新聞記事切り抜きと憲法について

日経新聞19日(土)の朝刊、最終頁の「交遊抄」という小さなコラムに友人の名前が。


そういえば、毎年、日本ではノーベル文学賞村上春樹さんが受賞するのではないかとここ数年、文学賞の発表まじかになると期待している人たちの集まりがテレビで紹介されるくらいですが、彼女も毎年、新聞社からこのケニアノーベル文学賞候補のグギさんの受賞に際してのコメントを準備するよう依頼があると話していました。グギさんに限らず、彼女の賀茂川沿いのマンションはアフリカのお客さんたちの宿泊所になっています。早生まれの彼女は私が71歳の去年、70歳の定年を迎えました。それまで、大学で教えながら子育てや孫の世話や主婦業もこなし、アフリカや海外出張もこなし、義母を見送り、そして私たち学生仲間のグループのミニ同窓会の受け入れもしてくれていました。

専業主婦の私にとっては、彼女は社会の窓でもあり恩人でも。子供がまだ小さいころ、下賀茂神社糺の森の近くにあったお宅を訪ねた時、お昼には塗りのお弁当箱に同居している義母さんの昼食を詰めてお部屋へ届けていました。そのころ電子レンジや食洗器と最新のものを備えて、仕事と家庭の両立をこなす彼女はスーパーレディでした。子供たちが中高生になって教育費がかさむころ、彼女から予備校の採点の仕事を紹介してもらいました。この採点の打ち合わせ会議の京都通いと採点の仕事が私のやりがいと収入源という時期があったのです。さて、後半グギさんとの出会いとアフリカン・ホスピタリティについて書いていますが、彼女こそ、アフリカンの日本版おもてなしの心の持ち主です。
その彼女の勤務先の大学でしばらくの間同僚でもあり、またWAN仲間でもある上野千鶴子さんの憲法についての記事が、同じ日経朝刊の17日(木)に掲載されていました。
もう20年ほど前、彼女のマンションで集まったとき、長男に言われたこともあって考えていた私が「若い人たちが今の憲法を押しつけというなら選び直してもらえばいい」と言ったら、9条の会に入っている友人に「そんなこと言ったら改憲の口実を与えることになるからダメ」と言われたことがありました。『選憲』という考え方、いいと思うんですが、もちろん、今の安倍政権には「憲法草案」を取り下げてもらわないといけません。
それから、ここのところの天皇生前退位を巡る有識者会議とかヒヤリングの様子を見ても、象徴天皇制も危うい気がしてきました。上野千鶴子さんが書いておられるように叙勲制度は明らかに天皇を利用した権威主義、序列をつけるやり方ですし、象徴といえども、天皇制があればまたいつ何時悪用されないとも限らないし、何よりもその陰には人権無視、基本的人権を持たない皇族の人々の犠牲がある。今度の天皇のお気持ち表明をきっかけに、共和制も含めて根本的な憲法の見直しに入るのもいいかもと思いました。

ところで、この「憲法と私/公布から70年」のコラム、シリーズの中で切り抜いた記事で捨てられなくて残しているのがあります。脳科学者の方の記事です。最後のところ:

 脳内物質の特性から見ると日本には共同体意識が強く、よそ者や逸脱者を排除しようと攻撃する傾向の強い人が他国より多くいます前例を覆したり、自ら意思決定したりすることを好まない遺伝的資質の人も多数派です。


 集団になると、他人の顔色をうかがうあまり異論を言えなくなったり、逆に主張の強い人に引きずられて極端に過激になったりする現象が知られています。 私たちのような特徴を持った共同体では特にこうした現象が強く起こります。その結果、誰にも望ましくない政治決定がなされたしまう事態を危惧しています。


 改憲論議を始める時、まず私たち自身が自らの弱点をよく知らねばなりません。それが最重要の課題と思います。

憲法は、不断の努力で意味のあるものに。前代未聞、荒唐無稽?の象徴天皇制を具体的な形にして見せたのは今の天皇さん。そして、九条との整合性を、専守防衛、災害出動という見える形で納得させ、自衛隊の存在を認めさせてきた努力。

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki 11月18日
象徴天皇自衛隊は、共に敗戦後の民主化された日本でスタートした独特の制度だが、今上天皇は自らの行動で、実質的に前例のない「象徴天皇の存在感」を創り上げた。自衛隊も同様に、戦後の努力で「自衛隊の存在感」を作ってきたはずだがただの「日本軍」に戻したい勢力が、その努力を台無しにする