金曜デモと前川氏の講演『魂を取り返す』と夜間中学校

8月最初の金曜日、いつものように「特別な1日」さんの金曜デモの様子を、今回のタイトルは「『魂を取り返す:前川喜平講演会(の話)』と『0804再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20170804/1501846580

本題に入る前のところで、内閣改造後の世論調査の結果が紹介されていて、支持率35%、不支持率47%とか。そして民進党の細野氏、離党のニュース。SPYBOYさんの「民進の党首選も前原と枝野の争いですが、どうでもいいですね(笑)。細野が辞めると言い出したのもグッド・ニュース👍。・・・民進党にとっては枝野か前原かより、市民か組合かどちらを選ぶのか、の選択の方が問題です。」というご意見に賛成です。とにかく、スッキリ、ハッキリしてほしいです。
さて、今回のメインはタイトルにある前川喜平氏の講演について。「8月2日に前文部次官の前川喜平氏が福島で講演会をやったそうです。」

テーマは夜間中学。今 福島の自主夜間中学で週1回 教師をしている彼が、夜間中学の意義について語るものでした。他にも「加計孝太郎と今治市長を証人喚問するべきではないか」という話もあったそうです。
新聞記事ではそれだけなんですが、福島県市民連合の人がネットに上げていた講演の内容は感動的でした。

講演の中で、前川氏は2015年のあの戦争法反対デモの国会前のSEALDSの集会に来ていたと話しておられ、SPYBOYさんも驚いておられます。あの日のデモの様子は、SPYBOYさんがブログで詳しく報告されています(「0918戦争法案に反対する国会前抗議行動 - 特別な1日(Una Giornata Particolare)http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150918/1442588102)。お二人は6月にも接点があって、そんなことなら、「そういう話をすれば良かった(笑)」とも。
◎SPYBOYさんは、「●色んな人が内容をtweetしています。是非ご覧ください。⇒ 『前川さん 大いにかたる』https://twitter.com/i/moments/892745189407707137)を紹介。

さっそく読んでみましたが、私は、前川さんの『SEALDsの「集団的自衛権はいらない」はとても散文的なコールだなぁと思っていました』で笑ってしまいました。デモの中でこれをコールしたとき、チョッと違う!?と感じたのは、なるほど「散文的」だったんだと思いました。

前川氏はエリート官僚だし、中曽根の親戚だし、大企業の創業者の孫です。でも『魂を取り返した』。そういう人を巻き込んでいかなければ世の中は変わらない
右とか左とか関係なく、魂を取り返すことが大事なんだ、と思います。たまには貸したっていいじゃないですか(笑)。あとで利子をつけて取り返せばいい。前川氏は利子をつけて取り返しました。『国家の破滅が近づく』と直言した福田も魂を取り返したのでしょう。むしろ左とかリベラルとか組合とか言われている人たちの中にこそ、組織に魂を売りっぱなしにしている連中は多いんじゃありませんか。

そして、「大事なのは右とか左とかじゃなく、人間としてまともかどうか。前川氏や福田の発言を聞いて、改めてそう思いました。」と結んでおられます。

と、いうことで、今週も官邸前抗議へ。#金曜官邸前抗議

今日の午後6時の気温は28度。温度は兎も角、雨の前のような湿気はムわッとします。参加者は700人。

★★★ぜひ、ブログを訪ねて、前川氏の講演の感想(ダイジェスト)と、先週の「報道特集」、”改めて考えさせられた”と書いておられる「チェルノブイリで今も残る健康被害』と廃炉についても読んでみてください。こちらです:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20170804/1501846580

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◎前川氏の講演の内容をツィートで読んで、この講演のタイトルを『魂を取り返す』とされたSPYBOYさんはサスガ!!です。
(SPYBOYさんのブログから入って:『前川さん 大いにかたる』より)


ふくしま県市民連合+大学・短大研究者の会 @fksm815 · 8月2日
規制緩和という考え方は確かにある。しかしこれはコンビニを開くような話とは違う。大学は、簡単に作ったり、潰したりできない。その失敗例が法科大学院である。


