今年最初に見た連続ドラマあれこれ

3月が終わる前にメモ代わりに書いておこうと思っていたのに、ついつい遅れてしまいました。1月〜3月までの連続ドラマで気になったものを書き留めておきます。森友問題で昼間は騒がしかった1,2月、いつになく連続ドラマを4本も。よく見ていたものです。


NHK「お母さん、娘をやめていいですか?」(金曜午後10時〜)<3月3日終了>母と子の葛藤を描いたドラマ。母子密着というか、よくある問題を真正面から描いています。タイトルでドラマの内容は想像できますが、最終回直前の回で娘の波留さんが口にしました。
母親の斉藤由貴さん、真に迫って怖かったですね。波留さんを支え応援する青年を演じた柳楽優弥さん、「誰も知らない」以来のぴったりというか余裕の演技だったみたい。上手に親子の間に入って娘の自立を助ける青年を好演。頼りないというか母親の思いに手が付けられないと半ばあきらめ気味だったけれど最後は…という父親を演じた寺脇康文さん。人形作家で斉藤由貴さんの親友を演じた麻生さん。厳しい母親だったおばあちゃんを久しぶりの大空真弓さんが。井上由美子脚本がやはりよかったですね。
最終回は、親二人が新生活を海外でという終わり方で、ま、これしかないかな・・・でした。波留さんの先生ぶりがなかなか面白かったですね。自信なさそうで、今どきの生徒や親に手を焼きながら、問題児の生徒の家庭にまで入り込んで、文化祭では、二人の母親が乱闘騒ぎ?まで…ドラマでしか描けない過剰さ(大げさ?)でしたが、これぞドラマでした。(番組サイト:http://www.nhk.or.jp/nagoya/okamusu/

・フジテレビ「嘘の戦争」(火曜日の夜9時)<3月14日終了>確か木村拓哉さんのドラマと同じ時期に始まった草薙くんのドラマ。私はコチラを見ることに。なかなか面白い設定のドラマでした。
敵役の藤木直人さんもよかったですし、タイを拠点にした国際詐欺師グループの連係プレイや、謎解きめいたドラマ運びなど、エンタテインメントとしてなかなか良かったと思いました。幼い頃に家族を殺され、父親による無理心中だとウソを強要されて、その嘘をつかせた藤木さんの父親(市村)や兄に復讐していくという筋書きですが、市村正親大杉漣のベテランがやはりドラマを引き締めて見ごたえがありました。女性二人、詐欺師グループの水原希子さん、藤木さんの妹で医師の山本美月さん、草薙君とは三角関係になるのですが、この女同士の思いも説得力のある描き方でした。最後まで飽きずに見ることができました。

・TBS「カルテット」(火曜日の夜10時から)<3月21日終了>
豪華なメンバーでしたが、私は、途中、クドカン宮藤官九郎)さんが情けない夫役で、松たか子さんの妻との一話独立?みたいな回でびっくりして、それ以来真面目に見るように。坂元裕二さんの脚本の面白さが際立っていて、それを4人の役者(松たか子満島ひかり高橋一生松田龍平)さんがうまく演じてという感じでしたが、なかなか一筋縄でないところ、視聴者を裏切り続ける脚本がやはりいいんでしょうね。


NHK大河ファンタジー精霊の守り人 悲しき破壊神」(土曜日の夜9時〜)<3月25日終了>
第二シリーズだったのかな。Eテレの対談番組で、原作者の上橋菜穂子さんと獣医さんという組み合わせの対談がとても面白かったのと、この原作が世界各国で読まれているというのを知って、老化防止の頭の体操のつもりで第一シリーズから見ることになりました。正座まではいかないですが、テレビの前に椅子を持ってきてシッカリ見るように、でないと、たくさんの登場人物の名前や国の名前だけでも覚えるのが大変でなかなか覚えきれません。オールスターキャストですし、衣装も不思議! 今は亡き平幹二郎さんに会えるのも楽しみでした。
女用心棒の綾瀬はるかさんの殺陣シーンもますます迫力を増して、成長した皇太子チャグムとの再会。ダークサイドの力を持つ女の子をめぐる様々な出来事と葛藤。殺すか殺さないか、その女の子の魔力を使うか使わないか、なんてのは軍事力か核兵器問題・・・と思っていたら、原作者の次の言葉を見つけました。(最終シリーズは今年の11月から放送予定)

遥かなる物語への飛翔   上橋菜穂子

シーズン2の第一話と第二話を見終わって、私はいま、自分でも何とも定めがたい感情に揺さぶられています。
そうか、私は、こういう物語を書いていたのか……という思いが全身にぶつかってきて、鼓動がしずまってくれないのです。
生き物はみな、自分の命を必死に守って生きていますが、自らを守るために他者を傷つけるとき、他者を刺した刃は、我が心をも深く突き刺すものです
他者を破壊する力は、快感と苦悩を同時に与える双面をもち、ありきたりの理屈などでは歯が立たない、恐ろしい矛盾の塊です。「○○ファースト」という言葉が大波となって世界を覆いはじめた時代に、この物語がテレビドラマとして世にでていく
このドラマを観た人たちは、何を思うでしょう。いずこの文化にも属さない色彩豊かな異世界の、遥かなる天空を鷹とともに飛び、大海原を船で旅し、大草原を馬で駆けながら、自分たちが生きている世界の姿を、透かし絵のように見るのでしょうか。
(引用元:http://www.nhk.or.jp/moribito/season2/interview/interview32.html

NHK「火花」(日曜日夜11時〜)<まだ放送中…>

これは、BSで放送したものを地上波総合で再放送中。又吉直樹原作、芥川賞受賞作品のドラマ化です。
精霊の守り人」にも出演している林遣都さんが主役。林遣都さんは、デビュー作の映画「バッテリー」ではまだ少年でしたが、それ以来注目の俳優さん。ビッグになりました。あんなにきれいな顔でいろんな役が演じ分けられるのかと思っていましたが、なかなかどうして素敵な役者さんになりました。3月までは朝ドラのわき役でドラマー役をやっていましたが、目立たずきっちり演じているところが凄いです。
お恥ずかしいですが、又吉さんの作品、ずっと「花火」だと思っていました。ドラマで初めて「えっ、火花だったの!」でした。父が読む「文藝春秋」で読み始めて途中でやめてしまった作品でしたので、ドラマでは最後まで…と思って見ています。
夫は途中で面白くないと、見なくなってしまいました。私は林遣都さんに魅かれてまだ見ていますが、劇中漫才がなかなか面白いですし、東京の夜の街をひたすら歩き走るシーンが何とも言えません。淡々と二人の関係(神谷と神谷を師匠と仰ぎ心酔する徳永)を描いて見る者を突き放したところが不思議で止められません。
ドラマ全体の雰囲気が、なんとなく又吉さん的?だな〜なんて思いながら、夜更かししたり、録画で見たり。右の写真のこの相方さんも、(役者?さんも)、神谷にべったりの徳永に優しくていいです。