◎「三権分立とは本来こういうこと…憲法の番人という司法の役割とはこういうこと」のお手本が今のアメリカ。
内田樹さんがリツイート
cdb @C4Dbeginner 10時間
今のアメリカは「憲法は選挙で当選した最高権力者を縛る最後の安全装置」という、日本でさんざん言われたアレが現実に緊急発動する有様をリアルタイムで見られる生きた教材になっているので、同時代の現役中高生は必見だと思う@TrinityNYC
大統領と言えども、法の前には、好き勝手に権力を振りかざすことはできませんからね。この移民問題に限らず、利益相反の問題も含め、いま、様々な角度から、法曹界の皆様が、ドナルドに群がってチャレンジしています。弁護士の皆様がこれほど頼もしく見えたことはない。
◎沖縄に関しては何事も手回しよく素早い対応です。マティスさんに言われたことは即実行。トランプ大統領との会談前に既成事実化しておく必要もありなんでしょうね、辺野古新基地工事再開準備。つくづく、どこを向いて政治しているの?と思います。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/82911
2017年2月6日 07:21
沖縄県名護市辺野古の新基地建設で政府は6日、海上での本体工事に着手する。沖縄防衛局は辺野古周辺の海域で、工事に伴い発生する汚濁を外洋に流出させないための膜を張るため、膜を固定する大型コンクリートブロック228個を海底へ投下する予定。また、海底掘削(ボーリング)調査も1カ所残っており、6日以降に関連作業を本格化する。
<沖縄県名護市辺野古の沿岸部に到着した、コンクリート製ブロックを積んだ台船。奥は米軍キャンプ・シュワブ=5日(小型無人機から)>
翁長雄志知事は訪米から帰任した5日夜、那覇空港で「事前協議も整っておらず、荒々しいやり方で認められない」と批判した。
工事用車両が出入りする名護市米軍キャンプ・シュワブのゲート前や、辺野古周辺海域で基地建設への抗議行動を続ける市民は警戒を強めており、6日は陸上・海上ともに激しい抗議が予想される。
本体工事の着手を前に、ボーリング調査を担う大型掘削調査船「ポセイドン1」が5日、名護市大浦湾に到着した。
大型コンクリートブロックを積んだ台船2隻と、ブロックを海中に投下するためのクレーンを載せた作業船2隻も、周辺海域に姿を現した。
5隻とも、一般の人が立ち入りできない臨時制限区域内に停泊している。
建設工事の準備を進める国に対し、新基地建設に反対する翁長知事は、埋め立て承認の撤回や3月末で期限が切れる岩礁破砕許可の更新を認めないなど、自身が持つ複数の権限を行使することで対抗する構えだ。
日米両政府は、訪日したマティス米国防長官と安倍晋三首相、稲田朋美防衛相が辺野古移設の着実な実施で合意していた。
◎昨日は東京の長男が帰省。一泊で翌日は弟に会いに沖縄へ行くので、正味20時間ほどの滞在です。丁度父をお茶に呼ぶ時間なので、5人分の紅茶の準備をして、新大阪まで迎えに行った夫の車の帰りを父と二人で待つことに。
東京バナナをお土産に長男が帰ってきました。「ただいま、おじいちゃん!」。昨年、百寿の会で戻ってきたときは、隣の家の電動ベッドのそばに座ったきりで、会場の「風の杜」にも行けず食欲もなかった頃でしたので、息子にとっては、我が家の食卓テーブルの椅子に座っている姿自体が初めて見る元気な祖父ということに。父は驚いたような顔をして、それでも「どこで勤めてるの?沖縄か?」と聞いています。「東京」と答える息子に、私が付け加えて説明。
そのうち、俳句の会を終えた母が千里中央からもどってきました。沖縄の次男へのお土産の「ハンカチと靴下」のセットを長男に預けると、私たち全員それぞれにチョコレートを渡してくれました。よく気の付く母です。ひとしきり、東京バナナでお茶を飲みながら5人であれこれ。食事については母から親子3人でゆっくりしたらいいからと先に言われていましたので、お茶が終わったらすぐ電話でのリクエスト通りすき焼きに取り掛かることに。朝昼抜きで腹減ったというので、じゃ5時過ぎには始めようということに。
◎白菜を切ったり、ご飯をセットしたりと、すき焼きの準備を始めた私の背中で、ビールと日本酒で飲み始めた二人、「トランプ、どう?」と息子が言い出して、話し始めました。「入国禁止」で、日本は何も言わないという批判があるけど、言えないよな〜。難民に対しては日本は鎖国みたいに厳しいから、日本人は何も言えません、しかない。夫が、それでいて、留学とかの名目で外国人労働者を低賃金で働かせているから、人口減の労働力不足は事実だし、真正面から向き合ってないと。夫が自分の部屋から新聞の切り抜きを持ってきて読ませていました。「なるほどね〜納得するね〜」と息子。
