オスプレイ飛行再開と「『1人あたり』は最低な日本経済の悲しい現実」(アトキンソン氏/東洋経済)

山崎 雅弘さんがリツイート
布施祐仁 ‏@yujinfuse

日本の捜査機関が機体に指一本触れられずにいて、事故原因すら明確になっていないのに飛行再開を容認する政府って、いったい何なんでしょうか?


日本政府、オスプレイ飛行を容認 点検後に全面再開(沖縄タイムス


 在日米海兵隊オスプレイ沖縄県名護市安部の海岸で墜落した事故で、日本政府が飛行再開を認める方針を固めたことが17日、分かった。オスプレイは13日の事故後、飛行停止している。米軍は伊江島補助飛行場に駐機している1機を点検のため米軍普天間飛行場へ飛行させたい意向を伝えており、所属機の点検が終わり次第全面的に再開するという。政府関係者が明らかにした。

内田樹さんがリツイート
渡瀬夏彦 ‏@natsuhikowatase 12月17日


少しでもオスプレイに関心のある人なら、11ヵ月前のこの記事は読んでおくべき早い話、飛んではいけない物体が沖縄に押し付けられているのだ海兵隊オスプレイアフガンでの運用率1% 事故率は41倍 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/22773 … @theokinawatimes

米専門家「利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字
 【平安名純代・米国特約記者】海兵隊が2010〜12米会計年度にアフガニスタンに配備した航空機12機種のうち、ヘリ機能を持つ6機種のなかで、垂直離着陸型輸送機MV22オスプレイの運用率が1・02%と極端に低く、ほとんど使われていなかったことが14日までに分かった。クラスA〜Dの事故の割合は、全12機種平均の約41倍と突出している。

山崎 雅弘さんがリツイート
北野ゆり يوري ‏@yuric117 12月18日

翁長知事は視察後「米軍のやることを日本政府が止めることができないという、日米地位協定のもとでは手も足も出ない独立国家というものを全国に見てもらいたいと思いますね」とコメントhttp://www.qab.co.jp/news/2016121886215.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter 

◎数字でごまかされることって多いですが、これも、その一つ。ランキング好きの日本人、先日の男女平等ランキングに次いで、今度は全体と個別のランキング問題?です。国全体のGDPでは上位でも、「一人当たり」になると先進国で一番低い、ということをイギリス人で、小西美術工芸社社長のアトキンソン氏が東洋経済に記事を書いておられます。

山崎 雅弘 ‏@mas__yamazaki 12月9日
デービッド・アトキンソン「『1人あたり』は最低な日本経済の悲しい現実 日本の生産性は、先進国でいちばん低い」(東洋経済
「国全体では世界ランキング上位」だが「1人あたりでは下位」だという落差は、いろいろな問題を示唆しているように思える。滅私奉公を当たり前の務めと考える下僕思考の結果が、「イタリアやスペインすら下回る『先進国最下位』の生産性」というのは哀しすぎる誰のために、何を犠牲にしているのか

東洋経済の記事を全文コピーです。アトキンソン氏は小西工芸の社長として最近テレビでもよくお見掛けします。「イギリス病」を克服した国の方ですので、おなじ「日本病」に病む日本人へ”愛のカツ”!です。(引用元:http://toyokeizai.net/articles/-/148121

「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実
日本の生産性は、先進国でいちばん低い

デービッド・アトキンソン :小西美術工藝社社長

2016年12月09日



「『日本の生産性は先進国で最低』と言われて、悔しくないですか。私は、悔しいです。日本はこの程度の国ではありません」(撮影:尾形文繁)
日本は「成熟国家」などではない。まだまだ「伸びしろ」にあふれている。


著書『新・観光立国論』で観光行政に、『国宝消滅』で文化財行政に多大な影響を与えてきた「イギリス人アナリスト」にして、創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社社長であるデービッド・アトキンソン氏。
彼が「アナリスト人生30年間の集大成」として、日本経済を蝕む「日本病」の正体を分析し、「処方箋」を明らかにした新刊『新・所得倍増論』が刊行された。そのポイントを解説してもらう。


