですが、物心ついたのは昭和でしたので、母がそういうのを聞いた覚えがある程度です。Wikipediaでは「明治節(めいじせつ)は、1927年(昭和2年)から1947年(昭和22年)まで、明治天皇の誕生日に相当する11月3日に制定されていた日本の祝日。それまで祝日とされていた三大節(新年節、紀元節天長節)に追加されたことから、制定後は四大節のひとつとなった」とあります。
この日を、明治を偲ぶ『明治の日』にしたい人たちがいます。昭和の大戦争は明治の欽定憲法の下で行われました。「大日本帝国万世一系天皇之ヲ統治ス」(第1条)。天皇にあらゆる権限が集中していて、軍部が「統帥権」を利用して好き勝手やった時代、臣民と呼ばれた国民が多大の犠牲を払わされた時代、そして多大の迷惑を近隣諸国にも与えた時代。戦前回帰したい人たちは、おかしなことに、平成(の今の)天皇の、皇室典範を変えて生前退位というご意向には反対で一代限りの対応で済ますつもりのようです。中には、天皇天皇制が分かっていないなんてことを言い出す人も。天皇に敬意をもっているのではなく天皇の権威を自分たちのために利用したいだけなんですね。

明治節?復活の集会に参加した防衛大臣が「神武天皇の偉業」と発言したり、国会議員が「五箇条の御誓文こそ本来の憲法」と言ってみたり、こんな人たちが国会議員や大臣を務めている今の日本、本当に背筋が寒くなります。日本史の教科書はいったいどうなっているのやら?こんなことをまさか教えていないでしょうね・・・・わかりませんね。

内田樹さんがリツイート
平野啓一郎 ‏@hiranok
平野啓一郎さんが早川タダノリをリツイートしました
「神武」以来の「日本のよき伝統」って何なのか?どこから手を着けていいのかわからないくらい滅茶苦茶なことを言うと、みんな面倒だからスルーする。で、それがまかり通ってしまう。新聞は面倒くさがってはいけないんだけど、無批判。せめて然るべき歴史学者のコメントでも載せたらどうか?

早川タダノリ
‏@hayakawa2600
神話も歴史もごたまぜ脳になると、こんなうわごとが出てくる: 稲田朋美防衛相「神武天皇の偉業に立ち戻り、日本のよき伝統を守りながら改革を進めるのが明治維新の精神だった。その精神を取り戻すべく、心を一つに頑張りたい」


「明治の日」制定求め、自民議員ら国会内で集会
http://www.asahi.com/articles/ASJC14W0VJC1UTFK00J.html



 明治天皇の誕生日である11月3日を「明治の日」にしようと、祝日法改正運動を進める団体が1日、国会内で集会を開いた。明治維新から150年の節目にあたる2018年の実現に向け、超党派での国会議員連盟発足を目指しているが、国会議員の参加は14人で、うち自民党以外は2人にとどまった


 この日の集会には約140人が参加。明治の日の実現を求める約63万8千筆の署名が自民党古屋圭司選対委員長に手渡された安倍晋三首相に近い古屋氏は「かつての『明治節』がGHQ(連合国軍総司令部)の指導で大きく変わることを強いられた。明治の時代こそ大切だったと全ての日本人が振り返る日にしたい」と決意を述べた。
 稲田朋美防衛相も「神武天皇の偉業に立ち戻り、日本のよき伝統を守りながら改革を進めるのが明治維新の精神だった。その精神を取り戻すべく、心を一つに頑張りたい」と語った民進党からは鷲尾英一郎衆院議員が参加した。

五箇条の御誓文こそ本来の憲法」 国会議員の主な発言http://www.asahi.com/articles/ASJC17WVYJC1UTFK01K.html


 青山繁晴参院議員(自民)》 西洋の憲法と、日本語の憲法は全く別物だ。私たちの憲法は古代の十七条の憲法に始まり、それが近代化されたのは明治憲法ではなく、本来は五箇条(かじょう)の御誓文。御誓文こそ、私たちの本来の憲法だ。「明治の日」が制定されれば、そういう根幹に立ち返ることを子どもたちに話すこともできるのではないか

日本会議のリーダー格、百地章・日大教授の記事をとりあげて山崎氏が反論です:

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki
日本人の伝統取り戻す 日本会議政策委員の百地章・日大教授(日経、10月9日)http://www.nikkei.com/article/DGXLZO08178850Y6A001C1TZJ000/ 
戦前回帰を目指しているという指摘もあるが間違いだ。『戦前=悪』と決めつけるのもレッテル貼りだ。本来の日本の良さを否定するのをやめ、日本人の伝統を取り戻すための活動だ語るに落ちるとはこのことだろう。前段は「戦前回帰ではありません」だが、それだけだと「この人たちも戦前を否定的に捉えている」と「誤解される」恐れがあるので、後段を追加する日本会議の人士が、戦前の価値観を「本来の日本の良さ」と理解している事実を、自ら告白してしまっている。


▼「日本会議の目指すものは戦前回帰じゃありません」という擁護論は今でも時たま目にするが、戦前の価値判断(国家神道と国体思想)を肯定・賛美する言説が山ほどあり、次々と新たなネタも生まれている以上、もうその路線で日本会議を庇い続けるのは無理だろう現実から目を逸らさなければ成立しない。

(2枚の写真は、シシガシラの弾いた殻です。中に実が入っていました。先日、北側のこの木の下を箒で掃いていたら実がいっぱい落ちていて気付きました。椿の殻の半分もない小さな殻ですが、反り返るように弾いて実を落としていました。こうやって子孫を残そうとしているんですね。)