ふくしま県市民連合+大学・短大研究者の会 @fksm815 · 8月2日
今治市加計学園は十年も前からペアで構造特区の申請を行ってきた。今治市といえば、加計学園だった。それを今年の1月20日になって初めて知ったという、不思議なことを言っている人がいる。(会場大爆笑)
前川喜平氏講演会。福島県文化センター


ふくしま県市民連合+大学・短大研究者の会 @fksm815 · 8月2日
・国会の委員会で他の人が話している時、気の毒だなぁと思っていた。現役だったら私もああなっていたかもしれない官邸と文科省との関係はヘビとカエル。睨まれたら動けない私は辞めたから言えるんですよ。


国家公務員として組織で働いてきて、個人として一国民として考えて判断することが大事だと思う。それを文科省の若手にも伝えてきた。面従腹背というが魂は組織に一時的に貸すのはいいが、必ず取り返すべき。魂を売りっ放しにしたのが財務省(会場大爆笑)



ぴぃこ‏ 
・「一個人、一国民であることを忘れない 魂を貸すのは仕方ないが、売ってはいけない失ってはいけない私は貸しては取り戻し、貸しては取り戻しを繰り返していたわけですが。」…

・「官邸とは蛇と蛙の関係。私が言えるのは辞めたから。言えない現役の国会答弁を見て私は苦しいだろうと同情した」…

・「個人の尊厳を最大限にふみにじるものは戦争

・ 「今名刺を持たず生活しているが、敢えて言うなら福島駅前自主夜間中学講師

・「隠すことで国民がゆがみを是正できなくなるなら出さなければならないと思った」

・「もともと公僕(国民の下僕)として働く志を持って職に就いたはず。公僕と国民の間に政治家がいるわけですが… 自分の頭で考えて政治家を選ぶ。先生も文科省に批判的精神が必要。」

・「学校の規則正しさが好きではない。人間を型にはめようとする社会には批判的。息苦しくなって死にたくなる子が出てきてもおかしくない

・「親はなくとも子は育つ ましてや学校へ行かなくても」前川さん大いにかたる
4:12 - 2017年8月2日

◎夜間中学校について熱く語っておられますが、そういえば、と母の妹の次男、私の10歳年下の従弟の話を思い出しました。
3年前の60歳の時、身分は今まで通りではないが65歳まで学校に残るという道もあったけれど、いつかマイノリティーの教育に携わってみたいと思っていたので、転身して夜間中学校の先生になったと、今から出勤という日に車でやってきて朝のコーヒーを飲みながらそんな話を聞かされました。その後、1年に一度くらいしか会わないのですが、様子を聞いてみたら、生徒さんは在日の方や中国引揚者で、大半が僕より年上、あとは不登校だったり、働きながらだったりで、日本の縮図、楽しいと言っていました。
この従弟、出身は加賀市の山の中ですが、小さいころ、小児麻痺に罹り、阪大病院を受診するのに叔母さんと一緒に我が家に泊まったりしていました。外見上、左上腕が肉付きがなく、左が不自由なままでした。その後、幼少時の大阪体験のせいか、勤務地も大阪、結婚したのは中学の時の同窓生でしたが、住んだのは箕面の駅向こう。中学で数学の先生でしたが、卓球顧問をやったり、生徒指導の責任者を長い間やっていました。きっと、説得力のある良い先生だったんじゃないかと思っていました。私は、彼が障害者だと思ったことがなくて、時々、出来ないことを頼んだりして、ごめん、ごめん、左手不自由だったんだ、と謝ったり。ツィートの夜間中学の前川さんのお話を読みながら、身近に前川さんみたいな従弟がいたのを思い出しました。今度じっくり、職場の話を聞いてみたいと思っています。

「前文部科学次官の前川喜平氏が福島市内で講演、国会で証人喚問してほしい2人の名前を挙げる」
朝日新聞デジタル  |  執筆者: 朝日新聞社提供
投稿日: 2017年08月03日 08時15分
huffingtonpost.jp(http://www.huffingtonpost.jp/2017/08/02/story_n_17661712.html(↑写真引用元)