さまざまなジャンルの世界ランキングで高位置にいるが

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

「日本人は『○○の分野で世界第○位』という話が大好きだ」
これは初めて日本に来てから31年、私が日本の皆さんに対して抱いてきた率直な感想です。
私はバブル直前の1985年、日本にやってきました。そのころ日本はすでに「世界第2位の経済大国」で、国中に自信がみなぎっているのを感じました。いまは中国に抜かれて第3位になっていますが、それでも世界には190以上の国がある中での第3位ですから、たいへんすばらしいことだと思います。それ以外にも、輸出額、製造業生産額、ノーベル賞受賞数など、さまざまなジャンルの世界ランキングで、日本は高い地位を占めています。
これらは、まさに「一流国家」というにふさわしい実績でしょう。そんなすばらしい実績を達成した日本人が、「自分の国は第○位だ」という話を喜ぶのは、ある意味で当然だと思います。
ですが、不思議なこともあります。日本ではなぜか、欧州では当たり前の「1人あたりで見て、世界第○位」という話はほとんど聞かれません。「全体で見て第○位」という話ばかりなのです。


「全体で」「1人あたりで」、どちらで見るべきかはケースによって違いますが、国民1人ひとりの「豊かさ」や、個々人がどれだけ「潜在能力」を発揮しているかを見るには、「1人あたりで」のほうが適切なのは明らかです。同じ100億円の利益を上げている会社でも、従業員100人の会社と1000人の会社では、それぞれの社員の「豊かさ」や「潜在能力の発揮度合い」は10倍も違うという、きわめて当たり前の話です。


「1人あたり」で見ると、違った景色が見えてくる

では、日本の実績を「1人あたり」の数値で見直すと、どんな風景が見えてくるでしょうか。きっと、驚かれることと思います。

・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)


・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44位


・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下


・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10位


・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位


・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50位


注:生産性は世界銀行(2015年)、輸出額・製造業生産額はCIA(2015年)、研究開発費は国連(2015年)、ノーベル賞はWorld Atlas(2016年)、夏季五輪メダルはIOC(リオオリンピックまで)のデータをもとに筆者算出

まだまだありますが、これくらいにしておきましょう。これだけでも、日本の「全体で見ると高いランキングにいるが、1人あたりで見るとその順位が大きく下がる国」という特徴が浮き彫りになるはずです。これは、単純に日本の人口が多いからです先進国で1億人以上の人口を抱えている国は、米国と日本しかないのです


誤解しないでください。私は、「日本人は大したことのない人たちだ」などと言いたくて、これらの事実をご紹介したわけではありません。むしろ長年、日本人の皆さんと働いてきて、日本人の能力の高さに心からの敬意を抱いています。これは私の単なる感覚ではなく、国連の調査でも、日本は「労働者の質」が世界一高い国であることが明らかになっています。



能力が高いのに結果が良くない。これは、「潜在能力」が活かされていないことを示しています。逆に言えば、日本にはまだまだ「伸びしろ」があるということです。


なぜ、イギリス人がこんなことを書くのか


1979年、私がまだ中学生だった頃、サッチャー首相がテレビのインタビューでこのような内容のことを語りました。
みんながなにも反発せずに、しかたがないと言いながら、この国が衰退していくのを見るのは悔しい! 産業革命、民主主義、帝国時代などで輝いたこの国が世界からバカにされるのは悔しい!」当時、戦争が終わってから、イギリスは経済のさまざまな分野でイタリア、フランス、ドイツや日本に大きく抜かれました。イギリスには過去の栄光以外になにもない、あとは沈んでいくだけだ、などと厳しい意見も聞かれ、世界からは「イギリス病」などと呼ばれ、衰退していく国家の見本のように語られていました。


あの時代、まさか今のイギリスのように「欧州第2位」の経済に復活できるとは、ほとんどのイギリス人をはじめ、世界の誰も思っていませんでした。それほどサッチャー首相が断行した改革はすごかったのです。
これは、別にイギリス人のお国自慢ではありません。かつて「イギリス病」と言われ、世界から「衰退していく先進国」の代表だと思われたイギリスでも、「やらなくてはいけないことをやる」という改革を断行したことで、よみがえることができたという歴史的事実を知っていただきたいのです。