準備ができて、すき焼き鍋を真ん中に久しぶりの親子3人でいろいろ話しました。夫は明日は仲間3人で朝5時台にピックアップしてもらって、岐阜のスキー場へ出かけますので、夜は10時ごろまで。テレビ東京の「Youは何しに日本へ」が良く頑張っているというので、私はいつも日曜のお昼にテレビ大阪で見るのですが、やっているはずと息子がテレビをつけました。その後は、ALSの夫と二人の子供を抱えてノルウェーで頑張る日本人妻、深刻な話に引き込まれながら10時ごろまで。夫が二階に上がってからは12時ごろまで、息子はお酒を飲み、途中、換気扇の下に行っては煙草を吸いながら、いろいろ話しました。
◎一夜明けて話題になっていた切り抜きが夫の机の上にあったので見たら、エマニュエル・トッド氏の「新たな保護主義の時代」というタイトル。記事の日付は1月12日。内容は「ドナルド・トランプ氏の大統領選での勝利に驚きはない。2000年以降、自由貿易によって雇用が奪われ、白人有権者の心に耐えがたい痛みが生まれたからだ。」「英国のEU離脱決定の理由は移民への抗議だが、大衆層が動いたことは共通している」「これはポピュリズムではなくて民主主義が正常に機能した結果だ」。
「1980年ごろに始まったグローバル化、新自由主義から35年後、われわれはまた35年の周期の初期段階にいる。今始まろうとしているのは一つの時代だ。」そして「産業発展は保護主義とともに起きた。自由貿易が利益になる段階はあるが、行き過ぎると格差が生まれ、最先進国での工員の給与を抑制し、最終的に世界的な需要不足になる。行き過ぎた自由貿易は経済を停滞させる。ドイツや日本、韓国での出生率の低下は自由貿易と関連がある、経済的な生き残りに必死になると、子度どもをつくる時間がない。」「自由貿易は忘れねばならない。我々の前にあるのはよい保護主義と悪い保護主義の議論だ。給与水準を守ったり、内需を刺激したりする合理的な保護主義は貿易を活発にする。保護主義が国家間紛争になるというのは嘘だ。保護主義は協力的で敵対を意味しない。」
大きな歴史のうねりの中の新しい一つの時代、「保護主義」の始まりに生きて、「よい保護主義」を目指さないといけないのかもしれません。
◎昨日の日経新聞の2面、いつもの風見鶏のコラムが拡大版。私も「トランプ大統領と安倍首相は似た者同士」と思いますが、そのことについてです。ピックアップしてみます。
・「似た者同士だなと思わせる場面はよくある。批判されると、真正面から言い返さず、論点を巧みにずらしていく受け答えが一例だ。
・ 安倍首相はアベノミクスの「3本の矢」の賞味期限が切れると、すかさず「新3本の矢」を持ち出し、消費税率引き上げを2回目に見送った時は、公約違反だとは認めず、「新しい判断」と表現した。
・ トランプ氏は就任演説では「米国第一」と力説したが、その直前「新しいビジョンがこの国を支配する」もキャッチフレーズだった。どれほど常識外れの言動でも「新しい○○」と命名すればもっともらしくなる。
・という二人であるからには、当然「新しい○○」が準備されていよう。
・安倍首相の祖父の岸信介首相は60年前の初訪米に先立ち「日米新時代」の到来を宣言、そのまま共同宣言に盛り込まれ、戦後史の重要なひとこまになった。
・安倍首相は50兆円規模の”手土産”を持参するつもりだ。それはそれで大事だが、歴史に残るのは「新しい○○」のほうだ。どんな言い回しになるのか。楽しみだ。」
・最後に余談だが、今年の施政方針演説に「2020年度に基礎的財政収支を黒字化する」という財政再建目標が盛り込まれなかった。
達成困難で消滅させたのだが、公約違反との批判をかわすため、統計を組み合わせた新たな財政指標を作成中のようだ。財政再建は重要だが、その道筋としては基礎的財政収支よりもこちらがふさわしく、それに基づけば順調だということになるとか。これも「新しい○○」である。(編集委員大石格)
◎目標を掲げて、達成できなければ、目標を捨てて「新しい○○」を掲げる。責任も反省もなく、自分はいつも正しいと言い続けられる。言葉は無意味になっていく。もう、ここ数年、こんな政治が続いています。
さて、息子は、夜勤が続いていたというので、お昼ごろまで起こさないで寝かせていました。3・11の企画が通ればまた女川へ通うことになるけどと、昼過ぎ隣の両親を訪ね、二人と握手を交わして、大阪空港へ向かいました。