◎昨日やっと風邪っ気が抜けた夫を誘って映画「この世界の片隅に」を見に出かけることに。
途中、テアトル梅田は間違いないものの、時間10時25分で大丈夫だろうか、調べてくればよかったと思いつつ。
LOFTの地下一階、夫が「シニア」というと、「チケットはみんな1100円です」と。1日で映画の日だから?
パネルに表示される空席は半分ほど。時間を確かめると11時45分。「えっ、10時…」「先週のをご覧になったのでは」と言われて、あぁ、やっぱり。
でも、いいか、余った時間で明日の買い物をしようということに。明日金曜日は、久しぶりに、Uさん、Sさんと、我が家でおしゃべり会の予定です。梅田でしか買えないケーキを買って帰ろうと思っていました。
◎茶屋町から阪急梅田駅へ戻って地下の三番街を通り抜け阪急百貨店1回横クリスマス仕様のショーウインドーを眺めて、地下へ。夫が、お茶用の和菓子と、コーヒー用のケーキを用意したら、と言ってくれたので、なるほど、そうしようということに。近江八幡のたねやさんのお店が出ていましたので、栗を羊羹で包んだお菓子を6個と、バウムクーヘンを買って、これでカナダのSさんが同封してくれたお茶会費用が使えました。もう一度茶屋町へ戻ってマクドナルドで腹ごしらえをして、いざ、映画館へ。
◎満員。若い人の方が多かったかな。SPYBOYさんおすすめの映画・英国版シンドラーのリストのニコラスさんの予告編の上映がありました。
(「特別な1日」さんのブログ「子どもたち、そして自分は、どうするかという物語:映画『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』と『小さな園の大きな奇跡』:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20161128/1480305389)
◎そして、のんさんの呑気で無防備で可愛くて優しいナレーションが始まりました。広島弁が懐かしいです。箕面から千葉へ越したFさんが広島出身でした。いつもお茶飲み話をするときは、広島のFさん、山口のWさんと一緒でしたので、私も少しは広島・山口イントネーションで話せると思います。残念ながら、カメラの写真をパソコンにとりこめなくなっていますので、のん(能年玲奈)さんの写真の入った大きなポスターや監督さんのサイン入りのポスターなど紹介できません。それに、阪急百貨店のショーウインドーのクリスマスの飾りつけも。
◎映画は、戦前、戦中、戦後の広島と呉を舞台に、すずさんの青春と結婚生活を丹念に描いています。基調は、のんさんのナレーションどおり、どこか抜けていて明るくて人懐こくって素直で…という感じです。時代とともに、日常生活のあれやこれやが徐々に変化していきます。その変化をすずさんも受け入れながら生き抜いていきます。すずさんは絵が好きで上手、どんな時も絵を描き続けます。ひょっとすると原作のこうの史代さんのことか、あるいはご家族のことなのかなと思ったりも。
◎映画に描かれていた風景や生活は、昭和20年代にも残ってはいましたが、私は二人の母たちの生活が描かれていると思いました。
母に、山田洋二さんの戦争中を描いた映画に誘ったことがありました。大正生まれの母に、「見なくても分かる、私らが生きてきたことだから良く知ってるし、みんなそうだったから、わざわざ見なくてもいい」と言われました。そうかもしれません。描かれていた昭和10年代の生活は、明治の末に生まれた義母が、戦前から戦後、4人の子供を育ててきた苦労話とも一致します。
◎淡々としたペースで映画は戦争を語り始めます。あれだけ丁寧に生きてきた日常が爆撃の下一変して命の危険が迫ってきます。そしてすずさんの身にも。この時の描写はアニメならでは、でした。
全編、ユーモアとペーソスと。すずさんと夫となる人やその家族との人間関係、人間模様が実に丁寧に描かれていきます。淡々としているだけに、やがて、じんわり、どばっと、押し寄せてきます。
◎終わって、クレジットの中、一人で出てくる名前の中に、次男と同姓同名を見つけました。夫が隣から肘で合図します。次男の名前は、今も、かなりポピュラーな名前で有名人の同名もよくありますが、同姓同名というのは初めてでした。外に出て、夫が「いい映画だったな〜」と言った後で、「一緒のがいたな〜」と。私は「親バカだから、な〜に、あんた内緒でこんな仕事もしてたの〜!?よ」と冗談を。
挿入歌の「悲しくてやりきれない」は、フォーククルセダーズで聞いた懐かしい歌でした。作詞はサトウハチローさんなんですね。
☆「悲しくてやりきれない」歌詞はコチラ:http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=37018)
☆「この世界の片隅に」予告編はコチラ:https://youtu.be/kczb7IJJg0g?t=18
☆「この世界の片隅に」公式ホームページ:http://konosekai.jp/
☆ 参考ブログ「ただ、生きることで理不尽な世界と戦う。:映画『この世界の片隅に』」:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20161121/1479717027