サッチャー首相の言葉と同様に、みなさんにぜひ問いかけたいことがあります。
皆さんが学校でこんなに熱心に勉強して、塾にも通って、就職してからも毎日長い時間を会社で過ごし、有給休暇もほとんど消化せず、一所懸命働いているのに、「生産性は世界第27位」と言われて、悔しくないですか。労働者1人、1時間あたりで計算すると、イタリアやスペインすら下回ります。「先進国最下位」の生産性と言われて、悔しくないですか。
「ものづくり大国」を名乗りながら、1人あたり輸出額は世界第44位と言われて、悔しくないですか。
こんなにも教育水準が高い国で、世界の科学技術を牽引するだけの潜在能力がありながら、1人あたりのノーベル賞受賞数が世界で第29位というのは、悔しくないですか。私は、悔しいです。



「失われた20年」を経て、日本は経済成長をしないのが当たり前になりつつあります。かつてイギリスがそう呼ばれたように、「日本病」などと言われ、衰退していく先進国の代表のようにとらえられてしまうおそれもあります。実際、海外では、日本のことを研究する際には、経済政策の失敗例として扱われることが多いと聞きます。私がオックスフォードで日本について学んだときは、戦後の日本経済がいかに成功したかということが主たるテーマでしたので、非常に残念な変化です。
だからこそ余計に、今の日本経済はごく一部の企業を除いて、「やるべきことをやっていない」という現状が我慢できません。日本人の「潜在能力」が活かされていないことが悔しくてたまりません。


GDP770兆円、平均年収1000万円も十分可能


初めて日本にやってきてから、もう31年の月日が流れています。人生の半分以上を過ごしてきたこの国について今、私が思っていることはこの一言に尽きます。


日本はこの程度の国ではない


私は、日本を「この程度」にとどめているのは、「世界ランキングが高い」という意識に問題があるのではないかと思っています。世界ランキングでの評価が高いから日本はすごい。世界ランキングが高いということは、日本人の潜在能力がいかんなく発揮されているからだと思い込んでいる方が多いのではないでしょうか。1人あたりのデータを見ずに、世界ランキングが高いということだけを見て、日本の実績は諸外国より上だと信じ込んでいる人が多いのではないでしょうか。これは、恐ろしい勘違いです


1億人を超える人口大国・日本の世界ランキングが高いのは当たり前のことです。「1人あたり」で測れば、日本の潜在能力が発揮できていないことは明白ですまだ日本は成長の伸びしろがあるにもかかわらず、この「勘違い」によって、成長が阻まれているのです


日本の実績を「この程度」に押しとどめている原因を特定し、改革を実行すれば、日本は必ずや、劇的な復活を果たせるはずです。この「劇的な復活」とは、GDP770兆円(今の約1.5倍)、平均年収1000万円(今の約2倍)というレベルです。日本の「潜在能力」を考えれば、そのくらいはまったく不可能ではありません。
まずは、日本が潜在能力を発揮できていない「日本病」とも言うべき病に陥っていることを、しっかりと認識してください。すべてはそこから始まります。

◎以上「前半」。後半は下のピンク字のURLから:

内田樹さんがリツイート
岩田健太郎 ‏@georgebest1969

ぼくがいつも神戸大で申し上げていること。ーー日本は、ついに「1人あたり」で韓国に抜かれる

日本は、ついに「1人あたり」で韓国に抜かれる
生産性向上を阻む「昭和の思考」という呪縛
デービッド・アトキンソン :小西美術工藝社社長


(続きはコチラで)★★東洋経済オンライン:http://toyokeizai.net/articles/-/149624

PS:
◎今朝の新聞広告に安倍首相を持ち上げる見出しを見て仰天!
プーチン、トランプ、習近平と互角にわたり合う希代の戦略家>?誰が言ってるの?とみると「最も近くにいる二人の記者が語る」で一人は産経(でしたね)の阿比留瑠比。なるほど〜。
あれが、『互角』?? 記者会見で、シンゾーの日本は信用できない、と言われたも同然。平和条約以前に経済協力でどこまで信用できるか見てやると試される、そのために3000億円の約束をさせられただけじゃない。

プーチンの頼みは安倍だけ>?というのも。こういうのを提灯記事っていうんですね。プーチン氏を山口に呼ぶのに3000億円。トランプ氏に会ってもらって二股掛けを世界に晒しただけじゃない。ここまで持ち上げて…無責任な雑誌ですね、「Hanada」って。そこに、アトキンソンさんの名前。一瞬、今日の記事のアップを止めようかと思いましたが・・・(雑誌広告の写真も借り物です)